2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

NYの日本美術事情をお伝えしよう。

前回記したが、一昨日の日曜日は「ゲイ・パレード」の日で、その晩は友人総勢6人でステーキを食した。メンバーは、アメリカ人日本美術史准教授とアーティストのゲイカップル、日本人女性アーティスト、一年間の滞在を終え今日帰国された次期家元、妻と筆者。…

「茶庵」での呈茶とゲイ・パレード。

土曜日は、ニューヨークに滞在していた「次期お家元」の送別会に出る為(ご本人に取っては、もう何回やっているのか判らないだろうが)、イースト・ヴィレッジに在る「茶庵」に行った。此処は、所謂日本食のレストランなのだが、店内に小さな水屋と屋根付き…

「The Reader」と「Slumdog Millionaire」。

時間が経ってしまったが、やっと「Reader」をNYへ帰る機内で観れた事も有り、今年のアカデミーを席巻した、この全く異なる映画2作品について考えた。「The Reader(愛を読む人)」は、何とも重いテーマで良く出来た原作脚本だが、やはり一番引っかかるのは、…

「マイケルは本当に死んだのか」、或いは「商業舞台の終焉」。

昨日メトロポリタン美術館からの仕事帰りの車中、マイケル死去のニュースを不意に聞き、我が耳を疑った。青春時代、マイケルの「Don't stop 'til you get enough(今夜はドント・ストップ)」「Rock with you」、「Off the wall」(アルバムタイトル曲)、ジ…

島田雅彦:「無限カノン三部作」読了。

読み終えました!「美しい魂」と「エトロフの恋」。単刀直入に云えば、作家島田雅彦はスゴイ!「エトロフの恋」は前2作とはちょっと異なり、この1冊だけでも「別の小説」としても読めた。いや、この3冊は久しぶりの読み応えの、「感動巨編」。ぶっちゃけ、3…

今秋の日本美術オークション展望。

秋のオークションの準備に入った。作品はそれなりに集まって来てはいるが、未だ油断は出来ない。今秋のオークションは、9月17日の通常の「日本・韓国美術」と、10月23日の「サムライ・アート」の2回を予定しており、夏休みは取れない事、必死。「サムライ・…

島田雅彦「彗星の住人」読了と、ゴダールの「気狂いピエロ」。

不覚にも、涙してしまった。「遅くやってきた読者」としては、「徒然王子」まで行き着くのは大変だが、がしかし、純粋な余りに純粋な「恋」とはこう云う物だ、と改めて確認させられた。最近の著者のブログを読むと、聊か気力を失われている様にも見受けられ…

「ロックフェッラー別邸での茶会」と、ある日本男児の「四十九日法要」。

何という、素晴しい日だったのであろう。前日リストラで部下の首を切らねばならず、非常に「非情」な気分で有ったのだが、19日は天気にも恵まれ、鳥の囀り、木々の緑、空気の清明さ、全てがこの世の幸福を祝っている様であった。ホワイトプレーンズに程近い…

「地獄茶会」終了。

ヘルズ・キッチンに住んでいる事と、我が庵を「地獄宮殿」と自嘲を込めて呼んでいる事も有って、昨日の茶事を「地獄茶会」と名付けた。客は4名(内、プロ1名)+1名(半分半東役)で、「一応」食事(会席)、濃茶、薄茶の席分けとした…のだが、ハッキリ云っ…

茶事の準備。

明日、ナンと「茶事」をする。人生初の「茶事」を催す訳だが(勿論招待された事は多々有るのだが)、ニューヨークという場所柄も有り、道具不如意の云い訳も付けられるので、それはそれで良いかも知れない。友人でお二方ニューヨークを去られる方がおり、そ…

平野啓一郎「一月物語」読了。

平野啓一郎氏の著作「一月物語」を読了した。縁有って、或る方のお宅で著者ご自身にお目に掛かったのだが、嘗て氏の作品を読んだ事が無かったので、恥ずかしながら翌日本屋に駆け込み、処女作「日蝕」を購入し2日間で読了。次に近作「決壊」に読み、そして2…

今日から日記を始めよう…先ずはレニー・クラヴィッツ。

「如何なるアートも、尖らねばならない…そしてアートは世界を巡る。」今日から始まるこのアート日記は、ニューヨーク在住の「リーガル・エイリアン」(倣スティング)、桂屋孫一のアート・ダイアリー。美術、文学、舞台、音楽、映像、観た感じた芸術を思うが…