2009-01-01から1年間の記事一覧

年の終わりの「感謝の辞」。

今年も終わりである。今年の6月12日から始めたこのダイアリー、何と半年も持ってしまった(笑)。人生に於いて「日記」為る物を2日以上書いた事の無い者にとっては、「驚き」以上の何物でも無い。これも皆さんの「叱咤激励」の御蔭です・・・有難う御座いました…

アメリカ式「尊敬」と「称賛」の仕方。

昨日は妻と、ニュージャージーの大型日本スーパー「MITSUWA」に行き、年末年始の買い物三昧。広い店内には、何処から溢れて来るのか!と思うほどの日本人(&アジア人)で、白人・黒人は殆ど見掛けない。筆者は何しろ「買い物」が苦手で、服等も一切自分では…

「表千家」がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!

速報!とうとう「表千家」がニューヨークにやって来る。今までも表千家の先生はNYに居らしたのだが、時は来年6月、京都不審庵の肝煎りで「表千家同門会米国東部支部」が、滔々設立されるとの事である。初代支部長は、ワシントンD.C.在住の医薬品開発者で(特…

Lost in Translation.

年末休みに入った月曜日、ノンビリとバルトークの遺作の「ヴィオラ協奏曲」を聴きながら、このダイアリーを書いている。ベルリン・フィル、ヴィオラはクリスト(ベルリン・フィルのヴィオラ奏者)、コンダクターは小澤。この作品は、バルトークが母国ハンガ…

一途な、余りにも一途な「激しい愛」:アルモドヴァルの新作。

クリスマス当日のNYの街は、イヴにも況して静かである。この日は基本的に、宗教上クリスマスに関わりの無い人種のみが働いているので、中華料理等を除けば「美味しいレストラン」を探すのも、至難の業である程だ。その静かな街に出て、ペドロ・アルモドヴァ…

イヴの朝、MOMAで。

メリクリ。NYのイヴの朝は、意外と静かである。こんな日でも何と当社は、「半日営業」で(誰が来るというのか!:怒)やっていたりするのだが、勿論筆者は会社等には行かず、がしかし会社近所の「MOMA」に朝一で行って来た。MOMAなぞは、ホリデー・シーズン…

M先生の握手。

昨晩は「浪速勉強会」兼、M先生の送別会であった。場所はミッドタウンの「浪速」と云う、結構シャビーな日本食店。出席者は7人で、何時もの勉強会に比べると、ホリデーシーズンのせいか少し寂しい。この「浪速勉強会」と云うのは、そもそも日系金融企業の駐…

二つの「ダンコン」と、ステーキ丼。

プロポーザルも完成し、先方にも無事届いた様だ・・・これで一安心。が、「コンペ」の結果がどうなるか、である。突貫工事の様なプロポーザル制作であったが、筆者のキャリア中でも屈指、いや、もしかしたら最高の出来のプロポーザルになったと思う。スタッフに…

「疫病」、或いは「美」と「芸術」の神が微笑む時。

人は、「老い」に抵抗出来るだろうか。芸術家が、究極の「美」を手に入れる事はできるのだろうか。そして全てを失った者に、それを取り戻す事は可能だろうか。昨晩大雪の積もった、ニューヨークとしては信じられない位に静かな朝、ポリーニの「平均律クラヴ…

「一流」のプライド。

あー、蒼井優ちゃんに会いたい…。のっけから申し訳ないが、余りの寒さと多忙さに、こんな事でも思わねばやってられない(笑)。今日もNYはマイナス6度、今週末は雪の予報である。筆者は毎朝毎晩25-30分掛けて、ヘルズ・キッチンの自宅とロックフェラー・セン…

「ホンモノ」と「ニセモノ」、それとも「レプリカ」。

昨日は朝から、出張先のP夫妻宅でのヴァリュエーション(査定)。弊社各部門(古代美術、中国美術、版画、オールドマスター絵画、19世紀家具等)の専門家達が一同にP夫妻宅に集まり、家中の美術品を査定するのだ。P夫妻の邸宅(と呼ぶに相応しい)は、市街中…

「オニの出張」。

週末は久し振りに、行きつけの「Bar Breton」で食事。このブラッセリーは、何でこんな所に?と云う場所に在るのだが、シェフのシリルの腕は文句無く素晴しく、NYでは珍しい日本人好みの薄い味付け、季節の素材を生かしたメニュー、そして何よりも「野菜」が…

摩天楼への想い:"EMPIRE STATE OF MIND" by Jay-Z featuring Alicia Keys.

昨日N.Y.に戻った。空港の外に出ると気温はマイナス5度、「現実」に引き戻された感覚である。3週間の日本滞在は、それなりに実りがあったが、来週月曜からの出張を考えると未だ気は抜けない…しかし「名品」を観るのは、何時でもどんな時でも非常に楽しみなの…

いざニューヨークへ。

今成田のラウンジでアップしている。30分後には機上の人となり、今年のクリスマス、新年はニューヨークである。本当に一年は早いものだ。昨日の午後は、茶人千宗屋氏の依頼で、氏がM学院大学で持つ講座のゲスト・スピーカーとして、学生さん達に話をした。今…

激務。

今朝大阪から戻った。余りの激務の為、日本国内に居ながら、「時差ボケ」状態である。昨日は朝から、先ず東京で仕事、刀剣を観た。サムライ・セールの成功は、やはり「特別」と思わねばならない…吟味せねば。それでも紀州徳川家旧蔵の刀等、数本をゲット。やはり…

