教えて、ゴン太くん。

先ずは、最近の2つのアートの話題に就いて。

然し何故日本のメディアは、某オークション会社に於けるバンクシーの「茶番劇」に此処迄騙され、間抜け極まり無い報道を続けるのだろう?

ヴィデオを見れば、あの作品が裁断された時、オークションハウスの社員は誰一人として驚いたり叫んだりして居ない。そもそもあんな仕掛けが作品中に有るのを、スペシャリストがカタログをする時に見つけない訳が無いし、もしカタログをする際にフレームを外したりの精査をして居ないとすれば、そのスペシャリストもオークションハウスもプロとして失格。そしてあんな事が実際に「事故」として起きたら、損害賠償額はとんでも無い事に為るだろう。

まぁ僕としては、この「完璧なるヤラセ」を白々とメディアに流す売り手やオークションハウスの神経も、買い手のその後の態度も白けるのみ。序でに、こんな茶番を許したで有ろうバンクシーの評価も僕の中ではダダ下がりだし、それをさも大事件の様に報道する日本のメディアもまた然り。

以上は飽く迄も僕の「想像」だけれど、「次回」この作品がオークションに登場する時の落札価格は楽しみだ…この「事件」がもし本当の「アクシデント」だったら、値は相当上がるだろうから。

もう一つは、芸大内に出来たアートショップの件。この件に関して、例えば「アーティストが作品の売り方を学生時代から考える等、ケシカラン!」的な意見も聞くが、そんな事ありません。世界的に見れば、学生の頃から絵を売っている有名画家は勿論居るだろうし、音楽家だって然り。

芸術の販路に合わせて作品を作るのは一考を要するが、大学にアートショップが在って、其処で売る事の何が悪いのかと思う。売りながらでも技術や思想は成長するだろうし、売らなくても進歩のない奴はないのだから、売りたい人は画廊ででも学校ででも売れば宜しい。

また「職業としての芸術家」と考えると、音楽家に比べて画家や彫刻家は将来の不安がより切実だと思うから、絶対に学生の頃から「生活」を考えた方が良い。それを否定する美術業界の人は、責任取ってあげないと。

そして僕の骨折の方はと云うと、未だ痛みや腫れは有る物の、やっと靴を履ける位には為り、松葉杖無しでも足を引き摺りながら歩ける様に為ったので、仕事も藝術活動も再開…「骨折り損」的仕事はさて置き、「嗚呼、藝術と触れ合えるのは、何て幸せな事なのだろう!」と云う訳で、復帰後の「藝活」報告を。


ー音楽・舞台ー
アリス=紗良・オット東京文化会館:今年出たアルバム「NIGHT FALL」収録曲を中心とした、僕は初めて聴く日系ドイツ人ピアニストのソロ・ピアノ・リサイタル。曲はフランス人作曲家特集とも云える内容で、前半はドビュッシー「ベルガマスク組曲」、ショパン夜想曲の1、2、13番、そして「バライチ」(バラード1番)。後半はドビュッシー「夢想」から始まり、サティのお馴染み曲「グノシエンヌ」1番、「ジムノペディ」1番&3番、そして最後はラヴェル「夜のガスパール」だったが、このピアニストは音数の少ない静かな曲よりも、多い曲の方が得意らしい。特に最後に「夜のガスパール」が良かった。アンコールは「亡き王女のためのパヴァーヌ」、会場では日本美術史家のH先生に又又お会いする。

・「歌舞伎座百三十年 秀山祭九月大歌舞伎」夜の部@歌舞伎座:夜の部の演し物は、幸四郎の踊り「松寿操り三番叟」、近松原作・吉右衛門の「俊寛」、そして玉三郎の新作舞踊「幽玄」…幸四郎の踊りは未だ未だ、大播磨の俊寛は相変わらずの熱演だったが、問題は最後の大和屋の「幽玄」だ。能の三曲、「羽衣」「石橋」「道成寺」を「鼓童」の太鼓に合わせて舞う企画だが、実際大和屋は殆ど舞って居ないに等しい。そしてこの演目はそもそも大和屋の自主公演でのモノらしいのだが、「新作歌舞伎舞踊」との謳い文句に誘われてこの日来た者の眼には、三流の能を観に来たに等しかった。先ず鼓童の演奏は決して悪くないが、冗長で飽きる。舞台の演出も歌舞伎座で演るのに、何であんなに能っぽくしなければ為らないのか理解できない。この場で何度も云って居るが、何故「新しい芸術」「新しい舞踊」を創らずに、脳や歌舞伎のマイナーチェンジしか出来ないのだろう?…この「幽玄」も、ハッキリ云って「1+1=0.5」に為って仕舞って居て、「道成寺」も「京鹿子娘道成寺」も超えて居ない。どっちつかずは止めて、真の「新しい芸術」待ち望むのは欲張り過ぎるのだろうか?

