「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ」。

外出自粛の日々、僕の会社はシフト出勤制から在宅勤務に変わり、緊急事態宣言が出る前から、顧客に会う回数や会食も極力少なくした為に、僕の生活も一変した。

数ヶ月間の給料カットを受け入れ、外食の回数を圧倒的に減らす事に拠って家ご飯が増え、序でにダイエットを始めて、毎晩ご近所で有る所の皇居一周約6キロの「早歩き」を始めた…やってみると、習慣化するのにそれ程時間は掛からず、少しは体重も減り、気分も宜しい。

が、それでもストレスが溜まるのは必然で、その中で最大且つ最も許し難いストレスとは、相変わらず日本国政府及び我が国の首相に関してで有る。

民主党政権時代の3•11の時には、国会議員の給料を削って支援に回したのに、現政府は休業補償をしない上に、自分達の給料を削って国民と痛みを共にする気もない。2週間の自粛状況を見てから業種を決めて休業要請をする、というアンビリーヴァブルな悠長加減。

忖度で自死した官僚の遺書を読みもしない癖に、「人権」を盾にロックダウンや外出禁止令の特別法案を作る事も出来ない。たったマスク2枚を送りつけると云う超愚策に使う我らの血税数百億円を、医療施設や検査体制に回すアイディアも技術もない。終いには星野源に乗っかって、「セッション」も何もしない「お寛ぎシーン」をSNSに載せる総理…枚挙に暇が無いが、本当に知的レベルが低いとしか言い様が無い。

最後の星野源のケースでも、百歩、いや万歩譲って、休みの日も週末も働いて居る医療従事者の事を考えた上で、自身が自宅で働いて居るシーンや、ウィルス関連の本を読んで勉強して居るシーン、或いは海外メディアを観て対策等を調査勉強してい居るシーン等を載せる位の知恵も無い所が、このミーハー出たがり首相のレヴェルだと思う。こんな人物が我が国の首相で有る事に、僕は正直もう堪えられない。

今日のダイアリー・タイトルは、北宋文人で「唐宋八大家」の一人、かの蘇軾の父蘇洵(老泉)の「管仲論」中の言葉…その意は「一国の興亡は、その国を担うたった一人に拠って興隆し、たった一人に拠って滅びる可能性がある」と云う事だ。

この騒ぎがいつか収まり、政権が変わるであろう近い将来、後任の首相に自分が連発した得意文句、「『悪夢の』安倍政権」等と云われる事を覚悟せねば為らない…因果応報、人を呪わば穴二つ、で有る。

最後に孟子の言葉を記し、我が国のリーダーの人品を考えて、今日は此処迄。

「君、仁なれば(民)仁ならざるはなく、君、義なれば義ならざるはなし」(離婁下第五章)

(リーダーが仁の心をもっていれば、国民はその人に感化され、皆が仁の心を持つ。リーダーが義の心をもっていれば、国民は皆感化されて義の人となる)

 

ーお知らせー

*今月発売の神戸新聞総局発行、明石総局編の書籍「明石城 なぜ、天守は建てられなかったのか」(→https://kobe-yomitai.jp/book/1034/)内の第3章「消えた襖絵を追う」で、僕と僕が嘗てオークションで手掛けた長谷川等仁作「旧明石城襖絵」が、綿密な調査と共に紹介されて居ます。美術品の「流転の極み」とも言えるこのストーリー、是非ご一読下さい。

*4月1日発売の「婦人画報」5月号の特集「珠玉の東京50」内、「究極の“東京ギフト”」(→https://www.fujingaho.jp/lifestyle/gift/a32076431/tokyo-gift-snowdome-2004017/)にて、僕のオススメを紹介させて頂きました。また同号内「併読本のススメ」にて、拙著「美意識の値段」が取り上げられました。是非ご一読下さい。

*「日経マネー」5月号(3/20発売)内「Money Interview」(→https://www.nikkeibpm.co.jp/item/mon/639/saishin.html)にて、インタビューが掲載されています。ご一読を!

