「New Year's Eve」の随想。

本当に色々有った今年も、今日で終わり。

1年間、辛抱強くダイアリーを読んで下さった皆様に、先ずは御礼申し上げる。
2011年。

祖国では震災が起き、しかし原発は未だ稼働している。中東が解放され、ルシアン・フロイドが死に、カダフィビン・ラディン金正日がこの世を去り、1ユーロが100円を割った。

そんな中自分はと云えば、ニューヨークで仲間達と募金活動やチャリティー・コンサート等、微力ながら義援活動をし、オークションでの日本絵画の最高価格(伝狩野内膳「南蛮屏風」)を記録したが、しかしそれにも況して重要な事は、人とモノとの本当に強い「縁」に出逢い、助けられ、励まされた事で有る。

2012年。

世界は、無脊椎動物の様に不測の動きをしながら変わり続けるが、我が国に関して云えば、国家的ヴィジョンや世界での立ち位置すら未だ見えず、今度こそ「ガラパゴス」等と云う生易しい物では済まなくなる。

そして2012年と云う年は、全ての意味に於いて、予断を許さない年に為るのは必然。

その巨大な渦を生き延びるには、我が国の政治とメディア、教育、文化行政を根刮ぎ叩き直さねばならない。

そして強いリーダーシップと、西郷南州の如き「無私」の妥協せぬ強い意思、本来の意味での批評精神を持つ者以外を、国のリーダーとして推しては為らぬ。

さて愚痴はこれ位で止めて、本題。

今日のニューヨークの気温は最高が12度、年が変わる真夜中頃の予想気温は、8度…今晩のタイムズ・スクエアは例年に無く暖かく、「カウント・ダウン」に訪れる100万人の人々は、ジャケット1枚で過ごせるに違いない。

昔、たった一度だけ立ち会った「カウント・ダウン」は、雹の降る凍てつく寒さに凍え、人の多さとトイレの無さに困った最悪の思い出しかないが、しかしこの大晦日のニューヨークの暖かさですら、筆者に某の不安を覚えさせるのは、一体何故だろう…。

そして今晩は、タイムズ・スクエアの交通規制をモノともせず、「根性の有る」3〜40人程が集う「地獄の年越しパーティー」@地獄宮殿。ゲル妻の眼が三角に為る前に、せっせと働かねばならない(笑)。

来る2012年が、皆さんにも世界にも、沢山の幸せを運んで来ます様に…。

HAPPY NEW YEAR, 2012!!