2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

猫と刺青と日本への恩返し。

最近のニューヨークはもう5月に垂んとして居ると云うのに、夜等有ろう事か再び3〜4度程の気温に逆戻りした日も有って、ダウンコートを永遠に仕舞えない…良い加減にして欲しい。そんな三寒四温の中、オークションも終わって少々リラックスした先週末は、今迄…

「探究心」の1日。

数日前、最近音沙汰の無かった友人の女性から驚くべきメールが届いた。そのメールは、「桂屋さんは、去年の9月に起った御嶽山の噴火を知ってますか?」と云う質問から始まっていて、詳しくは覚えていないが、確かに御嶽山が噴火し、数十人が亡くなった事は覚…

アメリカ人が愛した日本美術。

木曜の朝に出張先のアメリカ某都市を出る時、4月も半ば過ぎだと云うのに彼の地は吹雪で、その所為で何かセンチメンタルで、タイムスリップした様な気に為った。が、そんな気持ちに為ったのには、雪以外にもう1つ理由が有って、この街に来る度に何時も僕を乗…

涙で曇った「山口小夜子」と云うアート。

昨日、日本より暖かいニューヨークに戻って来た。成田のラウンジではニューヨーク在住ディーラーY氏とそのクライアント、機内では世界的現代美術家M氏に会い、僕を含めてチョット恐く濃い客層だったが(笑)、もし僕等の飛行機がテロにでも有ってたら、日本…

正徳3年の「平安ルネッサンス」。

平安時代と室町時代に制作された重要作品に関わる仕事の為に、短期だが日本にやって来た。NYを出る前のワールド・ウェザー・リポートでは、「日本は気温18度で、桜満開!」との事だったので、コートの1着も持って来なかったのが運の尽き…こんなに寒く為ると…

慈善と傲慢、そして悪への無抵抗:「雪の轍」。

云う迄も無いが、僕達の人生に於いて男と女、或いは夫婦の関係性は永遠のテーマだ。そして、例えばその男女2人の年齢や社会的地位、収入、教養の度合いや身心の健康状態の「差」が甚だしく異なったり、或いは2人がお互いから逃れられない閉ざされた環境に有…