「フカヒレ」と「トリュフ」。

再び新幹線の中からアップ中、これから二人の顧客に会う。一体何回関西に行かせれば、気が済むのか…(涙)。昨日は先ず甲冑からスタート。10月の「サムライ」セールが大成功した事と、メトロポリタン美術館の大展覧会のお蔭「も」有って、オファーが多い。伝来の…

青い釉。

今回の日本出張も、あと残り数日。クリスマス前で慌ただしいが、アメリカでの国内出張がこれから二回有るので、今年の年末年始はNYである。正月はマッタリとした日本に限るのだが、致し方無い。一方仕事の方は、そこそこの収穫はあったのだが、未だ3月のオー…

「愛の宇宙船」そして「医学と芸術」。

咋日は叔母の30日祭(神道です)後、午後から妻の友人で、湘南に住むファッション・デザイナー&建築家カップルのお宅を訪問した。江ノ電の駅から山を登り切った、海を見下ろす素晴らしいロケーションに、その家はある。船大工に頼んだと云う、木肌とカーブの…

祝!「第一回満次郎の会」。

さて昨夜は、妻と「第一回 満次郎の会」@宝生能楽堂に行って来た。シテ方宝生流能楽師である辰巳満次郎さんとは、筆者が少年時代より面識の有る小鼓方大倉流宗家の、大倉源次郎先生に数年前に紹介されたのが始まりで有った…が、実はその時の源次郎先生の紹…

「ハクライ屋」と文明開化の椅子。

この仕事の醍醐味は、やはり「人とモノとの出逢い」に尽きる。今日は最近出逢った、感動の「人とモノ」の事を。先ず「人」。この「人」とは、もう既に何年もお付き合いのある、自称「ハクライ屋」の某有名高級服飾店会長、80代後半のM氏。M氏は戦後、最初に…

「白い」青磁。

今日は仕事の合間を縫って、日本橋の老舗古美術店「壷中居」で開催されている、陶芸家川瀬忍の個展「外焔ー青瓷から瓊瓷へ(青から白へ)」を観て来た。瓊瓷(けいじ)とは、「玉の様に美しい焼物」という意味らしい。川瀬忍氏は、ご存知の通り40年以上「青…

「優しい悪魔」と「彼女」との再会。

今日も朝から、作品探し。先ずは、ある業者の店へ向かう。此処ではオークション向きの作品は無かったが、長い付き合い且つ公私共に大変お世話になっている主人が「参考迄に」と、超「筆者向き」の仏教美術を出して来た。誰でも、とは云わないが、骨董屋の主…

ジャパン・フード・ダイアリー?

昨日の最終便で、妻の実家の萩から帰って来たのだが、再び今朝9時の新幹線で静岡へ。この過密スケジュールは何だ!これではまるで、「売れない演歌歌手」ではないか…。ドサ回りは辛いが、しかし今日は、桃山時代の狩野派の面白い二枚折屏風が取れた(ホッ…)…

近江の一日。

昨晩、叔母の「お別れ会」の後に、再び今度は妻と京都入り。今回は全くのプライベートで、友人カップルとの小旅行である。京都に着くと、早速食事に木屋町の「H」へ。ここで先に京都入りしていた、友人のクリエイティブ・ディレクターA氏と彼女のAさんのカッ…

手向けの謡。

今日は、亡くなった叔母の「お別れ会」の司会をした。享年85歳。叔母は生涯独身を通し、自由に生き、そして半世紀以上に渡り「能」を愛し、舞い謡い続けた。それは、叔母がその死の一週間前迄、謡の稽古会をしていたと云う事実で、容易に証明出来ると思う。…

「聞きしより、見て美しき地獄かな」。

昨晩東京に帰って来た。関西出張は楽しかったが(特に京都は…笑)、作品集めとしてはイマイチだったので、疲労感が強い。大阪のある顧客が、良い屏風を持っていると云うので、カムバックせねばならないだろうが。がしかし、今朝一番に会った顧客から、名品を…

ハタラク、アソブ & アソブ。

今日も朝から、眠い眼を擦りながら、京都にて仕事。先ずある業者の店で、江戸絵画や屏風を観るが、値段が合わず。がしかし、次の顧客の所で、以前筆者が数千万円で売った事のある、ある作品を見せられビックリ。良いモノは、時折その分野の「専門で無い」所・…

「先笄の黒髪」。

今日は朝一の飛行機で、関西へ。空港近くで顧客に会い、数点の作品を観て査定し、無事オークション出品決定。その後はアポの合間を縫って、近くの正木美術館で開催中の、「朱と墨―根来が繋いでくれた縁」展を観に行った。この展覧会は、所謂「プロ好み」の地味目…

日本の現代美術フェアに、「ユートピア」は有るか。

お分かりとは思うが、「もう、イヤッ!」の、ゴムパッチン二人組の事では無い(笑)。今日は先ず、東京美術倶楽部で開催中の「TCAF2009」に。このイベントは、67の現代美術ギャラリーが集まり、倶楽部の3、4階にブースを作ってのフェアである。この日はたまたま…

北の国から。

今日のタイトルの意味は、「アー、アー、アアアアアー」では、無い。「別れた男の行く末は、雪の舞い散る北国の、海鳥だけが知っている。歌は流れる貴方の胸に…一週間の御無沙汰です。『⚫本●司』でゴザイマス。」でも無い。長くなったが、今日は朝から「北の国」に…