「縁」に恵まれた日。

昨日は「再び」日帰りで、関西へ。

東京から新幹線に乗る時は、必ず進行方向向かって右の窓側の席を取る。それには理由が有って、只単に「富士山」を見たいだけなのだが、通常東京から約40分位で見えてくる富士山も、昨日は品川を過ぎた位から見え始め、その凛とした姿は、眼を奪って離さない。

しかし、しつこい様だが、この山は何と美しい山なのだろう!くっきりとした、美しい富士山が車窓から見えた日は、関西に素晴らしい美術品が自分を待っていて、ディールも成功する、と云うジンクスが有るのだが、この日はそれに加え、列車が疾走する線路の直ぐ近くから立ち上る「虹」が…。

そして、これは正しく「吉兆」であった…この日の収穫は50万ドル以上、名品を含むラインナップである!今回の来日後、何と3回目の上洛、行って良かったぁ!

良き出張を終え、帰京後は、天現寺の懐石料理店「S」で、「憂国の士」達と食事。

同士のIT会社社長K氏、谷中の禅堂のH住職と、日本の政治と教育の今と、その大問題の将来に就いて激論。しかし、重い話ばかりでは無く、例えば先年直木賞を受賞した「利休にたずねよ」が映画化される事になり、小説中の10代から70代迄の利休には、誰が扮するのか?の芸能ネタも。

その正解は「モッくん」、では無く、何と「海老蔵」だそうで、かいちやうも少しは大人しくなった「海老蔵」を指導するのだろうか?(笑)楽しみである。

しかし「S」の料理は、本当に旨い。蟹真丈の椀や最後のカラスミ茶漬迄、皆大満足。そして、茶室に居た我々も五月蝿かっただろうが、時折聞こえる隣の大爆笑に、帰りがけにそのお隣を覗けば、何と其処には見覚えの有る顔々が…茶人S氏、現代美術家S氏、ギャラリストK女史、デザイナーH氏やライターのH女史も!道理で、盛り上がっていた筈である(笑)。

「S」オーナーのNさんと茶人S氏に、K社長とH住職を紹介し、お腹も気分も幸せ一杯で「S」を後にしたのだが、今日も「人」と「モノ」のご縁に恵まれた、大変良い1日であった。