「聖女」VS「性女」、どっちが勝つか「MTVアワード」。

2009年度のMTVアワード(9月13日発表)のノミネーションの発表があったのだが、各9部門ずつ最多ノミネートされたのが、「BEYONCE」と「LADY GA GA」(この名前を聞くと、未だにQUEENの往年の曲「RADIO GAGA」を思い出してしまう…)の2人の女性シンガーである。土曜の朝思いの外早く起きてしまった時に、VH1でカウントダウン番組(「JUMP START」)を見たりしていると、成る程、この二人のPVが始終流れているのも頷ける。

先ず「ビヨンセ」である。彼女は最近メッキリ大人っぽくなり、また知的にさえ(スマン、ビヨンセ!)見えてきた。元来の歌唱力に加え、結婚や映画「DREAM GIRLS」「OBSESSED」出演を機に、何となく女性としての幅が出てきたようにも思える程だ。今一番油が乗っているのではないか。

そんな最近の彼女を手っ取り早く知るのに最適なのが、大大大好きなPV「SINGLE LADIES」である。曲はシンプルなメロディーの繰り返しの、ポップ&ダンサブルなナンバーで、彼女は2人のバックダンサーを従えて唯歌い踊るまくるだけなのだが、これがスゴイ!!

まず、彼女のボディ。「ナイス・バディ」てなレベルではなく、云ってしまえば「巨体スレスレ」なのだが、出るトコ出て引っ込むトコ引っ込む、イヤ迫力満点、女豹と云うよりは女虎であり、正に古代女神的「聖女」(念の為に云っておくが、褒めているのである・・ヒジョーに美しい)なのである。

バックダンサーの2人も同じ様な体型で、この3人がその肉体を縦横無尽に使って踊る。PV中に見せるビヨンセの「聖女的」笑顔とセクシーなボディ&ダンスはお宝級、振付け・構成もかなりシンプル・新鮮で、眼が奪われっぱなしのPVなのだ。必見である!それに引き換え次のシングル「HALO」は、打って変って彼女の「優しい魅力」満載なので、この2曲を対比するのも面白い。

対するは「レイディ・ガガ」。この人を最初に見たのは第2弾シングル「POKER FACE」だったと思うが、何しろイッちゃってる「セックス・サイボーグ」にしか見えない。曲は所謂クラブミュージックで、今流行っている「ラヴ・ゲーム」もC.アギレラ的セクシーさ、且つチョッと「ユニ・セックス」(男?)っぽい変な魅力があり、何しろエッチなPVなのである。

彼女は元々お嬢様で、有名なアートスクールに飛び級して入学。その後ストリッパーを経てソングライターになり、ブリットニー・スピアースやファーギーにも曲を提供してきたのだそうだ。この人は、表情が変わらない単なる「セックス・サイボーグ」シンガーでは無く、実は(スミマセン・・)隠れた才能満点のアーティスト。マァ、頭のイイ人に限って、表情変えないでブチ切れたりするけど(誰とはイイマセン)。

この両極端の「聖女」と「性女」、女王の栄冠を勝ち取るのはどっちだ…MTVアワードを待て!!(個人的にはBEYONCEに勝って欲しいけど…)。