屋久島日記(1):屋久島到着と、「ご神山祭り」花火大会。

昨日は、早朝5時過ぎに萩の妻の実家を出、新幹線を乗り継いで、9時半過ぎに鹿児島駅に到着。

そして早速、屋久島へ…とは行かず、何故なら今回、鹿児島市内で長い間やりたかった、個人的に重要な或る事が有ったからだ。

それは、筆者が子供時分から大変お世話に為った、鹿児島出身の政治思想家Y先生の墓参で有る。

タクシーに乗り地図を頼りに着くと、桜島を一望出来る高台の墓地。入口の花屋で花を買いお墓を探したが、中々見つからず、やっとの事で見つけた先生のお墓は、あれだけ世の中に影響を与えた人の物とは思えない程、ひっそりとしたものだった。

墓参を済ませると、今度はY先生のご遺族を訪ねる事に。

が、先生の山の奥の庵は、場所が非常に解り辛く、タクシーも何回も道を間違え、時には崖から落ちそうになりながら、やっと辿り着いた先生のお宅は、此れも桜島を見下ろす、素晴らしい純和風家屋で有った。

娘さん達に招き入れられ、Y先生と龍沢寺の玄峰老師のお写真にご挨拶した後、長いご無沙汰をお詫びする…娘さん達と話す静かな時の中、時折円覚寺や築地での昔日の色々な思い出が蘇り、胸が一杯に為った。

雨の中Y先生の娘さんにお別れを告げ、長年の思いを遂げた後は、鹿児島港に向かい、愈々屋久島へ。

ラーメンを食した後に乗った、屋久島行き水中翼船の「トッピー」は殆ど揺れず、快適&爆睡の2時間…そして我々は、屋久島に上陸した。

先ずはレンタカー屋に赴き、其処の背の小さい日焼けしたオジサンに「プロレスラー」に間違われながらも無事レンタカーを借りると、宿へ向かう。今回の宿は、島の北西の超美しい海に面した「マリンブルー屋久島」。気難しそうな強面のオバサンが出迎え、どうなる事かと思ったが、段々親切に為り安心する(笑)。

荷物を解くと、今の時期海亀の子が孵化すると云う白砂の浜辺と、鏡の様な海、そしてその海に沈む夕陽を目前に観る事の出来るデッキに出てメルト妻と乾杯…此れで少しは筆者の点数も上がれば良いが(笑)。

夕食は宿で取る事に…その味は全く期待をしていなかったのだが、此れが何と旨かったのだ…飛魚のフライや刺身、茶碗蒸し等薄い味付けで、中々イケる。

お腹が一杯に為ると今度は、レンタカー屋のオヤジさんから得た情報に因り、山岳信仰屋久島のお墓は、皆海では無く、山を向いている)の強い神仏混淆屋久島の夏祭り、「ご神山祭り」の花火大会へ。

レンタカーを飛ばし、島一番の町に行き会場に着くと、炎に包まれた巨大な家の様な建物が眼に入る。そして何処から涌いて来たかと思える程の人、人、人。

会場にはステージが設えられ、演歌歌手や日本舞踊(!)が演じられ、最後のパフォーマンスの空手演舞の時に、板が何枚も割れなかったのはお慰み(笑)。

そして花火大会が始まった!

はっきり云って、南の小島の夏祭りの花火等、おまま事に決まっている、と正直思って居た…が、此れも正直に云うと、こんなに近くでこんなに大きい花火を観たのは、初めてで有った!
ナイアガラや水中花火、そして最後の「大玉」に至っては、花火が頭の上から降ってくる勢いだっからで有る。

予想外の「迫力満点」花火大会で、屋久島の第1日目は終了…しかし2日目、この島の自然とスーパー・ガイドのTさんは、我々を美の異次元へと誘ったのだった。

屋久島日記(2)を待て!