VIVA ITALIA !! : Palazzo della Elizabeth e Cantante italiano rispettato.

先週末は激寒の中(マイナス7度ー10度)、カタログ・デッドラインの為、土日とも出勤で疲労困憊。これも今度の金曜までの辛抱である・・・。

先ず土曜はオフィスで頑張った後、「エリザベス宮殿」でA姫と伊太利より到来のP王子(と云うか枢機卿?:笑)に拠る、本場「Cucina italiana molto squisita」を堪能。先ず、チーズ二種(ゴート&パルメジャーノ)、プロシュートとピスタチオ入りモルタデッラ(だっけ?)、アスパラ・チーズ乗せオーブン焼、ポルケッタ、パンを食す・・・超美味!

そしてメインは、シメジ・マッシュルームを加えたトマトソースのラビオリ。このP氏特製ソースが、フレッシュ且つサッパリしていて、誠に美味しい。ラビオリも「ラビオリ一筋90年」の店のモノで、茹で具合も完璧「アルデンテ」。

筆者は飲まないが、ワインの輸入業をしているだけあって、P氏の選ぶワインは流石・・・シシリアン・ワインを皆堪能しつつ食事は進み、お腹も一杯。思わず「VIVA ITALIA!」と叫びたくなる様な大満足の夜であったが、これからは「エリザベス宮殿」を「Palazzo della Elizabeth」と呼ぶ事にしよう(笑)。

そして昨晩は、これも夜まで働いた後、家で鍋を突きながら「第52回グラミー賞授賞式」を観た。

結果から云えば、我等がビヨンセが「SONG OF THE YEAR」と「BEST FEMALE」を含む、計6部門を受賞。流石ビヨンセ、である!もう「女王」の貫禄さえ見受けられた。しかし残念だったのは、最も重みのある「ALBUM OF THE YEAR」が、テイラー・スウィフトに行ってしまった事だ・・・。

グラミー賞を毎年観ていて思うのだが、この賞は「ポップ・ロック」「HIP HOP」「カントリー」のアメリカの国民的「3分野」に、或る意味「公平に」賞を与えねばならない様な雰囲気が有る。これは個人的意見だが、テイラーはまだ若く、所謂アイドル歌手であって、昨晩の番組中の元フリートウッド・マックスティービー・ニックスとの競演ステージでもハモリが中々旨く行かず、他のパフォーマンスに比べると、見劣りがしたのは否めなかった。ちょっと言い過ぎかも知れないが、レコードの売り上げとアートのクオリティは必ずしも一致しない・・・云うまでも無く、何のアートの分野でも云える事で有るが・・・残念である。

さてその番組中パフォーマンスだが、ブッチ切りで素晴しかったのは「ハイチ救済」の為にハイチ人アーティスト、ワイクリフ・ジョンが企画、盲目のシンガー、アンドレア・ボッチェリとメアリー・J・ブライジがデュエットした「明日に架ける橋」である(この曲を「I-Tunes」ダウンロードすると、自動的に「ハイチ救済募金」となる)。

筆者はボッチェリの歌を聴くと、何時も「GIFT」と云う言葉が頭を過る。この12歳の時サッカーボールを頭に受け、脳内出血に因って失明したテノール歌手は、「目」は見えずとも、あんなにも人を感動させる「声」と云う「GIFT」を神に与えられ、歌手としてその「GIFT」を最大限に活用し、人々に感動を与えて生きている(彼は最初「弁護士」になったのだが、「歌」への想いを断ち切れず、歌手になったのだそうだ)。

実際如何なる人間も、与えられた「GIFT」をしっかりと活用して生きて行くのは本当に困難で、甘える場合が殆どな事を考えれば、こう云う人は誠に尊敬に値する。そう云った人格と云うか「魂」の様なモノが、彼の歌にはいつも顕れている様に思うのだ。

その上このテノールは、何時でも何処でも「真剣」そのもので、この日のステージも思わず涙が出そうになった・・・。序でに言えば、このステージにアレンジャー兼ピアニストとして、デヴィッド・フォスターが出演していた!この人は元々「AIRPLAY」と云うバンドを組み、EW&Fに提供した名曲「AFTER THE LOVE IS GONE」等の作者、プロデューサーとして知られる「大御所」である。いやー、懐かしかったです・・・。

そしてMJ・トリビュート、GAGAビヨンセ等のステージも勿論素晴しかったのだが、筆者的にはこのボッチェリの「魂」には敵わなかった、と観た。

P氏とボッチェリの両イタリアーノ、偶然では有ったが二晩続けての「VIVA ITALIA!」であった。
GRAZIE MOLTO, ARRIVEDERCI!(イタリア語が間違えていても、ご容赦下さい・・・)