2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

PILGRIMAGE AND BUDDHIST ART@Asia Society Museum.

日本では、G.W.がスタートしたらしい…本当に羨ましい限りだ。此処ニューヨークは、漸く良い天気になって来て、今週末からメイン・セール「印象派・近代絵画」の下見が始まる、忙しい時期の到来となる。とは云え、昨晩はチェルシーのイタリアン「B」で、織物…

神田神保町界隈の思ひ出。

今日のニューヨークの最高気温は15度…しかし週末には29度の予報。この「ローラー・コースター・ウエザー」、もういい加減にして欲しいものだ。昨晩は、福田和也氏の「アイポッドの後で、叙情詩を作るのは野蛮である」を読了。福田氏は硬派な論客だが、その一…

「名」は人を表すか?

先週末は、大人しい週末であった。土曜日は、久々にチェルシーを散策。その中でも、PACE GALLERYでのシャピロは中々良かった…色取り取りの木板を何とも云えぬ空間感覚で、宙に浮かせるインスタレーション。あれは出来そうで出来ない…流石である。それとJAMES…

GREEN AUCTION:A Bid to Save the Earth@Christie's.

昨晩は、クリスティーズに於いて「GREEN AUCTION:A Bid to Save the Earth」が開催された。この「チャリティー・オークション」は、「アース・デイ」の40周年を記念してのイヴェントで、クリスティーズが世界各国の著名人、有名企業、慈善家、天然資源保護…

THE RUSSIAN STRAVINSKY:Gergiev@Avery Fisher Hall.

昨晩は妻とリンカーン・センターに、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、ニューヨーク・フィルの「All-Stravinsky Program」を聴きに行って来た。この音楽会は、ニューヨーク・フィルに拠る「The Russian Stravinsky:A Philharmonic Festival」のオープニングで、…

「寡黙なる巨人」の死。

日本時間の21日、「寡黙なる巨人」が滔々亡くなってしまった…未だ76歳であった。この「寡黙なる巨人」とは、免疫学者の多田富雄氏の事である。9年前に出張先で脳梗塞で倒れ、以来右半身麻痺の状態でも諦めずに、左手のみで活発な執筆活動を続けておられたが…

砂浜の難破船:「女のみづうみ」@Japan Society.

アイスランドの「火山噴火」は、当然だが色々な面で影響を与えている。例えば美術品輸送も然り、オークションに来る予定の人々のスケジュールも然り。今朝メールを貰った、出張でロンドンに来ていたH美術館のH館長もロンドンで足止めを喰らっていたらしいが…

「カーネギー」で零れた涙:MAURIZIO POLLINI@Carnegie Hall。

この間の日曜日は、先ず友人のC&Rカップルとフォー・シーズンズの「The Garden」でブランチ。旦那さんのRがエクゼクティヴ・プロデューサーを努める大人気長寿番組「Law & Order」で、彼が先週「初監督」をした話で盛り上がる。彼は長年「脚本家」であったの…

列車の中で零れた涙。

昨日は朝4時半に起きて、グランド・セントラルから列車に乗り、某市に日帰り出張であった。往復6時間近い列車の旅は、「読書」に持って来いの環境である。しかし今読んでいる作品が、もう最終巻の半ばと云う「最終段階」を迎えていたので少し悩んだのだが、…

氷の様に冷たく、炎の様に熱い女:「情炎」@Japan Society.

昨晩は、若い友人でマンハッタン音楽院に通うS君と、吉田喜重監督、岡田茉莉子主演の1967年度作品「情炎」を観に行った。この「情炎」は、ジャパン・ソサエティで開催されているフィルム・シリーズ(今度の日曜で終わる)「MAD, BAD…& Dangerous to Know」で…

「静聴せよ!」:森村泰昌レクチャー@Donald Keene Center of Japanese Culture.

昨晩は、コロンビア大学の「ドナルド・キーン日本文化センター」で行われた、現代美術家森村泰昌氏の講演会「Why I Posed As Yukio Mishima」に行ってきた。ご存知森村氏は、有名西洋絵画の登場人物や、歴史上の重要人物に「扮装」して制作する「セルフ・ポ…

"Masterpieces of European Painting" from Dulwich Picture Gallery@Frick Collection.

ニューヨークの気温がまた少し涼しくなったので、昨日はコートの襟を立てながら、顧客の所へ行った序でに、久し振りにアッパー・イーストサイドに在る「Frick Collection」を訪ねて「特別展」を観て来た。この「フリック・コレクション」は、「クロイスター…

「こいつァ春から、縁起がいいわえ」、或いは「ディスコ・フィーバー」。

気温の上下が余りに激しく、その為土曜から体調を崩していたのだが、今朝「今年最重要」ニュースが入ってきて、かなり元気になった。実はこの知らせを今朝一番にくれたのは、「反会長」で有る妻であった。WEBを観ていた妻が、いきなり「ゲッ!」と云う声を挙…

或る「作家」の眼:MICHAEL CRICHTON COLLECTION.

金曜は、先ずホイットニー美術館の「Whitney Biennial」へ。結果から云えば、最初に5階の「Collecting Biennials」を観てしまったのが全く以て「運の尽き」だったのだが、下3階に渡る「Biennial」には、本当にガッカリしてしまったのだった。ここ数年「Bienn…

恐ろしい「中国美術市場」VOL.2:「サザビーズ香港」のセール結果。

「その2」である。二大オークションハウスの「香港」オークションは、数年前から「開催月」が別々となっているのだが、本日「サザビーズ香港」の中国美術セールが終了し(「クリスティーズ香港」のセールは5月末)、その驚くべき結果が出た…。サザビーズ香…

「文学音楽」のすゝめ。

昨日のニューヨークの気温は、何と32度。今日も24度の予想が出ているが、明日にはまた16度位まで下がるそうな…体が変になりそうだ。実は今週の月曜から、平野啓一郎氏の力作「葬送」をやっと読み始めた。念の為に云っておくが、今日のダイアリーは、「葬送」…

Your History Is Not Our History@Haunch of Venison.

「Haunch of Venison」で現在開催されている、上記展覧会へ行って来た。この展覧会は、David SalleとRichard Phillipsの二人の現代美術家が構成する展覧会で、この二人の「世代の異なる」アーティストが、各々活動していた「1980年代のニューヨーク」で制作…

年年歳歳花相似。

寒い冬がまるで嘘の様に突然終わり、この街にもやっと春が来て、今ニューヨークは街中も公園も「花盛り」である。ここ数年、毎朝お菓子を1つと、愛用の「殿」の黒茶碗で薄茶を一杯頂くのが習慣になって居るのだが、「花」の季節になった今年は、その一服の折…

「ギヴ・ミー・チョコレート」:沖縄生まれのアーティストが記す、「終わらない『戦後』」。

木曜日の夜は、某民放のアメリカの社長さんH氏のお招きで、ギタリストS君と「男三人食事会」。場所は、噂には聞いていたが今回初めてお邪魔した、NOHOに在る「紹介制」レストランの「ボヘミアン」。H氏とは始めてお会いしたのだが、非常に「男気」が感じられ…

若尾文子の白肌:「刺青」@Japan Society。

昨日の夜は、先ずは友人のアーティストI氏と「PHILLIPS」のレセプションに出席の為、チェルシーへ。これは、来週開催される「Mrs. Harry N. Abrams」のエステイト・セールのプレビュー・レセプションで、絵画のみならず写真や立体、版画等の現代美術が中心と…