茶会とドラマと、そして悲しみのあんこ。

先週末は大変な日程だった。

土曜日は朝からいそいそと起き、杉本博司御大の江之浦測候所「開館5周年記念茶会」へ。この茶会は「利休生誕500年記念」としても催され、亭主は杉本氏と武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏、その若宗匠がお茶を点てると云う物だ。

氏所蔵の「雷神像」の所為か、森美での展覧会時の能公演の最中の大地震や、10月にも関わらず大雪となったニューヨークの茶室「今冥途」の茶室披き、巨大台風到来の文楽公演等、杉本氏のイヴェントはいつも天候不順、風雲急を告げるのだが、奇跡的に天候に恵まれたこの日の茶会には利休居士縁の道具が揃えられ、点心から薄茶、濃茶席展示と逆行して続き、御大の相変わらずの切れ味鋭い冗句、若宗匠の知識とお点前、そして最後は大方の予想通り、御大の歌声にて締め括られた。

僕が参加した回の正客はコレクターのA氏、相客はスタートアップの経営者や、脳科学者、古美術商等の各氏だったが、その中に或る経営者御夫妻がいらした。そして僕がこのご夫婦に、どう云う経緯でこのお茶会に居らしたかをお尋ねすると、意外な答えが返って来た。

ご夫妻にはファッション・デザイナーの息子さんが居らしたが、この夏20代で若く他界されたらしい。息子さんはアートも手掛け、杉本氏を心から尊敬していた事から、ご両親は息子さんの遺志を継ぎ、小田原文化財団のパトロンとなりこの茶会に来られたとの事で、その芸術上の親子愛に思わず涙が出そうに為る。人生色々、アートとの出会いも色々である。

そしてその日の午後も半ば、相客に別れを告げて根府川の駅から僕が向かったのは、飛騨高山。

根府川→熱海→名古屋と東海道線を乗り継ぎ、特急飛騨号に乗って高山のホテルに着いたのは21時過ぎ、流石の僕も疲労困憊だったので、翌朝5時起床の為に早々と就寝。そして翌日曜日の早朝、迎えの車に乗り込んで僕が向かったのは、高山駅前のホテルから45分の文化施設。そこでは、今秋放送の某連続ドラマ最終回の撮影の準備が着々と行われていた。

今回の飛騨高山での仕事は、そのドラマで使われるオークション・シーンの監修で、物凄いオーラを持つ有名女優さんがそのセールでオークショニアを務めるのだが、所作やセリフ、そして図録やオークションの進行に関する全体の監修依頼をされたのだった。

そもそも今回の仕事は、このドラマの脚本家が知己だった事に始まったのだが、まさかこんな所に迄来るとは…しかし何事も経験、そしてその経験は過酷では有ったが、稀なる体験となったのには感謝しか無い。

先ず感動したのは、スタッフと俳優さん達の辛抱強さ(50分の連続ドラマ1本撮るのに、平均5.5日掛かるそうだ…涙)と研究熱心さ。そして何よりも、主演女優さんのオーラ…最初は戸惑って居た彼女も、或る瞬間からコツを呑み込んだらしく、撮影中盤には既にウチのトレーニング・ビデオに使いたい位(笑)、何とも魅力と迫力の或るオークショニアとなって居て、観て居るこちらも興奮する程のオークション・シーンが撮れた様に思う。

エキストラとしても協力した僕も、若しかしたら一寸は映っているかも知れないが(笑)、このドラマの詳細は、情報解禁になったら此処でお知らせしようと思うので、乞うご期待!

結局昨日の撮影は22時過ぎまで掛かり、今日からは京都で仕事なので、朝から移動。高山駅ではホームで不意に「桂屋さん!」と声を掛けられ、驚いて声の方を見るとデザイナーのFさんでは無いか!何と彼は高山が出身地だそうで、帰省して居たそう…世界は狭い。

雨の京都では、夕飯は久し振りに友人がオーナーシェフをやって居るフレンチへ。コロナ以前に行ったっきりだったのだが、以前大病をした彼は完璧に元気そうで、ステーキもフリットブラッターもトマトも超美味しく、涙が出そうに為る程安心する…最近涙脆くて困ります。

