2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「OMEN:前兆」(前編)。

その日は雨、だった。依頼主が用意し、迎えに来たクラシックな車に私が乗り込んだ頃から、雨は少しずつ激しさを増し、大混雑のマンハッタンを抜け出した午後3時を廻った頃に為ると、空はより厚い雲に覆われ、フロントグラスを叩く雨音も一際大きくなった様だ…

ルシアン・フロイドの「離見の見」。

いや、驚いたの何のって…俳優の香川照之君が、「9代目市川中車」を襲名するとは!亀治郎丈が「4代目猿之助」を襲名するのは、正直「まぁ、そうだろう」位の感じだが、香川君の歌舞伎出演も然る事ながら、中車襲名には本当に吃驚仰天である。今は付き合いも無…

「ベネズエラ料理の謎」と、「興奮」と「癒し」をくれた2人の若きミュージシャン。

土曜日、ギャラリーを廻った後の夜は、先ずは友人のヘア・デザイナーMちゃんのバースデー・ディナーに、ゲル妻やA姫と参加。場所はイースト・ヴィレッジの「ベネズエラ料理」店。ベネズエラの料理は、ベネズエラが嘗てスペインの植民地だった事で、メニュー…

土曜日の芸術散策。

昨日、「『ニュートリノ』は光より早い」と云う驚くべき新聞記事の事を此処に書いたのだが、世の中では「あれは『誤差』だろう」とか「何かの間違いだろう」との意見が多いらしく、筆者の元にも幾つか意見が寄せられた。しかしこの実験結果の真偽は兎も角と…

不景気と云う「何処吹く風」。

オークション後直ぐと云うのは、通常なら少しは暇になる物なのだが、今回はどうも中々そうは行かず、夜に為ってからの「カンファレンス・コール」や昼夜を問わないミーティングの連続で、日本の様に連休も無く休みも取れずに、もうヘトヘトで有る(涙)。そ…

「ノーベル賞作家」VS「あんちくしょう」の対決を望む。

今ニューヨークの街の道は、イーストサイドを中心に大渋滞である。其れもその筈、「国連総会」が開かれているからで、しかもオバマが「ウォルドルフ・アストリア」に滞在していると為れば尚更…何しろ身動きが出来ない。日本からも新首相が来ているらしいが、…

チェルシーの「エレベーター」。

セール後の土曜日程、嬉しい日は無い。流石の疲労から昼前まで寝続け、地獄宮殿特製「焼饂飩」を頂いた後は、午後から外へと出掛けた。ニューヨークの気候は、今或る意味最も素晴らしく、20度前後の気温に穏やかな陽射し…(成績が悪かろうと)大仕事が終わっ…

感じてしまう、「女の声」。

ニューヨークの秋の「Asian Art Week」が終わった。クリスティーズは、約7580万ドル(約57億6000万円)を4日間で売り上げ、今年のクリスティーズ・ニューヨークに於けるアジア美術の総売り上げは、約1億9300万ドル(約146億7000万円)に登り、昨年度に比べて…

「捕らぬ狸の皮算用」。

昨日、日本・韓国美術のオークションが終わった。が、見事に売れなかった(涙)。前回此処で、いみじくも「捕らぬ狸の皮算用」と云ったのだが、当にその通りになってしまった訳だ。印籠を中心とする「Edson Collection」は、印籠2個がそれぞれ13万5000ドル(…

10年目の涙。

下見会も、無事今日終了。役者達(写楽作品)の行方は未だ判らないが、能面や印籠は非常にポピュラーで、漆作品に若しかしたら「世界記録」が出るかも知れない…「捕らぬ狸の皮算用」とはこの事だが、この非常に美しい日本の漆工芸品の「極み」に対する世界の…

ごきげんよう、「女の園」の同窓会。

「9・11」10周年の、厳戒態勢の中の下見会2日目は、ビッグ・クライアント達の来訪に因って始まった。シカゴ美術館に自分の名の付いた「ウイング」を持つRや、アジア美術全般の「ピン」のみを買うB等が、お目当ての作品に眼を光らせる。そんな彼らのお相手をし…

East Weets Mest:松山智一@Joshua Liner Gallery。

下見会が今日から始まった。朝からプレス向けのギャラリー・トークをし、もう既にくたくた・・・先が思いやられる。因みに今回の日本・韓国美術の下見会は、来週火曜日午後2時迄・・・素晴らしい写楽や能面、印籠や茶道具の数々を、皆様お見逃しの無い様に!さてブ…

日本だけでは、無い。

梅雨の様な長雨が続く近頃のニューヨークだが、時差ボケと戦いながらの下見会セッティングは地獄だったが、何とか明日開場出来そうだ・・・ヤレヤレである。そして毎年9月のオークションに為ると、必ず下見会期間中に「9・11」がやって来て、しかも今年の「9・11…

「お姫様の誕生会」。

昔々、亜米利加と云う大きな国の中の紐育と云う村に、「エリザベス宮殿」と云う世にも美しいお城がありました。そのエリザベス宮殿には、一人の可愛らしいお姫様と一匹の可愛い「チャイナ」と云う名の猫が住んでいました。因みに「チャイナ」と云う名は、宮…

困難な、しかし余りにも美しかった「出張」。

昨日、オニの様な国内出張から、ニューヨークに戻った。前回・前々回と此処で記した様に、VIPクライアントの招待に因り、筆者と妻はニューヨークとの時差2時間の有名リゾート地へと、日本から帰った翌日に向かった訳だが、その前段階の某地方都市へのフライ…

Such a ridiculous... (Part 3)

7:00AM, we're now at the local airport heading to the final destination.We woke up at 4:45AM this morning again to prepare to get out from very nice "Holiday Inn."Last night, unfortunately, our luggage never appeared as we anticipated. My …

Such a ridiculous... (Part 2)

15 hours after we left our flat, we're now waiting for discovering our lost luggage by F Airline at the local airport. They say that finding luggage could take 2 hours sometimes...What a ridiculous corporation F airline is, one of the most…

Such a ridiculous... (Part 1)

We came back from Japan to New York yesterday.For the domestic business trip (attending vip's party), my wife and I woke up at 5:00AM and packed, left our flat at 7:00, arrived in LaGuardia at 7:35, it was perfect... until that time.Howeve…