2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「偉大なる声」:Earth, Wind & Fire@Beacon Theatre。

ニューヨークは穏やかな気候だが、今日で今年も半分終りかと思うと、何故かゾッとする。そして「バースデー・マンス」の7月は、カタログの締め切りと幾つかのバースデー・イヴェント、そして暑さで倒れない様に気を付けねばならない。さていきなりだが、今月…

「違い」が分かる女。

今朝は何とも気持ちの良い穏やかな朝で、オフィスに向かう足取りも思わずゆっくりと為る。しかしマイケル・ジャクソンが死んで、早や2年…先週土曜の命日以来、テレビでは追悼番組が多数放送され、例えばMSGでの「芸能活動30周年記念コンサート」等を観ると、…

Welcome to the Capital of Funk of the World !:Bootsy Collins@B.B.King。

ゲル妻に拠ると、昨日開催された今年の「Gay Pride Parade」は、ニューヨーク州での「同性婚」が全米6番目に合法化された事に因って、一際盛り上がった様との事…が、そんなルンルン気分のゲイで溢れるマンハッタンの夜、此方はと云うと、妻と超マッチョな雰…

残酷な「ダイヤモンド」:Kathleen Battle@Blue Note。

一昨日、滔々ニューヨーク州で「同性婚」が認められた。そんな訳で昨日のダウンタウンは、今日行われている「Pride Parade」(ゲイ・パレード)の準備で街中「レインボー・カラー」で彩られ、世界中から集まった「老若美醜」(笑)入り混じったゲイ達で溢れ…

「一味神水」:今こそ読むべき、「もしも利休があなたを招いたら」。

9月のオークションに向けての出品作品集めも、そろそろ佳境に入って来た。毎回思うのだが、良くも此れだけの数が集まる物だ(現在230点程)…我ながら呆れてしまうが、今回も素晴らしい屏風や版画(写楽!)、明治の「超絶」工芸(漆や焼物)、アメリカ有名コ…

「自己の存在理由」と「循環の概念」:"The Tree of Life."

香港出張中に、或る現代美術史家から貰ったお土産が有る。それは、2個のバッヂの付いたT-シャツで、その白地のT-シャツには黒い文字で大きく「Where Is Ai Wei Wei ?」と書かれて居り、バッヂの1つにはシャツと同じ文句が、もう1つには「艾未未在哪里」と有…

「セクシー・オバン」の逆襲:CHAKA KHAN@B.B.King。

木曜日にニューヨークに戻った。帰りの機内では、「美の巨人たち」の「クリムトの『接吻』」特集を観て、遠い昔、この絵を観る為だけにウィーンへ一人旅をした事を想い出した(拙ダイアリー:「べルヴェデーレ宮殿の『接吻』」参照)…若き日の美しい想い出の…

ADIEU, JAPAN.

今成田のラウンジに居る。今回の日本出張は、ニューヨークを出て略ひと月、移動距離に因る疲労と、震災を経験していないと云う疎外感に支配されたモノで有った。作品の蒐荷はそれなりで有ったが、大目玉は未だ無い。ニューヨーク到着翌朝に行く予定の、アメ…

「釣り」と「ボクシング」。

突然だが、最近神保町の家の近所に出来た、「STYLE'S CAKES & CO.」のタルトに夢中で有る。ご夫婦で開いたと云うお店は小さいが、手作りの「焼きフルーツ・タルト」、「バナナ・チョコパイ」やキッシュ等、何れを食べても非常〜に美味い。タルト地のサクサク…

「珠に傷」@義援茶会。

昨日は、東京美術倶楽部で開催された「東日本大震災義援茶会」に出席。朝10時半に若宗匠とI社長、そして友人の元女流能楽師のMさんとロビーで待ち合わせし、いざ階上の茶会へ。今回の茶会は、倶楽部青年会理事長の、畏友雅陶堂瀬津勲氏が中心となり、明確且…

歴史とは「現代の連鎖」で有る。

日本での仕事も佳境を迎え、ラスト・スパート。が、金曜日の午後は、仕事の合間を縫って知り合いの著名写真家のステュディオを訪ね、新作を拝見した。 写真家の新作は、或る自然豊かな島の木々を撮影した連作だったが、作品からその草いきれの匂いや、鳥の声…

「スペシャリスト」のお仕事。

京都での仕事は順調で、明治の工芸等をゲット、夜は顧客と食事をして、その後は一緒にカラオケ三昧…これも非常に重要な、オークション・ハウス・スペシャリストの仕事の1つなのです(笑)。さてカラオケでは、女の子を1人ずつ入れた顧客チーム、孫一チームを…

覚悟の「ぽっちり」@祇園。

一昨日の朝イチの飛行機で、再び9月のオークションの為の「モノ探し」の旅に出た。最初の収穫は、非常〜に描き込みの良い屏風…これはマジに凄い。そしてこの屏風は一寸面白い体裁なのだが、それは観てのお楽しみ。その後も名品・迷品を見続け、「モノ・ハン…

ブラック・レイン。

昨日は日曜日にも関わらず、午後から新幹線に乗って、長い付き合いのVIPクライアントを同僚と訪ねた。 新緑が眼に眩しい山中の顧客の庵は、相変わらず静かで心が和む。昨日の訪問は謂わば「ご機嫌伺い」で、特に生臭い話しは無し…昔話やお互いの家族の話、マ…

「JIPANGU」と、「能楽食堂」で考えた事。

暑かった…。真夏日だった昨日は、昼からお墓参り。云ってみれば、昨日はこれ以上無い位の「墓参り日和」で、霊園も多くの人々で大賑い(笑)。御先祖様に、挨拶と無事のお礼を済ませると、今度は日本橋高島屋で開催されている現代美術の展覧会、「ZIPANGU」…

苔のむすまで。

一昨日は香港に居たのに、昨日は1日滋賀と京都。地球が狭くなるに連れ、身体の消耗が激しくなるのは、何故だろうか。が、ニューヨークから来ている身としては、朝5時半発の超ハード・スケジュールだったとは云え、異なる文化と時間、国と街を往き来する最近…

さらば香港、バースデー・ボーイズ、そして「引き」の強さ。

前日の熱狂的な「中国近代絵画セール」の余韻を引き摺りながら開催された、一昨日の「中国古器物セール」。開催された4セールは,計8億2971万2250香港ドル(約87億円)を売り上げたが、トッブ・ロットを含んだ2千万香港ドルクラスの高額商品が売れず、少々苦…

張大千「チャイニーズ・ウォーホル」の誕生。

しかし略20年前、筆者が今の仕事を始めた頃の中国近代絵画、例えば張大千や斎白石、呉昌碩や徐悲鴻等の価格が大概80〜150万円位で有った事を考えると、日本近代絵画の価格の凋落と最近の中国近代絵画マーケットの隆盛には、隔世の感が有る。そして日本美術を…