そんな僕は今日、何とも悲しいニュースを知る事と為った…高校生以来長い間行きつけだった神楽坂の甘味処、「紀の善」が9月一杯で何と閉店して仕舞ったのだ。

紀の善の「抹茶ババロア」は或る意味、僕の心の友で有った。百人百様の食べ方が有ったと思うが、僕は全部をグチャグチャに混ぜて食べるのが好きで、抹茶味のムース系ババロアと甘さ控え目の生クリーム、そして「脇役」に徹するあんこの絶妙なハーモニーを得るには、このグチャグチャな食べ方が、僕的には至上、最強で有った。

この抹茶ババロアで思い出すのは、雑誌「ブルータス」。今年の2月1日号にも「なにしろ あんこ好きなもので。」特集号が有ったが、今此処で云うのは、2013年11月1日号の特集号「あんこ好き。」の中の「100人のマイあんこ」の事だ(拙ダイアリー「『アート』より『あんこ』」→https://art-alien.hatenablog.com/entry/20131021/1382359847参照)。

僕はその名誉ある1人に選ばれ、3つの「マイあんこ」を出したのだが、実はその時この抹茶ババロアを僕は入れて居ない…何故ならば上に述べた様に、紀の善の抹茶ババロアのあんこはこの驚くべきスイーツに無くてはならない物では有るが、映画「タクシー・ドライバー」、或いは「ジェラシー」に於けるハーヴェイ・カイテルの様な存在で、主役では無いが、謂わば存在感満点の名脇役だからで有る。その名脇役ももう味わえないと為ると、寂寞の感が否めない。

嗚呼、悲しみのあんこ…さらば紀の善、さらば抹茶ババロア

 

ーお知らせー

*11月10日発売号から4週に渡り、「週刊新潮」内「とっておき私の京都」にて取材されています。初回は「龍安寺」…是非ご一読ください。

*11月1日発売「婦人画報」12月号内、「極私的名作鑑賞マニュアル」の連載11回目が掲載されました。今回は東博150周記念展から、力漲る狩野永徳の「国宝」を紹介しています。

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第17回、「コクホウ@ジューブン@マルノウチ」(https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB176O70X11C22A0000000/)が掲載されました。今回は10/1に丸の内にオープンした、静嘉堂文庫美術館を取り上げました。ご一読下さい!

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第16回、「007/チャリティ・ロワイヤル」(https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB2597A0V20C22A8000000/)が掲載されました。大好きな007フィルムは、今年60周年…アートと007に纏わるコラムです。ご一読を。

*9月1日発売「婦人画報」10月号内、「極私的名作鑑賞マニュアル」の連載10回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a41061897/art-yamaguchikatsura-220916/)。今回は「コドモ画報」特集号に因んで、ファンタジーな作品を紹介しています。

*8月30日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴走者」の連載最終回が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15402076.html)。5ヶ月間、ご愛読有難う御座いました!

*いつ見てもタメになる、ロバート・キャンベル先生の公式YouTube、「四の五のYouチャンネル」の最新回、「大正時代の掛け軸を現代に蘇らせた!」(→https://youtu.be/rPBiG2LHjVw)がアップされました。今回は先生が見つけた痛んだ掛軸が、表具師によって綺麗に生まれ変わると云うお話。僕も少しだけ出演しております。是非ご覧ください!

*拙著「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」(PHP新書)のP. 60の一行目「せききょうず」は「しゃっきょうず」の誤り、P. 62の7行目「大徳寺」は、「相国寺」の間違いです。P. 100をご参照下さい。

*拙著第3弾「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」が、PHP新書より発売になりました(→https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84915-7)。若冲をビジネスサイドから見た本ですが、図版も多く、江戸文学・文化研究者のロバート・キャンベル先生との対談も収録されている、読み易い本です。ご興味のある方はご一読下さい。

*拙著第2弾「美意識の磨き方ーオークション・スペシャリストが教えるアートの見方」が、8月13日に平凡社新書より発売されました(→https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b512842.html)。諧謔味溢れる推薦帯は、現代美術家杉本博司氏が書いて下さいました。是非ご一読下さい。

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。帯は平野啓一郎氏と福岡伸一先生が書いて下さいました。是非ご一読下さい!

