2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャパン・フード・ダイアリー?

昨日の最終便で、妻の実家の萩から帰って来たのだが、再び今朝9時の新幹線で静岡へ。この過密スケジュールは何だ!これではまるで、「売れない演歌歌手」ではないか…。ドサ回りは辛いが、しかし今日は、桃山時代の狩野派の面白い二枚折屏風が取れた(ホッ…)…

近江の一日。

昨晩、叔母の「お別れ会」の後に、再び今度は妻と京都入り。今回は全くのプライベートで、友人カップルとの小旅行である。京都に着くと、早速食事に木屋町の「H」へ。ここで先に京都入りしていた、友人のクリエイティブ・ディレクターA氏と彼女のAさんのカッ…

手向けの謡。

今日は、亡くなった叔母の「お別れ会」の司会をした。享年85歳。叔母は生涯独身を通し、自由に生き、そして半世紀以上に渡り「能」を愛し、舞い謡い続けた。それは、叔母がその死の一週間前迄、謡の稽古会をしていたと云う事実で、容易に証明出来ると思う。…

「聞きしより、見て美しき地獄かな」。

昨晩東京に帰って来た。関西出張は楽しかったが(特に京都は…笑)、作品集めとしてはイマイチだったので、疲労感が強い。大阪のある顧客が、良い屏風を持っていると云うので、カムバックせねばならないだろうが。がしかし、今朝一番に会った顧客から、名品を…

ハタラク、アソブ & アソブ。

今日も朝から、眠い眼を擦りながら、京都にて仕事。先ずある業者の店で、江戸絵画や屏風を観るが、値段が合わず。がしかし、次の顧客の所で、以前筆者が数千万円で売った事のある、ある作品を見せられビックリ。良いモノは、時折その分野の「専門で無い」所・…

「先笄の黒髪」。

今日は朝一の飛行機で、関西へ。空港近くで顧客に会い、数点の作品を観て査定し、無事オークション出品決定。その後はアポの合間を縫って、近くの正木美術館で開催中の、「朱と墨―根来が繋いでくれた縁」展を観に行った。この展覧会は、所謂「プロ好み」の地味目…

日本の現代美術フェアに、「ユートピア」は有るか。

お分かりとは思うが、「もう、イヤッ!」の、ゴムパッチン二人組の事では無い(笑)。今日は先ず、東京美術倶楽部で開催中の「TCAF2009」に。このイベントは、67の現代美術ギャラリーが集まり、倶楽部の3、4階にブースを作ってのフェアである。この日はたまたま…

北の国から。

今日のタイトルの意味は、「アー、アー、アアアアアー」では、無い。「別れた男の行く末は、雪の舞い散る北国の、海鳥だけが知っている。歌は流れる貴方の胸に…一週間の御無沙汰です。『⚫本●司』でゴザイマス。」でも無い。長くなったが、今日は朝から「北の国」に…

「今日の成果」。

今日は朝から、来年3月のオークションの為の、作品探しに精を出した。先ず最初の顧客の所では、仏教美術を拝見。交渉の結果、室町期の「木造毘沙門天立像」、同室町期の「金銅不動明王立像」と、平安末の「木造薬師如来立像」の三点をゲット。三点共サイズも良く、…

海老蔵の恋。

今日は、先ずは「大名品」の焼物を観に、個人宅へ。ホントにスゴイ物で、後は値段交渉だが、そのコレクター曰く「値段提示は一回のみ」との事で、真剣勝負である。頑張って獲らねば。 夜は、浮世絵コレクターの或る方とディナー。場所は今朝からメディアが大騒ぎ…

「ジャパン・エロス」とは?

今日は、亡くなった叔母の家の片付けを手伝った後、日本橋三越で開催中の、十二代三輪休雪「愛壺展」に。 会場に入ると、一種独特の雰囲気に呑み込まれる。暗い会場に大小並ぶ「愛壺」は、一見そうは見えない「萩焼」の焼物であるが、その金色に輝く器体は、シル…

「死」への準備−My Sister's Keeper。

今日のダイアリーは少々重くなるが、御容赦頂きたい。さて貴方は、人が「死ぬ瞬間」を観た事があるだろうか。筆者は、人生に二度だけ有る。一度目は小学生の頃、自宅で祖母が亡くなった時、もう一度は、大学生の時に看取った叔父さんである。叔父さんの時は…

「Phillips Edition」:オークション参戦。

昨晩は、友人のC&Rのお宅でのパーティーに参加。出席者は20名前後で、アート関係者等知り合いも多い。I.M.PEIの建築事務所に居る、中国人建築家のL氏、元サザビーズの印象派近代絵画の部長であった英国人T氏等、顔触れも流石、C&Rである。手作りのご馳走と…