*3月21日付「文春オンライン」に、インタビュー(→https://bunshun.jp/articles/-/36541)と拙著「美意識の値段」からの「怖い話」の抜粋(→https://bunshun.jp/articles/-/36555)が掲載されました。

*3月17日付「日経産業新聞」内のシリーズ企画「アートはビジネスに役立つか」の第5回(→https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57322410X20C20A3000000/)に寄稿しています。大変内容のある本企画、是非ご一読下さい。

*「週間文春」3月12日号内「文春図書館」の「今週の必読」に、作家澤田瞳子氏に拠る「美意識の値段」の有難い書評が掲載されております(→https://bunshun.jp/articles/-/36469?page=1)。是非ご一読下さい。

*3月4日付「日刊ゲンダイDigital」にて「美意識の値段」の書評が掲載されました(→https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/269858)。

*3月1日付ウェッブ版「美術手帖」にて、インタビューが掲載されました(→https://bijutsutecho.com/magazine/interview/21362)。

*2月28日付朝日新聞デジタル「&Ⓜ︎」内のインタビュー、「クリスティーズジャパン社長と映画『ラスト・ディール』に学ぶ ホンモノを見抜く力」(→https://www.asahi.com/and_M/20200228/9915737/)にて、インタビューを受けました。

*2月21日の夕刊フジ、22日の西日本新聞の書評に、拙著「美意識の値段」が取り上げられました。

*2月15日産経新聞内「本ナビ+1」で、永青文庫副館長橋本麻里氏が拙著を取り上げて下さいました(→https://www.sankei.com/life/news/200215/lif2002150018-n1.html)。

*2月15日付日経「新書」にて「美意識の値段」が取り上げられました(→https://www.nikkei.com/article/DGKKZO55630490U0A210C2MY6000/)。

*2月5日の日経MJ内「使える読書」で、「美意識の値段」が取り上げられました。

*1月22日の産経新聞書評欄に、拙著「美意識の値段」が取り上げられました(→https://www.sankei.com/premium/news/200122/prm2001220002-n1.html)。

*「J-CAST ニュース」内「BOOK ウォッチ」(→https://books.j-cast.com/2020/02/12010854.html)、「Bur@rt ぶらっとアート」(→https://kobalog.jp/burart/2020/01/aesthetics-and-prices/)にて、「美意識の値段」が取り上げられました。

*作家平野啓一郎氏に拠る、拙著「美意識の値段」の書評はこちら→https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/8124。素晴らしい書評を有難うございます!

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。是非ご一読下さい!

*雑誌「Pavone」54号内の特集「ART: Timeless Value 永遠の価値を求めて」(→http://www.pavone-style.com/culture/art_202001_1.php)で、オークションに就いての取材を受けました。是非ご一読下さい。

藤田美術館の公式サイト内「Art Talk」で、藤田清館長と対談しています。是非ご一読下さい(→http://fujita-museum.or.jp/topics/2018/12/17/351/)。

*僕が嘗て扱い、現在フリア美術館所蔵の名物茶壺「千種」に関する物語が、『「千種」物語 二つの海を渡った唐物茶壺」として本に為っています(→http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033551943&Action_id=121&Sza_id=E1)。非常に面白い、歴史を超えた茶壺の旅のお話を、是非ご一読下さい!(因みに、その「千種」に関する僕のダイアリーはこちら→http://d.hatena.ne.jp/art-alien/20090724/1248459874、今から思えば、これも藤田美術館旧蔵で有った…)

主婦と生活社の書籍「時間を、整える」(→http://www.shufu.co.jp/books/detail/978-4-391-64148-6)に、僕の「インターステラー理論」が取材されて居ます。ご興味のある方は御笑覧下さい。

*僕が一昨年出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2021年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。