止められまへん、京の都の夜は!

昨日は1日、京都で仕事。

前夜「I」で、極度の疲労の為不覚にも居眠りしてしまい、美しくも逞しいゲイのHママに、「お疲れねぇ…」等と囁かれたりした程、ニューヨーク→東京→台湾→香港→東京→京都と云う「移動距離」に、体も悲鳴を上げていたのだが、「根性」で朝9時の最初のアポへ。

そしてこの1日は、身体に鞭打ちながらの超多忙な日となった訳だが、余りの時間無さに、ランチはI君と街角で立ちながら、コンビニで買ったサンドイッチと暖かい黒烏龍茶で済ます…京都に於ける「グルメ・スペシャリスト」の本領発揮である(涙)。

しかし昨日はその甲斐も有り、数人の顧客から江戸期の絵画や明治の漆工・金工や七宝等、千万単位の作品を含む、素晴らしいコンサイメントを、幾つかゲット…あぁ良かった!

そして夕方、某VIP顧客を訪ね仕事を終えると、その顧客と祇園に出てディナー。

場所は、花見小路から少し入った所に在る、町屋を改造した「P」と云う中華料理屋である。もう香港・台北に勝るとも劣らぬ味で、前菜盛り合わせ、ニラ蒸し饅頭、台湾での敵を取った東坡肉(トンポウロ))、フカヒレ2種、海老芋のさくさく揚げ、そしてフカヒレ・ラーメン(こってり味)を完食し、大満足。

が、当然此処で「京都の夜」が終わる筈も無く(笑)、久々に「H」へと繰り出す。

この道40年のマスターが、時折唸り出す小唄や端唄、都々逸や歌舞伎役者の物真似(中でも当代団十郎の真似は、最高に巧い!)、小エロばかりで無い、ハイブロウ・インテリジェント・ギャグ(例えば、「大化の改新」都々逸で、「中臣鎌足」を「生ゴミの塊」と洒落たりする:笑)は、相も変わらず素晴らしく、全く客を飽きさせない。

そして顧客に呼ばれた、少し天然でお目目パッチリの祇園の舞妓、彩乃さんは、話を聴くと来年「衿替」(えりかえ:舞妓から芸妓に為る事)だそうで、機会が有れば、来年彩乃さんの「黒髪」(拙ダイアリー:「『先笄』の『黒髪』」参照)を、観てみたい!

さて、夜が更けるに連れ、マスターの三味線と唄、小エロ・ギャグも本調子、すると他の席に付いていた色っぽい芸妓さんの「鯱」(拙ダイアリー:「京都の夜」参照)が始まり、店中やんや、やんやの大歓声…。

もう明日の仕事等、だうにでもなつてしまへ!

やめられまへんなぁ、きやうのみやこのよるは!