OPEN TELEVISION:1960−70年代日米のビデオ・アート。

昨日はジャパン・ソサエティーで開催された、1960−70年代の日米のビデオ・アートを紹介するプログラム、「VITAL SIGNALS:Japanese and American Video Art from the 1960s and 70s」に行って来た。着いてみると、ジャパン・ソサエティの会場は、本当に人が…

火山に恋して: "Volcano Lovers" @ Ise Cultural Foundation。

昨晩は、ソーホーに在るIse Cultural Foundationで始まった、「Volcano Lovers」展のオープニング・レセプションに行ってきた。この展覧会は、若手現代美術キュレーターの渡辺真也君が暖めてきた展覧会で、日本とアイスランドのミニマル・アートを紹介する試…

またもや、大敗…現代美術「イヴニング・セール」。

「もう、やってられまへんがな」である(笑)。昨日一昨日で、クリスティーズとサザビーズの「現代美術イヴニング・セール」が終わったのだが、結果から云えばまたもや大敗・・・。今日はその悲しいレポートである。まずクリスティーズ。46ロット中39ロット…

「OMA」訪問。

予てよりお招きを受けていたのだが、昨日漸くオフィスを抜け出して、友人の建築家、重松象平氏がパートナーを勤める、OMA(Office for Metropolitan Architecture)の事務所を訪ねた。OMAは、世界的建築家(思想家)、レム・コールハースの事務所として著名…

「日本のサムライを語る会」。

昨晩は、ダウンタウンの美味しい和食屋「M」で開かれた、「日本のサムライを語る会」に参加して来た。この会は、某国営放送局NY支局のU女史の企画なのだが、要は現在混迷を極める日本という国を憂い、異国NYで「命を懸けて」頑張る日本人の「サムライ」達(…

ラファエロの誘惑。

昨晩はASIA SOCIETYで、先週の「炉開き」の時にお誘いを受けていた、現代美術家森万里子さんの、新プロジェクト発表レセプションに行って来た。森さんの宮古島での、この新プロジェクトは、かなり大掛かりなパーマネント・インスタレーションで、冬至の日の…

「現代美術下見」と「G氏の茶会」。

突然だが、今日のタイトルとは何の関係も無いのだが、最近中原昌也著「作業日誌:2004−2007」を読んでいる。この本はスゴイ。日記と云うか、魂の叫びと云うか、ノイズ版「断腸亭日乗」と云うか。筆者が勝手に思っているだけだが、この人の日常は非常に「作家…

「孫一的」週末。

金曜の夜は「ウエッセルマン」の後、行きつけのイタリアン「Basta Pasta」にて、建築家S氏と妻とで高田シェフの料理に舌鼓。その後ワイン・バーに場所を移した所で、ジャズ・ピアニストのH女史が乱入、恐れていた事態に。以前このダイアリーにも記したが、こ…

「炉開き」と「ウェッセルマン」。

何じゃこりゃ?と云うタイトルだが、双方一日での出来事なのでご容赦を。昨日は午前中から、裏千家の「炉開き」の茶会にお呼ばれ。最近パトロンも辞め、裏千家批判もしていたので、呼ばれないだろうと思っていたが、恐らくT先生のご配慮でお誘いを受けたので…

あぁ大敗…印象派・近代絵画「イヴニング・セール」。

昨晩は若手写真家のG君と、行き付けの和食屋「T」で夕食を共にした。久し振りの再会であったが、G君も元気そうで、数多アートの話に花が咲いた。食事中には、ワールドシリーズ最終戦のヤンキース松井が、決勝打を打ったりして店主Hも大興奮・・・であったの…

「美術史家養成ギブス」の、その後。

イキナリで恐縮だが、問題:以下の言葉から連想される人物は誰か?お能、お茶、合気道、浮世絵、神道、歌舞伎、演歌、江戸っ子、学者。さて、お判りだろうか?答えが判った人は、相当ーに筆者に近しい人か、「業界カルト」である・・・。答えは「遊び人」。…

THIS IS IT.

マイケル・ジャクソンの、実現しなかったラスト・ツアーのリハーサル・ドキュメント・フィルム、「THIS IS IT」を観た。このMJのドキュメントは筆者の想像を遥かに超え、上映時間の「2時間」は、筆者に涙させ、笑わせ、感動させ、楽しませ、そして改めて彼に…

「印象派・近代絵画」下見会@サザビーズ&クリスティーズ。

金曜の夜は、東京・NYで現代美術を中心とした展覧会やイベントのアート情報を提供する、ウェッブサイトを運営しているK君と、居酒屋「R」で食事。K君はN高からT大と云う、所謂日本のエリート・コースを辿ったにも拘らず、アート・ビジネスに目覚め、NYで奮闘…