*僕が出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2023年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

 

 

「ニューヨーク・アート・ダイアリー」特別篇:「幽霊」、ニューヨークに現る。

日本は超強力台風が来ているとの事、心配だ…と他人事の様に云えるのは、僕がニューヨークに来て居るからだ。

コロナ禍になってから初めての今回の海外渡航は、飛行機に乗る迄は嫌で嫌で仕方無く、何しろこの3年間、僕は国内便しか乗った事が無かった訳だから、正直行き先が如何なニューヨークでも面倒臭く、現地のコロナ状況も気になるし、実際行きたく無い気持ちが強かった。

さて出発当日、早起きして支度をし、羽田に着くとこれも久し振りのラウンジを経て搭乗した際は、柄にも無く大層緊張して居たのだが、いざ飛んで仕舞うと「ええい、ままよ!」と以前の気分が蘇り、機内で観て不覚にも感動して仕舞った「トップガン2」の興奮も冷めやらぬ侭、僕は3年振りのニューヨークの土を踏んだ。

予想通り、ニューヨークの街にマスクをした人は殆ど居ない。そしてこの街が3年前と最も変わったのは、浮浪者が増えた事と、街中でマリワナの香りがする事だ。合法化された今では、この街ではマリワナが煙草などより余程ポピュラーに為った事が、この香りで実感できる…時代は変わって行く物だ。

今回の旅の目的は、ニューヨークで毎年春と秋に開催される「Asian Art Week」。中国、東南アジア、日本・韓国各分野のオークションが1週間で開催され、クリスティーズはトータル3500万ドル超を売り上げたが、詳細は当社ウェッブサイトで見て貰うとして、此処ではもっと個人的な事を。

ニューヨークに着いてホテルに荷物を置くと、先ずはオフィスでの下見会へ。今のANA便は朝着くので、本当はホテルにチェックインしてシャワーでも浴びたい所だが、仕方無い。午後は展覧会をやっている旧知のディーラーの店を幾つか廻ったが、今年1月に亡くなった柳孝一君の店をもう訪ねられないのが辛過ぎる。

夜はミッドタウンの行き付けの和食店「T」へ、同い年のマスターの顔を見に行く。味は前の侭で美味しいが、マスターが痩せて居てビックリ。そしてこっちはこっちでサプライズで行ったので、僕の顔を見たマスターの目は大きく見開かれ、大層驚いて居た後歓待を受けた。

店に関して云えば、行き付けだったこの「T」やミッドタウンの「G」、チェルシーの「B」等は、メニューと少しのメンバーを除けば余り変わって居ないが、例えばもう30年近く通って居たメキシカンの「R」のアッパー・イースト店は無くなり、ミッドタウンに越して来た店舗に行ったのだが、前のメキシカンな雰囲気は全く消え、何とも安っぽいスポーツバーの様に為って仕舞って居て、ガッカリ。

仕事の方では、中国美術関係のトップ・クライアントを集めてのディナーが楽しく、それはニューヨーク在住時代に公私共に仲の良かったRとCのカップルと同じテーブルだった事も有るが、その他にも旧知のコレクターや美術館学芸員、学者やディーラーが集まり、旧交を暖めた。彼らは僕を見ると一様に吃驚した顔を見せ、まるで居てはいけない人を、或いは見てはいけない物を見た様な顔を一瞬した後、直ぐに満面の笑みに変わるのが面白く、何処か映像作品を観ている様だった。

そして今回のもう一つのお楽しみは、或る重要作品をMETに持ち込み、MET所蔵の作品と比較対象研究が出来た事だ!