マウリツィオ・ポリーニサントリーホール:噂では来日公演は今年が最後、と云うポリーニ。人生でもう何回ライヴを聴いたか分からないが(拙ダイアリー:「カーネギーで溢れた涙」参照)、現存するピアニストの中で真の感動を呼ぶ、数少ないピアニストの1人に違いない。さて今回のプログラムは前半がシューマンで、後半がショパン。開演が結構遅れて心配したが、やっと出て来て始まったシューマンアラベスクは硬くて、大丈夫かぁ?と心配全開。後半のショパン・プログラムでやっと彼の演奏は落ち着き、最後の「ピアノ・ソナタ第3番」やアンコールの「子守歌 作品57」等は涙が出た。コンサート後は、偶然会場で会った小説家氏と食事…20世紀最後の、ヨーロッパの歴史の様なピアニストを肴にイタリアンを頂く。「執事」の様に背を丸めて登場し、椅子に座りいきなり弾き始めると「貴族」と化すポリーニ。その演奏をもう1日だけ聴きに行こうと思って居る。

・「ららら♪クラシック コンサート vol.3 魅惑のチェロ特集」@サントリーホール:大学時代の友人高橋克典が司会を務める、NHKで放映中の番組のライヴ版コンサート。今回は若手チェリスト5人(北村陽、新倉瞳、辻本玲、上野通明、宮田大)が集まり、チェロの名曲を弾く。彼らの腕もさる事ながら、楽器も5人中3人が貸与されたストラディヴァリウス(ストラドのチェロは、ヴァイオリンに比べて圧倒的に数が少なく、世界に35挺しか確認されて居らず、価格も同じストラドで同じ位のクオリティのヴァイオリンに比べると、かなり高額らしい)で、それも聞き所。フォーレの「夢のあとに」やピアソラの「アヴェ・マリア」等、僕の大好きな曲も演奏され、満足のひと時でした。

・コリア・ブラッハー「プライヴェート・リサイタル」@ペニンシュラ・ホテル:僕の顧客が持っているストラドを貸与されて居る、元ベルリンフィルコンマス、コリア・ブラッハーが顧客の為に演奏するプライヴェート・コンサート。然し今回ブラッハーは、昨年から使って居る1730年製のグァルネリを使用して、ベートーヴェン、フランク、ワイル、そしてガーシュウィンを演奏。少人数でのこの贅沢なコンサートは、その後の食事と共に溜息しか出ない…至福、至福。

・「能楽喜多流 第十三回 燦ノ会」@十四世喜多六平太記念能楽堂:今回は「物狂」が或る意味テーマらしく、林望先生の解説から始まり、「高野物狂」「籠太鼓」のお仕舞と狂言の後、愈々喜多流ホープ大島輝久師がシテを務める、能「花筺」。世阿弥作のこの曲は切々として居ても、僕には何と云うか捉え所の無い曲なのだが、大島師の謡は朗々として居て、舞も観阿弥が創作したと云われる「李夫人の曲舞」と呼ばれる箇所が特に美しい。席が埋まって居ないのが少々寂しかったが、喜多流は今後何か手を考えねばならなく為るかも知れない…型も良いし、能楽堂も立派なんだけど。


