ハタラク、アソブ & アソブ。

今日も朝から、眠い眼を擦りながら、京都にて仕事。

先ずある業者の店で、江戸絵画や屏風を観るが、値段が合わず。がしかし、次の顧客の所で、以前筆者が数千万円で売った事のある、ある作品を見せられビックリ。良いモノは、時折その分野の「専門で無い」所・人から出て来る事があって、例えば、「茶道具商」が「浮世絵版画」を売る様な時だ。交渉の末、十万ドル程のエスティメイトでゲット!あぁ良かった(笑)。

その後も佛画や屏風等を観たが、中々良いモノが無かったり、値段が合わなかったりで苦しい一日だったが、そんな疲れを癒してくれたのが、最近NYから日本に拠点を移しつつある、若手目利き古美術商のK.Y.氏。彼とはもうかれこれ20年近い付き合いで、尊敬と信頼、そして友情を感じている、業界での数少ない友人の一人である。

因みに「K.Y.」はイニシャルであって、「空気読めない」ではない、と云いたい所だが、筆者の本名のイニシャルも然り、またちょっと(「かなり」か…笑)外見の怖いNY在住、某日本人画商の方のイニシャルも「K.Y.」なので、強ちそうでは無いとは言い切れないだろう(笑)。

そのK.Y.氏とは、食事前にお父上のお店で待ち合わせ。さて氏を待っている間に、座敷に眼を遣ると、非常に珍しい「木造牛頭天王座像」が鎮座ましましており、一瞬にして眼を奪われた。ウ〜ム、欲しい…!。何と云う「味」、「彫り」、「お姿」なのであろう。神像の様な作行で、密教系に観られる「神仏習合」彫刻であろうか…。涎が出たものの、此方も一応プロ、日本一の古美術商であるお父上の「値段」を知っているので、即諦めたが、イヤ〜欲しい…。云っておくが、筆者は自分の買い物と仕事は、決して混同しません。念の為。

K.Y.氏と店を出た後は、彼が幼少の頃から行っていると云う、隠れた名店「I」で河豚三昧。最後の雑炊迄完食。流石グルメのK.Y.氏が常連の店、誠に美味であった。河豚の後は、連夜の祇園出勤で、クラブでの「打合せ」(笑)。回りの綺麗な女の子達を無視して、「日本美術の将来」と「蒼井優」に就いて熱く語り合っていたら、何とS若宗匠からの電話が有り、余りのタイミングの良さに驚愕。まるで我々の会話を、聞いていたかの様であった(笑)。

その後は、祇園ゲイの店「E」で芸妓さんを呼び、深夜まで歓談。京都の夜は更に、更けて行くのであった。K.Y.氏の持て成しに、仕事の疲れも癒されました…。彼にはこれからも、日米間での活躍を心より期待しています。

それにつけても、しつこい様だが、やっぱり京都が大好きである…(笑)。