この個人蔵の作品は軽く100万ドルを超える価値の有る物だが、METの持つ物と類似する部分が多く、通常こう云った他の所蔵品を持ち込んでの比較検討はかなり難しいのだが、METの好意により実現した稀有な体験だった。その学術的結果は予想通りで大満足…後は買い手を見つけるだけだが、これで売却するにも説得力が付く。

数日前から急に寒くなり、10度位に迄気温が下がったニューヨークだが、最終日の週末は陽射しにも恵まれたので、今回全く治らない時差ボケを抱えながら、朝から散歩がてら馴染みのヘア・スタイリストをイースト・ヴィレッジに訪れ、髪を切って貰う。その後、Zで買ったスパイシー・チキン・バーガーとコーヒーを抱えて、懐かしのブライアント・パークに行ってソロ・ランチ。

5年前の夏、17年間過ごしたこの街での最後の食事を今日と同じ様に取った公園は、まるでコロナ禍など前世紀の事だと言わんばかりに相変わらず人で賑わい、今僕が書いて居るこの文章も、喧騒とビルの間の緑、その上に広がる青空の中にフワフワと飛んで行く感じさえする。

さて、今回はアート鑑賞の時間が余り無くて、展覧会はMOMAではティルマンス、グッゲンハイムではエヴァ・ヘッセ、METでは顧客でも有るジョン・ウェバー氏の着物コレクション展をパッと観ただけで、ホイットニー、ノイエ、チェルシーのギャラリー、そして大好きなクロイスターズにも行けなかったが、これは次回のお楽しみ。

そうこう書いて居る内に、ふと、久し振りに会った人達が僕を見た時にした「顔」に思い当たった…そうあれは確かに、「幽霊」を見た時のギョッとした顔では無かったか?それは、居る筈の無い人間が突然自分の目の前に出現した事実を、即座に判断出来ない時の顔だ。つまり、ニューヨークを去って5年、コロナ禍でこの街に来れなく為った丸3年で、僕はニューヨークでは「幽霊化」して仕舞ったに違い無い。

残念かって?いやいや、それはそれで良い…「幽霊」としてこの街に戻って来れば、足元は掬われないし、忽然と現れて、忽然と姿を消し、自由気儘に行動できるのだから。

 

ーお知らせー

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第16回、「007/チャリティ・ロワイヤル」(https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB2597A0V20C22A8000000/)が掲載されました。大好きな007フィルムは、今年60周年…アートと007に纏わるコラムです。ご一読を。

*9月1日発売「婦人画報」10月号内、「極私的名作鑑賞マニュアル」の連載10回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a41061897/art-yamaguchikatsura-220916/)。今回は「コドモ画報」特集号に因んで、ファンタジーな作品を紹介しています。

*8月30日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴走者」の連載最終回が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15402076.html)。5ヶ月間、ご愛読有難う御座いました!

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第15回、「寝苦しい夜には、背筋も凍るアートを」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB1453N0U2A710C2000000/)が掲載されました。今回は暑い夜を涼しくするアートをご紹介。ご一読ください。

*いつ見てもタメになる、ロバート・キャンベル先生の公式YouTube、「四の五のYouチャンネル」の最新回、「大正時代の掛け軸を現代に蘇らせた!」(→https://youtu.be/rPBiG2LHjVw)がアップされました。今回は先生が見つけた痛んだ掛軸が、表具師によって綺麗に生まれ変わると云うお話。僕も少しだけ出演しております。是非ご覧ください!

*拙著「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」(PHP新書)のP. 60の一行目「せききょうず」は「しゃっきょうず」の誤り、P. 62の7行目「大徳寺」は、「相国寺」の間違いです。P. 100をご参照下さい。

*拙著第3弾「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」が、PHP新書より発売になりました(→https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84915-7)。若冲をビジネスサイドから見た本ですが、図版も多く、江戸文学・文化研究者のロバート・キャンベル先生との対談も収録されている、読み易い本です。ご興味のある方はご一読下さい。

*拙著第2弾「美意識の磨き方ーオークション・スペシャリストが教えるアートの見方」が、8月13日に平凡社新書より発売されました(→https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b512842.html)。諧謔味溢れる推薦帯は、現代美術家杉本博司氏が書いて下さいました。是非ご一読下さい。

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。帯は平野啓一郎氏と福岡伸一先生が書いて下さいました。是非ご一読下さい!