ー展覧会ー
・「マルセル・デュシャンと日本美術」@東博:開催決定から楽しみにして居た展覧会のオープニングへ…で、結果は失望のどん底だった。来日したデュシャン作品は充実して居ると思われ、そのファンには良いのだろうが、肝心の「…と日本美術」の部分が情けない。展覧会の最後に取って付けた様に有った日本美術セクションは、デュシャンとの関連もハッキリせず、モヤモヤ。こんな事なら「デュシャンと利休」の方が分かり易かったろうし、よりその互換性も明確だったに違いない。残念極まる展覧会だった。

・「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」@東博:上記展覧会との同時開催展。此方は東博実力発揮の展覧会で(笑)、鎌倉慶派の真髄を伝える。中でも快慶の「十大弟子像」は素晴らしく、「こう云う人居るよなぁ」的写実の極み…写実と崇敬の念を同時に顕すのは、大変な技量が必要とされるのが良く分かる。

・「2017年度日本陶磁協会賞記念展」@壷中居:昨年の受賞者は、協会賞に青磁の伊藤秀人氏、金賞には備前の金重有邦氏…そのお二人の受賞記念展と授賞式が、壷中居で開催された。有邦さんとはお互い親子二代お付き合いで、僕自身彼の作陶の大ファンで有るので、我が事の様に嬉しい。茶碗や茶入、水指等の展示が有ったが、何れも有邦さんの実直な人柄が出て居る物ばかりで、授賞式では有邦さんらしい、ユーモアたっぷりのスピーチも。その後の記念ディナー@中華「H」では、漆芸家M氏夫妻やコレクターI氏とのテーブルで楽しくディナー。有邦さんへの祝辞コーナーでは司会のN氏に急に当てられ、序でに僕の最近の昇進に関するアナウンスも皆さんにされて仕舞い、恐縮頻り。有邦さん、本当に御目出度う御座います!

・「フェルメール展」:上野の森美術館で始まった、「日本人大好き」フェルメールを何と8点(大阪展を入れれば9点)を同時に観れる展覧会のオープニングへ、顧客ご夫妻と。今回のご招待は「元同僚」で、今はこの展覧会に最大の協力をしたアムステルダム国立美術館館長のご配慮が大きく、8点のフェルメールが集まった一部屋で過ごした甘美な時間を感謝したい。が、ちょっと残念だったのは、フェルメール以外の作品が如何にも取って付けた感じのクオリティに見えた事で、それだったら例えばもっと高額な入場料を取って、ニューヨークのフリック・コレクションの様な洋館(庭園美術館とか?)で、フェルメールのみを見せた方が良かったのではないかと思う…が、何だかんだ云って、「牛乳を注ぐ女」はモノ凄い作品だと再確認する。石原さとみちゃんのイヤホン解説にうっとりした展覧会後は、オランダ大使館に移動し、記念パーティーに出席。本展を監修をされたS先生等と歓談したり、オランダ料理に舌鼓を打ったり。何とも贅沢な1日でした!

・「京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」@サントリー美術館醍醐寺には有名な作品が多く、今迄観た事の有る作品が多いのも事実だが、然し例えば光背化仏すらも超魅力的な「薬師如来及び両脇侍像」や、昔から大好きな剽軽とも云える「五大明王像」、「虚空蔵菩薩立像」や「五大尊像」、「絵因果経」迄見飽きない処か、新たな発見に満ちた作品ばかり。何度も訪れたい展覧会だ。

・「特別展 仏像の姿〜微笑む・飾る・踊る」@三井記念美術館:NYに長く居る者に取って、東京は日本美術の展覧会を観る上では「羨望」の場所で、今回の様に最高品質の仏教美術の展覧会が都内3箇所で同時に観れるなんて…その意味では本当に帰国して良かったと思ふ。さてこの展覧会の冒頭は、冒頭から見覚えの有る作品が並ぶが、然しクオリティは須らく高い。中でも特に気に入ったのは四天王寺の「阿弥陀如来及び両脇侍像」で、脇侍の美しくもファンキーなダンス・スタイル(笑)に驚く。そして修復作品コーナーに展示されて居る「不動明王及び二童子像」…こちらも慶派の宗慶作と思われる素晴らしい作品で、特に不動明王像は鎌倉期の風を館内で感じる程。是非ご覧頂きたい。

