いよいよ、下見会開始。

昨日は、朝から「プレス・ビューイング」。

20名近いニューヨーク・タイムズや世界のアート雑誌等のプレス関係者向けの、エクスクルーシヴな下見会である(因みに日本のメディアは「一切」来ない)。東南アジア、中国、日本・韓国の各分野のスペシャリスト達が、ハイライトを説明するのだが、コーヒー等もサーヴされて和やかな雰囲気であった。

昨日、M女史から石上純也氏の「日本語での」インタビューが送られてきた…その中で氏は「普通に」話しているので、これを読むとあの酷い英語インタビューが、本当に残念で為らない。また氏は産経新聞掲載のビエンナーレ帰国後のインタビューも良い事を仰っているが、一点だけ気に為る事が…それは氏が「展覧会は『実験の場』」と発言している事である。展覧会が「実験の場」だとすると、皆実験してしまうのではないだろうか?展覧会は「発表の場」と思っていた筆者には吃驚だが、今は若しかしたらそう云う時代なのかも知れない…。

その昨日の晩は、久々に自宅でゆっくりと過す。帰ってみるとアマゾンからパッケージが届いていて、注文していたリヒテル(因みに何故故ピアニストは「リヒテル」と読み、アーティストは「(ゲルハルト・)リヒター」と読むのだろう?)とワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団共演の、シューマン「ピアノ協奏曲イ短調 作品54」のCDが届いていた。これで奥泉光著「シューマンの指」が読み始められる…前述したダ・ヴィンチの新発見真作に関する新著「美しき姫君」を読了した所だったので、丁度良かった!「文学音楽」再び、である。

そして、今朝から下見会が始まった。通常初日は静かなモノなのだが、今日は朝から人が結構来場して忙しい。日本美術各分野のVIPコレクターや学者、美術館も来場…非常に良い雰囲気である!皆一様に「桃山金銅桐菊文六角吊燈篭」や「並河&濤川」の七宝、伝長吉の象嵌ブロンズ等のクオリティに驚愕している。良い作品が集まったセールは、下見会も楽しい。

頑張らねば!!