*僕が出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2023年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。

命モイラズ、名モイラズ。

国葬」…もういい加減にして欲しい。安倍氏の逝去は痛ましいが、それとこれとは全く違う話だ。僕は安倍氏国葬に関しては、一国民として断固反対する。

理由は簡単明快で、今回の「国葬閣議決定が「民主主義の根幹を揺るがす」事態だからだ。

先ず持って「国葬」に関する法律が無く、FNNでは46%、(あの)NHK世論調査ですら30%以上が国葬に反対しているにも関わらず、与党幹事長の「国民からの反対の声は聞こえない」などと云う惚けた発言からも分かる様に、国民の意見を聞く気も時間も持たずに、現内閣が勝手に決めた事。

次に「弔意の強制」…「信教の自由」が憲法で保証されて居る以上、「弔意の自由」も保証されるべきで、その議論も無視して居る。

そして安倍元総理の業績に、何が有ったと言うのだろうか?あれだけ長く政権に就いて居たにも関わらず、拉致被害者北方領土も帰らず、賃金は上がらず景気は悪くなる一方、モリカケ桜を見る会問題は闇の中、統一教会との関係性も真灰色…彼が「国葬」なら、拉致被害者を帰国させ、郵政民営化を成し遂げた小泉元首相には「アジア葬」か「地球葬」をせねばなるまい。

そもそも今の与党は、我々が納めた税金を何だと思っているのだろう?オリンピック然り、今回の国葬然り、予算も意味が無ければ、実際幾ら費ったか等の最終収支報告もない。こんな事態はアメリカだったら即公聴会、且つ訴追物だ。そう、この2つの理由だけでも、十分「民主主義の根幹を揺るがす」と思うのだが、如何だろう。

久し振りの更新なのに、書いて居る内にイライラして来たので、最後に一言。

聴く処に拠ると、安倍元首相は時折、山岡鉄舟居士建立の谷中の全生庵坐禅に訪れていたと云う。もしそれが本当ならば、安倍氏は絶対的に、西郷南州が鉄舟居士を評した以下の遺訓を肝に銘じていた筈だし、もし彼がこの遺訓を肝に銘じて居なかったのなら、全生庵での座禅など単なるパフォーマンスか時間潰しだったと云う事に為る。

命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬなり。

そう、真の政治家とは国民の下僕である訳だから、安倍氏が生きて居られたら「自分の如き一人の政治家に、何億円も国民の血税を使う葬儀など、とんでも無い」と仰るに違いなく、必ずや辞退されたに違いない。

ご遺族は亡き安部氏に代わって「南州遺訓」を今一度味読し、為すべき事を為す様考えられるべきと思う。

合掌。

 

ーお知らせー

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第16回、「007/チャリティ・ロワイヤル」(https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB2597A0V20C22A8000000/)が掲載されました。大好きな007フィルムは、今年60周年…アートと007に纏わるコラムです。ご一読を。

*9月1日発売「婦人画報」10月号内、「極私的名作鑑賞マニュアル」の連載10回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a41061897/art-yamaguchikatsura-220916/)。今回は「コドモ画報」特集号に因んで、ファンタジーな作品を紹介しています。

*8月30日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴走者」の連載最終回が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15402076.html)。5ヶ月間、ご愛読有難う御座いました!

*7月26日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴走者」の連載第4回目が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15369021.html)。

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第15回、「寝苦しい夜には、背筋も凍るアートを」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB1453N0U2A710C2000000/)が掲載されました。今回は暑い夜を涼しくするアートをご紹介。ご一読ください。

*7月1日発売「婦人画報」8月号内、「極私的名作鑑賞マニュアル」の連載9回目が掲載されました。今回はパリ占領下で描かれたピカソの大作と、それを市民の為に公開する美術館のお話。ご一読下さい!

*6月25日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴走者」の連載第3回目が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15338133.html)。

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第14回、「Absolute auction」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB304W30Q2A530C2000000/)が掲載されました。今回はニューヨークで開催された「これぞオークション!」なオークションに就いてです。

*5月31日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴走者」の連載第2回目が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15311161.html)。

*5月1日発売「婦人画報」6月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」の、連載8回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a39961886/art-yamaguchikatsura-220520/)。今回は新装オープンした大阪藤田美術館の逸品と、大コレクター藤田傳三郎に就いて。ご一読下さい!