・「信長とクアトロ・ラガッツィ 桃山の夢と幻+杉本博司天正遣欧使節が見たヨーロッパ」@MOA美術館:何と長い展覧会名なのだろうか(笑)!が、流石MOA美術館のリニューアル記念展+ニューヨーク・ジャパン・ソサエティで開催された杉本の展覧会「Gates if Paradise」の複合展で、作品内容も本当に凄い。仕事柄南蛮美術は幾つも扱って来たし、最近も某外国美術館に「南蛮屏風」一双や日本・世界地図屏風」一双を収めた僕だが、本展のラインナップは九博で開催された「大航海時代の日本美術」を髣髴とさせる位に素晴らしい南蛮系の展示に驚く。それに加え、杉本の新作展も欧州の歴史臭がプンプンする内容で、特に「ヴィラ・ファルネーゼの螺旋階段I&II」や「地図の部屋」は垂涎の作品だ!そして杉本氏が関わるイヴェントは天候が何時も荒れるのだが、その原因と思われる「雷神像」が上記三井記念美術館の展覧会に貸し出されて居たのを観たので「もしかしたら?」と思ったが甘く、レセプションの日は「矢張り」雨だった(笑)。

・「カタストロフと美術のちから」@森美術館:MOAからダッシュで帰京し、森美術館へ。参加アーティストもオノ・ヨーコやチンポム、池田学やアイ・ウェイウェイ宮本隆司やトーマス・ヒルシュホーン等多彩で見応え十分だが、中々にハードコアな展覧会で、もう一回ゆっくりと観ねばならない。レセプションではチンポムの卯城君に、「人間レストラン」の話を聞く…楽しみ楽しみ。

須田悦弘「ミテクレマチス」@ヴァンジ彫刻庭園美術館:繊細な木彫作品で知られる、須田氏の展覧会。作品以外に僕が知って居る須田氏は、忘年会でブルーハーツを熱唱する姿だけなので(笑)、今回の展示で「公開制作」されると聞き、興味津々。その制作風景を拝見すると、氏が使われる彫刻刀は、思ったより普通のモノで、これであの繊細な作品を作っているのは凄い。そして展覧会は相変わらず作品を見逃しそうだったが、自然の中の美術館の展示に凄く合って居て宜しい。今月末迄開催しているので、ドライブでどうぞ!

・「藤田嗣治 本の仕事 文字を装う絵の世界」@ベルナール・ビュッフェ美術館:ここ数ヶ月で3本目の藤田展。藤田の仕事の多彩さは、その才能の証でも有ると思う。恐らくこの人は描く事が好きで好きでしょうがない人で、仕事の大小なんか関係ないんだろうと思う。愛らしい作品群に癒されます。

・「アレックス・カッツ&フランチェスコ・クレメンテ」@テラダ・アート・コンプレックス:能研究者のR君を連れて訪れたのは、寺田で開催中のGaleria Javier Lopez & Fer Francesの展覧会。この2人の作家には目新しい事も無いが、カッツの小型の花の絵やポートレイトがやたら良くて、初めてカッツを欲しいと思った自分に驚いた…ので、価格を聞いてみたら想像以上に相当高くて、更に驚いたのだった(笑)。

Chim↑Pom「Ningen Restaurant」@旧歌舞伎町ブックセンタービル:「人間こそがメインディッシュ」と云うコンセプトの凄い企画で、未だ行ってない人は28ま日迄に行って欲しい。作品展示もライヴも身体パフォーマンス・イベントも有るが、レストランと銘打ったが故に、死刑囚の食「ラスト・サパー」も食べられる。このイベント開催前に、関係者に「『人間国宝』を連れて来て、対談でも企画してよ!」と頼まれたのだが、力及ばず…無念だ(財前五郎風に)。パーティーでは、来月「Anomaly」に正式合併する山本現代の裕子さんやURANOのむつみさん、著名キュレーター、美術メディアの方々等、百花狂乱の宴(笑)だったが、帰りには近所の本家「人間レストラン」でもう一杯。然し、面白かったなぁー。


