2013-01-01から1年間の記事一覧

「芸術至上主義」な年の瀬。

愈々年の瀬、で有る…歳の所為、では無い(笑)。が、歳の所為とも思えるのが、体調の回復の遅さで何とかお腹の具合は治った物の、咳は未だ少し残る。そんな中でも懲りずに、ここ数日もお出掛け三昧をして仕舞った。先ずは作家S氏夫妻と息子さんのM君と、下北…

アート忘年会2013@歌舞伎町ママちゃん中華「G」。

安倍総理が靖国参拝をした。1年間の政権の報告だと云うから、IOCで嘘を吐いた事、秘密保持法案強行採決等も、英霊と神様にきちんと報告されたのだろう。が、残念ながら総理の行為は様々な観点から見ても、筆者には単なる「エゴ・パフォーマンス」としか見え…

備前 VS. 萩?

メリクリ。株価の高騰&クリスマスの浮かれ気分も良いが、かなり気になるニュースが…それは陸上自衛隊の弾丸1万発が、南スーダン国連軍に提供された事で、これは明らかに「武器輸出三原則」に抵触する物だし、持ち回り閣議と云う余りにも簡単な遣り方決定した…

日本の「原風景」再発見。

風邪らしく、咳が出て喉も痛い。街では茶番劇の末、猪瀬都知事が滔々辞任した。しかしこれで「責任」から逃れられた訳では決して無く、徳洲会マネーに関する捜査が始まるだろうし、石原慎太郎も自民党もうかうかして居られ無く為るのでは無いか。都知事選は2…

「百雑砕」。

2013年も、残り後2週間。今年も本当に色々有ったが、仕事では最後の最後迄気が休まらない事ばかり…肉体的にも精神的にも疲れがピークで有る。そんな時にマヨンセからリンクを貼ったメールが来たので、そのリンクを開けて見ると、内容は新しい「カップ麺」の…

赤と黒。

良い教育とは、後悔を教える事で有る。後悔は予見されれば、天秤に一つの重みを置く。 −スタンダール「恋愛論」より− 秘密保持法案を強行採決した安倍首相が、スタンダールの作品を読み込んで居るとは到底思えないが、恋愛を政治に置き換えても、スタンダー…

「ホーリー・ミュージシャンズ」に因る極楽感。

ネルソン・マンデラが逝き、秘密保護法案が成立した。当然時代と云う物は変化して行くが、逆行するのは時に許し難い。その内容に関しては言わずもがなだが、秘密保護法案の成立過程は、恰も戦前の状態に戻るが如きファシズムへの逆行にしか見えない。そして…

「翁付高砂」@第五回「満次郎の会」。

今、関西に来ている。来年3月にニューヨークで開催する、「日本・韓国美術セール」とアジア宗教美術の特別セール「The Sublime and the Beautiful: Asian Masterpieces of Devotion」への出品作品を探す出張だが、今回は色々と素晴らしい収穫が有った!此処…

心優しき人々への謝辞。

数日前に、香港出張から戻った。しかし筆者の香港滞在中に強行された、「秘密保全法」の採決は余りに酷い…これで安倍首相と自民党が「戦前に回帰」を目指して居る事がハッキリしたが、平和ボケの日本国民よ、本当にこれで良いのか?全く以ってイライラする。…

競る力。

数日前に香港に来た。筆者に取って「香港」と云えば、何はともあれ「食」なのだが(笑)、今回の出張はその「食」や何時ものセールのアテンド以上に重要な「任務」が有って、それはクリスティーズが初めて「日本美術品」を香港での下見会で展示すると云う、…

親友と食べた「串」の数。

そう云えば、今回の来日便(ANA1009便)で観た映画の事を記すのを忘れて居た。最近のANAの映画ラインナップは本当に良く為って居て、今回機内で観たのは新作と旧作、エンターテイメントとアーティスティック、アメリカとロシア、トリックと真実を表現した、…

「パブロフの犬」的名碗観賞。

日本に来て、数日が経った。来日の際、飛行機の席をアップグレードしたにも関わらず、強い向かい風の為に飛行時間が30分以上延びた事と、アップグレードした席が不運にも泣き続ける赤ん坊の真後ろだった事で14時間半略眠れず、極度の時差ボケが未だに治らな…

「戦後美術」が生んだ世界新記録:ベーコンとフロイドに万歳!

昨晩、日本にやって来た。ニューヨークを出る朝、起きると何と外は猛吹雪で、短い秋が終わり厳しい冬の訪れを強く感じさせたが、この小さな「島」の街がこれだけ世界でも名だたる文化・経済の中心地に為った理由の1つには、この厳しくメリハリの有る気候が有…

「理不尽な死」:Mozart's "Requiem"@Avery Fisher Hall.

さぁ、もう直ぐクリスマスだ!クリスマス・ソングと共に、既にテレビから聞こえるデパートのセール告知CM(サンクスギヴィング後だと、クリスマスとの間隔が短過ぎて儲からないかららしい)は聞こえて居ても、それでも未だ「気が早い!」と思った特にニュー…

現代美術・ハイキング・食欲・近代絵画、そして現代美術。

冬時間に突入したニューヨークも、日に日に陽が短くなるに連れ、大分寒くなって来た。そんな先週末土曜日は、アッパー・イースト・サイドでの2つのギャラリー・オープニングへ…先ず訪れたのは、77丁目の瀟洒なタウンハウスの3階に在るキャステリ・ギャラリー…

お茶の新年。

しかし、山本太郎参院議員が今上天皇に園遊会で手紙を渡した件、一体何が問題なのか、況してや「政治利用」だの「議員辞職勧告」に至っては、全く意味が分からない。云って置きたいが、筆者は天皇陛下を日本には無くては為らない方だと考えて居るし、天皇制…

「ゴダール」と「クリントン」、必要なのは…?