*4月26日刊の朝日新聞夕刊の新企画、「アートの伴走者」に寄稿しました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15278332.html)。この連載は月1回、5回続きますので、是非ご一読を!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第13回、「『見つけ、買い、飾る」というゲーム」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB187VS0Y2A410C2000000/)が掲載されました。アートを部屋に飾る時のヒントを、ご一読ください。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第12回、「『ルイトモ』芸術の発見」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB074K20X00C22A3000000/)が掲載されました。芸術の「類は友を呼ぶ」…是非ご一読下さい。

*3月1日発売「婦人画報」4月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載7回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a39422967/art-yamaguchikatsura-220318/)。今回はリニューアル・オープンした松岡美術館と、その所蔵品の中から「青花龍唐草文天球瓶」を取り上げました。ご一読下さい!

*2月24日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00628916)で、僕の回の「下」が掲載されました。ご一読を。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第11回、「アート・ミッション・ポッシブル 2022」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB242KU0U2A120C2000000/)が掲載されました。独断で今年必見の展覧会を紹介しています。ご一読下さい。

*1月28日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00626083)で、恥ずかしながら現代美術コレクターとして取材されました。上下2回の掲載で、次回「下」は2月25日掲載予定です。ご一読を。

*12月27日発売「婦人画報」2月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載6回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38740815/art-yamaguchikatsura-220114/)。今回は天王洲WHAT Museumで開催中に「大林コレクション」展を取り上げました。ぜひご一読ください。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第10回、「『傷』と『繕い』の日本文化」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB175N30X11C21A1000000/)が掲載されました。今回は日本文化の大きな特徴である、「金継ぎ」に就いて。ご一読下さい。

*11月1日発売「婦人画報」12月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載5回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38169828/art-yamaguchikatsura-211112/)。今回は楽美術館で開催中の「赤と黒の世界」に出展中の、長次郎作黒楽茶碗「萬代」を取り上げました。ぜひご一読を。

*いつ見てもタメになる、ロバート・キャンベル先生の公式YouTube、「四の五のYouチャンネル」の最新回、「大正時代の掛け軸を現代に蘇らせた!」(→https://youtu.be/rPBiG2LHjVw)がアップされました。今回は先生が見つけた痛んだ掛軸が、表具師によって綺麗に生まれ変わると云うお話。僕も少しだけ出演しております。是非ご覧ください!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第9回目、「私的美術品立国論ノオト」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB112GX0R11C21A0000000/)が掲載されました。閉塞する我が国の美術行政と、国際美術品マーケットでの立ち位置に関して、個人的意見を書きました。ご一読を!

*10月10日付「産經新聞」朝刊内、「新仕事の周辺」に掲載されました(→https://www.sankei.com/article/20211010-TCXWXQ2EMVIVZGIS2ZE53JSMQI/)。ご一読ください!

*5月25日発売の雑誌「GOETHEゲーテ)」(幻冬社)7月号内「相師相愛」(→https://goetheweb.jp/person/article/20210606-soushisoai58)にて、武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏との対談が掲載されています。是非ご一読下さい!

*拙著「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」(PHP新書)のP. 60の一行目「せききょうず」は「しゃっきょうず」の誤り、P. 62の7行目「大徳寺」は、「相国寺」の間違いです。P. 100をご参照下さい。

*拙著第3弾「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」が、PHP新書より発売になりました(→https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84915-7)。若冲をビジネスサイドから見た本ですが、図版も多く、江戸文学・文化研究者のロバート・キャンベル先生との対談も収録されている、読み易い本です。ご興味のある方はご一読下さい。

*拙著第2弾「美意識の磨き方ーオークション・スペシャリストが教えるアートの見方」が、8月13日に平凡社新書より発売されました(→https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b512842.html)。諧謔味溢れる推薦帯は、現代美術家杉本博司氏が書いて下さいました。是非ご一読下さい。

*「週間文春」3月12日号内「文春図書館」の「今週の必読」に、作家澤田瞳子氏に拠る「美意識の値段」の有難い書評が掲載されております(→https://bunshun.jp/articles/-/36469?page=1)。是非ご一読下さい。

*作家平野啓一郎氏に拠る、拙著「美意識の値段」の書評はこちら→https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/8124。素晴らしい書評を有難うございます!

