後2日、いや後4日。

ニューヨークを出て、ひと月以上が経った。

こんなに長くニューヨークを留守にするのは、2000年に渡米して以来実は初めてなのだが、今回の様に日本に長く居ると、何だかんだ云って次々と査定依頼が舞い込んで来るので、多忙で嬉しい悲鳴を上げている…そして幸いにも、その成果も大きい。

そんな中、今年もしっかりと23日から「クリスマス年末休暇」…の筈だったのだが、何と28日迄働かざるを得なかったのだった(涙)。

さて、27日は顧客と会った後、連載している雑誌「セオリー」の原稿書きに勤しむが、…多忙な時に調べながら「書く」のは、やはり難しい。悪戦苦闘の末2/3程書いた後、夜は久し振りに両親、弟夫妻と、行き付けの代官山「O」で年末の会食。このレストランの味は、40年間変わらず、ポタージュの付け合わせ「クルトン」に至る迄相変わらず素晴らしいが、ウェイターが全くなっていなかった!モノは落とすは、空いたグラスにワインは注がないは、肉の焼き加減は聞かないは、でイライラする…昔はこんな事は無かった。残念である。

仕事納めの28日は、先ず午前中クライアントに会って、作品4点をゲット。「皆が休んでいる時に働く者」に幸あれ!ウ〜ム、神様は確かに居るのだ(最近独立された、関西の「神様」の事ではない…神様、お元気だろうか?)!

「海鮮丼」後の午後は、某所にて3月のオークションの「大目玉」作品の撮影。この作品の事は時が来たら記したいが、何しろ日本美術の久々の大物で、誠に素晴らしい作品なのである。全体やディテールを何ショットも撮ったのだが、やはり最高品質の日本美術は、ライティングの加減に拠って、見え方が全く異なる…うーむ、何度見ても素晴らしい!と自画自賛する程、素晴らしい作品であるのだ。

撮影終了後は、I君とオフィス近くのカフェ「M」で「和栗のモンブラン」を食し、今年最後の打ち合わせ兼打ち上げ(笑)…I君、遅く迄今年も本当にお疲れさまでした!

そして昨日29日は、連載中の講談社「セオリー」の編集者A氏と妻と、江戸川橋の昭和な一軒家の鰻屋「I」でランチ。A氏には前日迄に原稿を送っておいたので、「催促無し」のより美味しい鰻となった(笑)。Aさん、今年は初連載、大変お世話になりました…そしてご馳走様でした!

夜は夜で、友人2人と元「A.B.T.(アメリカン・バレエ・シアター)」、現在オーチャード・ホールで制作を担当している、嘗てのニューヨークの友人Kさんのサプライズ・バースデー&忘年会。

場所は「渋谷の平壌」(拙ダイアリー:「タイム・スリップ的、或いはマゾ的『千本ノック』」参照)近くの、BUNKAMURA女子御用達と云う沖縄料理店「A」(筆者も行った事の有る三田の店の姉妹店)だったのだが、25年来の友人である、売れっ子スタイリストRと偶然会ったのには、ビックリした!

死ぬ程旨く、お代わりをしてしまった「揚げ豚」(神よ、この憐れな子羊達を赦したまえ!)や胡麻合え、ゴーヤ・チャンプルーや焼き〆鯖、胡麻豆腐や沖縄ヤキソバ、最後の「鯛飯」迄皆美味で完食。食事の最後には、持ち込んだKさん大好物の「モンブラン」ロールケーキにロウソクを立てて、サブライズなお祝い…楽しく美味しい会であった。

今年も後2日、日本滞在も後4日である。