「マロンちゃん」の季節がやって来た!

気が付けばもう9月…今年ももう終盤戦だが、人生をシラケ気味に大した努力もせず、無為に過ごして居る君、或いは何事も中途半端に投げ捨てて来た貴女、急いだ方が良いですよ!(笑)

それはこの間の日曜日、国会議事堂前に10万人が集まった「反安保法案デモ」を見たからで、自分で無い誰かからの「金」、「思惑」や「保護」等に頼らず、自分の意思と足で立ち上がり、自分自身の為に生きる事を日本人がし始めるで有ろう、一縷の希望を感じたからだ。

人生は一度、この一瞬を大事にする。そして最近矢沢永吉がCMで云って居る様に、「やりたい事やっちゃう人生の方が、間違い無く面白い」…日本人よ、日本滅亡が近付いて居る今、ウダウダして居る時間等無い。本当にやりたい事を早く見つけ、それに邁進すべきだ!

…と云う事で、座骨神経痛と歯の治療を受けながら、灼熱の日も、雨の日も雪の日も、嵐の日もテロの日も働き続ける僕は、関西出張を熟しながらも素晴らしい作品の売却契約を取ったり、リニューアル・オープンした老舗古美術商の店舗+展覧会を訪ねたり。

また、最近プライヴェート・セールの契約を取った名品江戸絵画が、近年中に新しくオープンする某美術館に拠って購入される事が決定したとの素晴らしいニュースも聞こえて来て、「これぞ、プライヴェート・セールの醍醐味だ!」と同僚K君とガッツ・ポーズ…美術品が行くべき所に行くのを見届けるのは、本当に嬉しい限りだ。

そしてプライヴェートの方もバタバタで、先ずは学生時代の友人で、今は某大手不動産会社の部長に収まって居る元DJ、T君の50歳のバースデー・パーティーに参加…接骨院通いの為、足腰が心配だったが、パーティー前には懐かしい友人達と六本木の「K」で名物「鶏煮込み蕎麦」を頂き、準備に怠りは無い(何のこっちゃ)。

六本木の元「レオパード・キャット」、或いは「マハラジャ・ウエスト」と云ったディスコの跡地に在るカラオケ店「S」を借り切ってのこのパーティー、アラフィフの男女80名程が集まり、飲み踊る。

選曲とDJは当然Tなので、例えばチェンジの「Paradise」からクリアーの「Da Kleer Ting」に繋ぐと云った正当なる「繋ぎ」も聴け、フロアは益々盛り上がり、序でに25年振り位に会う知り合いも居たりして、8時過ぎから翌朝2時半迄踊り捲くった。

一方食の方では、新橋の超ウマ寿司「S」や、大阪のこれも素晴らしく美味しい会員制焼肉店「T」、六本木から京都に戻ったS君のスペシャルなステーキ店「L」、原宿の静かな蕎麦屋「M」等で、顧客やアーティストとの美食を堪能し、夏バテ気味の体に喝を入れる。

また展覧会サーフの方も相変わらずで、大阪国立国際美術館ではアジア・オセアニア地区の若いアーティストの作品を中心に集めた「他人の時間」と、ヴォルフガング・ティルマンスの展覧会「Your Body is Yours」を観る。

ティルマンスの作品にはそれ程興味は無かったのだが、日常の中で忘れていた瞬間を捉えた、幾つかの本当に美しい作品に出会い、驚く。また「他人の時間」では、下道基行や加藤翼等の日本人アーティスト作品にも出逢えたが、自殺等の色々な世界的統計と時間をテーマにしたブルース・クェックの「鏡の回廊」に惹かれた。

舞台芸術の方も相変わらずで、国立能楽堂での「能楽座」第21回公演を観る…そしてこの公演は、最近亡くなった金春惣右衛門、片山幽雪、近藤乾之助各師を偲ぶ会。

余りの迫力の為手に持って居た数珠が切れて仕舞った、大槻文蔵師の舞囃子「安宅」から始まった番組は、高橋章師の「天鼓」、野村萬師と父閑師の代理出演の宝生欣哉師の独吟(然し欣哉師は、近年益々父上に似て来た…謡などソックリでビックリする)、梅若玄祥師と観世元伯師の本当に素晴らしい一調「西行桜」、そして狂言を経て愈々観世銕之丞師の能「海士」と為った。

「海士」は藤原不比等の息子が、海人で有る実母と会う美しい母子愛物だが、見所は矢張り海人が竜宮から珠を取り戻す場面「玉の段」の舞だ。高貴な者から与えられた使命と子供の為に、自らの命を賭ける気迫タップリの舞と謡は、その装束の美しさと共に僕の心を強く打つ。

然し何時も思うのだが、例えば銕之丞師や玄祥師の様に、こう云っては何だがかなり体格の良い方が若い女や優美な女性の役を舞っても、演者が素晴らしいとその体型でも全く違和感が無い…面の効力も有るだろうが、能とは矢張り恐るべき芸術で有る。

…と、此処までそれなりのアート・ダイアリーを書いて来たが、短くとも此処からが今日の本題なので、お付き合いを。

「マロンちゃん」好きとしては、もうこの事を書かずには居られない…そう、それはスイーツ界にやって来た、待ちに待った「栗の季節」到来の件だっ!

そして「マロンちゃん」を愛する僕は、最近発売されたメジャー系2つを食した。

先ずはハーゲンダッツから新発売された、クリスピー・サンド「マロングラッセ」。これはもう本当に美味くて美味しくて、サクサクした生地に、程良い甘さのマロングラッセ・クリームが堪らない…ダイエット中のワタクシには、買い溜め必須な「罪悪」で有る!

次にスターバックスから新発売されたのが、「ロースト ナッティ チェスナッツ ラテ&フラペチーノ」(50代の僕には名前が長過ぎる…オーダーする時に、「あの栗のヤツ」と云って仕舞ったでは無いか!:笑)。

僕はその二種の内、フラペチーノの方を頂いたのだが、これももう「罪」以外の何物でもない。ナッツの香ばしさとマロンクリームの程好い甘さ、そしてフラペチーノの食感共に、マロンちゃん好きには病み付き間違い無し。

これら以外にも、ミスドから出て居る「マロンドーナツ」各種も気に為る!…と「マロンちゃんの季節」到来に、興奮冷めやらぬ孫一なのでした。


ーお知らせー
*Gift社刊雑誌「Dress」にて「アートの深層」連載中。9/1発売の10月号は「平和」と云う「こわれもの」に就て。

*9/8@19:00より「Dommune」出演。天才現代美術家西野達氏をインタビューします。詳細はコチラ→http://www.yamamotogendai.org/japanese/exhibitions