2014-07-26から1日間の記事一覧

「迷宮」に迷い込む、秘かな愉しみ:平野啓一郎「透明な迷宮」。

作家平野啓一郎氏の新作、「透明な迷宮」(新潮社)を読了した。主人公が日本人で有る事だけが共通項で、年齢も職業も、性別も嗜好も、生活様式も物語の舞台も異なる、宝石箱の様なこの短編集を読んで居ると、何故か静かで不思議な、美しいオムニバス映画を…