2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「血の指跡」と「象は忘れない」。

11月に発表されるノーベル文学賞のオッズが出たらしく、スウェーデンの作家Tomas Transtromerが目下4:1で最右翼、2位につけているのがウクライナのAdam Zagajewskiで8:1、村上春樹は11:1で6位である…まあ、そんな所だろう。そんな中、先日来2冊の本を読了…

"DAS RHEINGOLD":Opening Night Gala@メトロポリタン歌劇場。

さて、月曜の昼過ぎにシカゴから戻って来た訳だが、オヘア空港では飛行機の出発が遅れ、到着したラガーディアでは45分も荷物が出て来ず、終いにはアナウンスと全く違うクレームからバゲージが出て来て、皆あたふた。その上待っている筈の車も見当たらず、気…

Opening Gala of "Roger Weston Wing"@シカゴ美術館。

先週末は、金曜日からシカゴに行っていた。風邪を引いたらしく、木曜の夜から寝込んでいたのだが、金曜の朝這う様にして飛行機に乗り、久々のシカゴへ…この街を訪れるのは、「Golden Clouds」展以来であろうか(拙ダイアリー:「シカゴ美術館『Beyond Golden…

Who is the Greatest Artist of All Time ?:後編。

オークション後の喧騒もやっと落ち着いた…がしかし、明日からまた出張である。マジにこの仕事は、エンドレスだ(涙)。さて以前此処に記した、「今迄の最高のミュージシャンは誰だ?」の後編、つまり40位から1位迄である。選んだ人々や経過については、拙ダ…

「裏千家」イヴェント・ウイークエンド。

先週開催された「ASIAN WEEK」は、結局全体で7075万ドル(約60億2000万円)、ニューヨークでの「ASIAN WEEK」史上2位の売り上げを記録して終了。中国の勢いは未だ衰えず、3セールで5555万2000ドル(約46億円)を売り、アジア美術を引っ張った。アジア美術全体…

「襖絵」に関する最新情報。

先日お伝えした「里帰りする、龍安寺の襖絵」であるが、最新情報があるので此処にお伝えする。「匿名バイヤーが寄贈をする」と云う話で有ったのだが(これは事実です)、昨晩そのバイヤーが、自身が龍安寺の「エージェント」で有った事をクリスティーズに伝…

里帰りする「襖絵」。

今日は、昨日のダイアリーでも少し触れた、一昨日終了した日本・韓国美術オークション出品作品中の「ちょっと良い話」を。この話の主役は、オークション・カタログ中のロット537、龍安寺旧蔵の「中国仙人図」4面と「河辺唐子図」2面の襖絵である。先ず、この…

オークション終了…ガックリ、しかし希望は有る!

昨日「日本・韓国美術オークション」が、終了した。非常にタフなセールで、韓国の屏風が70万ドルのハンマー・プライスで売れたのが最高価格で、日本美術の方は高額商品が全く売れなかった。オークション自体はロット・ベースで72%、ヴァリュー・ベースでは58…

下見会終了…勝負は明日だ。

何と、小沢一郎が敗北した。これで日本が変われる可能性が、取敢えず無くなった訳だが、残念至極である。菅内閣の陣容を見るまでは何とも云えないが、これで再びアメリカ追随の腰抜け政府に為る事だけは、間違いが無いだろう…日本の21世紀の夜明けは遠い(涙…

取材とパーティー、そして「ダジャレ・デザート」。

「9・11」(土曜日)の日の下見会も、この日にしては多忙を極め、そして昨日からは、TBS・BSの「嶌・榊原のグローバル・ナビ」と云う番組の取材が入り、この取材はオークションを含め16日まで続く。この番組は、毎週土曜日の朝「生」放映している1時間枠の経…

また、「この日」がやって来た。

昨日は下見会初日だと云うのに、多忙であった。筆者のVIP顧客且つコレクターとして名高い、某世界最王手の投資信託会社総帥や、有名美術館学芸員、ディーラーなどが来場し、作品の解説やオススメをする。特に「明治美術」のセクションが活発…頑張って良い作…

いよいよ、下見会開始。

昨日は、朝から「プレス・ビューイング」。20名近いニューヨーク・タイムズや世界のアート雑誌等のプレス関係者向けの、エクスクルーシヴな下見会である(因みに日本のメディアは「一切」来ない)。東南アジア、中国、日本・韓国の各分野のスペシャリスト達…

プリンセスのバースデー。

先ずは告知から。明日9月10日(金)より14日(火)まで、ロックフェラー・センター(49丁目・5-6番街)のクリスティーズ社屋に於いて、「日本・韓国美術オークション・プレビュー」が開催されます(日曜以外は10:00-17:00、日曜だけ13:00-17:00)。この…

Who is the Greatest Artist of All Time ?:前編。 

ニューヨークの今日の最低気温は17度、明日は最高22度で最低16度の予報…冬の足音も聞こえて来た(云い過ぎか?:笑)。昨日は終日、下見会の為の商品陳列及びセッティングに明け暮れる…略、何とか終了した。今回メイン・ルームには、「鎧」十領をボウリング…

「英語の壁」と云うモノは、本当に存在するか。

こんな日はもう二度と無いかも知れないと云う程の、爽やかでビューティフルな素晴しい陽気だった日曜は、ライターのM女史、作曲家のAちゃん、そして地獄女将との4人で、バッテリー・パークに在るイタリアン「G」のテラスでブランチ。アンティパスト、ビーツ…

「美味しそうな」イタリア素描。

此処の所続いている「時差ボケ」であるが、もう一つだけ良い事が有る…それは、朝早くから行動出来る、と云う事だ。土曜日は、アサイチで展覧会を観に行った。前日迄が嘘の様な爽やかな朝、素晴しい天気と駆け抜ける風の下、メトロポリタン美術館へと急ぐ。道…

La Bella Principessa Giapponese:日本の「美しき姫君」。

暑い…そしてまだ時差ボケである。しかし、この時差ボケにも良い所は有って、それは「読書」が捗る事だ。さて、以前から読んでいた2冊、畠山けんじ著「鹿鳴館を創った男 お雇い建築家ジョサイア・コンドルの生涯」と、宮下規久朗著「ウォーホルの芸術 20世紀…

時差ボケの夜の「随想」。

時差ボケである…。聞く所に拠ると、日本人の次期ノーベル賞有力候補は決して「M上H樹」だけでは無く、「体内時計」を研究している生命科学者、上田泰己博士かも知れないらしい。上田博士の事は以前に或る方から聞いていたのだが、何しろ早くこの研究を成し遂…

「スティーヴィー・ワンダー」の想い出。

昨日、ニューヨークに戻って来た。空港のイミグレーションでは、ヴァイオリニストのNちゃんにバッタリ…本当に人に良く会うものだ。また入国後の税関では、今回手荷物で持ち帰ったお稽古用の「小鼓」を見たオフィサーが「これは何だ?」と聞くので、「トレー…