ーその他ー
・「中金堂再建 落慶慶讃法要」@法相宗大本山 興福寺:320年振りに行われた、興福寺の中金堂落慶法要…僕が伺った日は「南都麟山会厳修 落慶慶讃四箇法要」で有った。もう何と云うか、この21世紀の今これが行われる日本は本当に素晴らしい。近鉄特急でバッタリ会った、人間国宝能楽小鼓方の大倉源次郎師と共に向かった、朝10時から2時間掛けて行われた法要の中身は濃く、「入場・惣礼」から始まり、南都楽所に拠る舞楽「振鉾三節」、千宗屋師に拠る「献茶」、薬師寺東大寺法隆寺に拠る「散華・梵音・錫杖」、味方玄師が舞う舞囃子「菊慈童」等々、全てが僕を遠い過去へと誘い、前日前々日とクラシック音楽漬けだった僕の耳は、声明や舞楽、謡や囃子でリフレッシュされ、完全なる異文化音楽の比較を堪能したのだった。嗚呼、本当に伺って良かった…。

・「興福寺中金堂落慶慶讃茶会」@興福寺 本坊静観寮・興福寺会館:この日の濃茶席は、藤田美術館蔵の「伎楽迦楼羅面」をメインに、床には砧青磁浮牡丹花入と「南都隣山」に就き、「法隆寺金堂天蓋付属金銅透彫幡残欠」が掛けられ、皆を驚愕させる。そしてこの日の主茶碗は、実際に観ると驚く程見込みの深い彫三島茶碗「あらがき」、その他名品揃い。また藤田館長、千宗屋若宗匠には、骨折した足の為の椅子を用意して頂いたので、濃茶も大変美味しく頂けました。そのお心遣いに感謝感激し、その後は奥で色々とお道具を拝見して、更なる感動。藤田さんの興福寺千体仏は、日本一の千体仏でした!

・「オークション&プライヴェート・セール下見会」@クリスティーズ・ジャパン:今回の下見会には、来月NY印象派のオークションに掛かる、嘗てオークションに出品された事の無いウブなゴッホの1887年作品、「蝶の居る庭の片隅」(→https://www.christies.com/features/Van-Gogh-Coin-de-jardin-avec-papillons-9423-1.aspx)と、歌麿の大名品錦絵「歌撰戀之部 物思恋」の2点オンリー。ミニマルな展覧会だったが好評で、「林忠正印の有るこの歌麿を、当時ゴッホも観たかも知れない!」と勝手に興奮するジャポニズム展覧だった。

・「2018 東美アートフェア」@東京美術倶楽部:他人事ながら、行ってみたら思いの外賑わって居て、嬉しい。素晴らしい男女神像や、李朝文房具、粉引徳利等の名品も多く、会場で偶然出会った仲の良い現代美術家のS君&現代陶芸家K君と一緒に観て廻ったのも、新鮮で楽しかった!而も買わずに済んだしね…(笑)。


職種が追加されて、メールは増えるわ、自分の専門分野の作品探しの時間はなくなるわ…もう既にやってられない感満載だが、引き受けた以上はやりたい事をやって仕舞おう。

種を蒔く。オークションを開催する。オークションの公共性を日本でも広める。エッジを際立たせる。ヤラセや茶番を排除する。過去と未来を行き来する。僕に出来るかな?

ゴン太くん、教えて…(笑)


ーお知らせー
*僕が嘗て扱い、現在フリア美術館所蔵の名物茶壺「千種」に関する物語が、『「千種」物語 二つの海を渡った唐物茶壺」として本に為っています(→http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033551943&Action_id=121&Sza_id=E1)。非常に面白い、歴史を超えた茶壺の旅のお話を、是非ご一読下さい!(因みに、その「千種」に関する僕のダイアリーはこちら→http://d.hatena.ne.jp/art-alien/20090724/1248459874、今から思えば、これも藤田美術館旧蔵で有った…)

*ウェッブ版「美術手帖」に、ショート・インタビュー(→https://bijutsutecho.com/magazine/interview/18611)が掲載されて居ます。是非ご覧下さい。

主婦と生活社の書籍「時間を、整える」(→http://www.shufu.co.jp/books/detail/978-4-391-64148-6)に、僕の「インターステラー理論」が取材されて居ます。ご興味のある方は御笑覧下さい。

*僕が昨年出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで視聴出来ます。見逃した方は是非!→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。