仕事で体が疲れた時には、当然頭も疲れて居る。なので、「ジョーカー」や「ジェイソン」、「ブギーマン」や「スクリーム」に扮した人達が街を闊歩して居た先週末は、体を休めながらも頭をリフレッシュさせる為に、ダウンジャケットを着込んで冷え込んだ街に…

エルトンへの感謝。

昨日、西海岸出張から最低気温5度のニューヨークに戻った。素晴らしい作品を観、素晴らしいコレクターや学者達に出会った充実した数日間だったが、深夜の移動等の旅の疲れで、肉体的に疲労困憊。が、出張中最後の食事(一昨日の夕食)に食べた、美人妻と共に…

「アート」より「あんこ」。

今日のダイアリーは、書き忘れて居たギャラリー展覧会の事から。先々週末の昼下がり、テクテクとチェルシーへと歩いて行ったのだが、ハロウィンには未だ2週間も有るのに、道をには海賊だの魔女だの、スパイダーマンだののコスプレイヤー達で溢れ返って居た。…

NYFF51 Diary: スパイク・ジョーンズの「究極のプラトニック・ラヴ」。

昨日のアメリカ国内日帰り出張が、朝4時に起きて6時過ぎの飛行機に乗ると云う「オニ出張」だった事も有って、当にフラフラの状態だが、先ずは日本美術に関する素晴らしいニュースから。一昨日、クリスティーズ・ロンドンで開催された日本美術セール「Asobi」…

思わず微笑む、アートな「俳句」。

すっかり涼しく為ったニューヨーク…お陰でこの所体調が優れないが、やっと快復して来た(涙)。そんな訳で時間が経ってしまったが、先週の火曜日は夕方から、森万里子展「Rebirth」のオープニング・レセプションに出席する為に、ジャパン・ソサエティへ。こ…

重力とファンク。

のっけから何だが、日本航空と云う企業は何と厚顔無恥なのだろう。増便される羽田発着の国際便数が、全日空と著しく異なる事に対して「不公平だ」と国交省に大クレームをしているらしいが、盗人猛々しいとは正にこの事だ!己の不始末で潰れかかり、何千億円…

"Zorn@60: John Zorn+Ryuichi Sakamoto"@Japan Society.

「神宮」の式年遷宮の最も重要な行事の1つである「遷御の儀」が、10月2日(内宮)と5日(外宮)に終了したが、今回の「遷御」に当たり思う所が有った。先ず、神宮に拠る「動画配信」。時代だと云われれば其れ迄だが、この様な厳かなる儀式を配信する事に、何…

「禁断の果実」、或いは「封印された絵画」。

気が付けば、10月。今年も3/4が終わって仕舞った…そしてアメリカ政府は、17年ぶりに政府機能の一部を停止する事に。これは「オバマケア」に反対している共和党が、昨日10月1日から始まるべき2014年度予算を通さなかったからなのだが、テキサス州選出上院議員…

「財産」と加山雄三的「幸福感」を感じた夜。

今日は、3つの嬉しいニュースから。先ずは新設された「Nissan Art Award 2013」の発表が有り、大賞は宮永愛子氏、そして我らが「達っつぁん」こと西野達氏が「審査員賞」を受賞した…ウーム、我が事の様に本当に嬉しい!世界のTatzuとして、これからもドンド…

Weekend with "1R3P."

シカゴでまた、13人が負傷する銃乱射事件が有った。アメリカの銃社会の闇の深さは重々承知だが、先日のタイムズ・スクエアでの警官に拠る誤射等を考えると、銃と云う物が余りにも身近過ぎて、日々そこはかとない緊張を強いられる。それに引き換え、本当〜に…

夢の「スペシャリスト生活」?

すっかり秋の気配のニューヨークで、大ニュースが…NBCで放映されて居たタレント発掘番組「America's Got Talent」で、日本人ダンス・パフォーマーが初優勝し、賞金100万ドルを手にしたのだ!この番組、筆者も偶に見ていたのだが、優勝したダンサーが独学で学…

"Accelerated Buddha":杉本博司レクチャー@クリスティーズ・ニューヨーク。

土曜日の夜、アッパー・イーストで重要顧客とのディナーを終えた後、タクシーに乗ってヘルズ・キッチンの自宅に帰る途中、既に10時半過ぎだったにも関わらず42丁目が異常に混んで居て、「さては何か有ったな?」と思って居た。そして昨日の朝のニュースを観…

「フランス『っぽい』女優」讃歌。

最近夜に為ると、ヘルズ・キッチンに在る我が庵「地獄宮殿」の内部は、強烈な赤や青の光に包まれる。それは我が家の真正面、2ブロック南に在る旧メルセデス・ベンツ販売所の社屋屋上で開催されて居る、NBCの新しい生放送クイズ番組「The Million Second Quiz…

弾丸出張中の濫読日記。

アジア美術を扱う部門のシニア・マネージメント・ミーティングの為、ここ数日香港に来て居る。クリスティーズのアジア美術部門は、印象派・近代絵画部門を抜き、今では現代美術部門に次いで、社内でも2番目のプロフィタブルな重要な部門に為ったのだが、今回…