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。帯は平野啓一郎氏と福岡伸一先生が書いて下さいました。是非ご一読下さい!

*僕が出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2023年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。

「The Sugar Shack」の奇跡。

先週一杯で、クリスティーズ・ニューヨークの20/21世紀美術セール・ウィークは終了し、印象派・現代美術・シュールレアリスム各分野の3つの素晴らしい個人コレクションを含むそのセールズは、計14億4119万6524ドル(約1873億5500万円)を売り上げ、大成功理に終わった。

その中で高額で売れた作品には、「20世紀に創られた如何なるアートの中でも、オークション史上最高額」と為ったウォーホルの「Shot Sage Marilyn」(1億9504万ドル=約253億3500万円→https://www.christies.com/en/lot/lot-6369449)や、モネの「国会議事堂」(7596万ドル=約98億7480万円ドル→https://www.christies.com/en/lot/lot-6367902)、「如何なる写真作品の中でも史上最高額」となった、マン・レイの「アングルのヴァイオリン」(1241万2500ドル=約16億円→https://www.christies.com/en/lot/lot-6368089)等色々有るのだが、「個人的に」最も特筆すべき作品は実は別に有って、それは20世紀美術イヴニングセールに出品された、アーニー・バーンズの「The Sugar Shack」(→https://www.christies.com/en/lot/lot-6368793)だ!

バーンズは1938年、ノース・キャロライナの生まれ。大学を中退し、コルツやブロンコス等に所属したプロ・フットボール・プレイヤーで有ったと同時にアーティストしても活動し、テキサス・ブロンコス時代の渾名は、同じ誕生日と云う事から「ビッグ・レンブラント」と云われて居たらしい(笑)。

そして1971年作のこの「The Sugar Shack」は、彼が幼い頃の経験に基づいて黒人達が踊り歌うダンスホールの熱狂を描いた作品だが、僕がこの作品を知っていたのには理由が有って、それは大好きだったR&Bシンガー、マーヴィン・ゲイが自身のアルバム「I Want You」(→https://www.youtube.com/watch?v=gjRLbzxz_3Y)に、この作品をアルバム・ジャケットとして使って居たからだ。

実は高校から大学時代に掛けて、僕はソウル、R&B、ディスコ、ファンク、クロスオーヴァーを含めたブラック・ミュージックと云う沼に嵌まり、DJのバイトをしたり、毎週の様に輸入レコード店(シスコやウイナーズ等)や中古盤屋に通い、ジャケ買いで失敗したりしながらレコードを買い漁って居た。

そんな未だアートにそれほど興味の無かった僕に取って、バーンズの絵はマーヴィンやクルセイダース、BBキング等のアルバムに見た、アートと云うよりは「レコード・ジャケット・イラストレーション」だった。

そのバーンズは2009年に亡くなったが、アメリカン・アフリカン・アートの分野に於ける功績は大きく、当にそのパイオニアと云っても過言では無いが、今回何処か見覚えの有ったこの「Sugar Shack」が、何とクリスティーズの20世紀美術の「イヴニングセール」に出品されるとは!そしてこの作品が「これぞオークション!」なセール・ロットと為った事は、最近稀なる嬉しい驚きと為ったので有る!

「The Sugar Shack」のエスティメイトは15万から20万ドル…オークションが始まると会場と電話ビッダーから多くの手が上がり、価格はアッという間に100万ドルを超えた。本来ならルール違反だが、会場には声を出して指値をする客も居て、否が応でも盛り上がる。

然しセールは簡単には終わらず、気がつけば競りは1対1の対決と為り、それまで威勢よく指値を声に出して来た会場のビッダーも、緊張からか沈黙した侭ビッドをし続け、久し振りに指値の声を放った時にはオークショニアから「Sir, I was missing your voice!」と云われ、会場から暖かい笑いが起こった程、緊張に包まれたセールと為った。

そして価格はドンドン上がり続け、1000万ドルを超えて、最終的にハンマープライスは何と1300万ドル、売却価格は1527万5千ドル(約19億8500万円)、エスティメイトの100倍を記録したのだった!

では、何故この「The Sugar Shack」の競りが「これぞオークション!」なのかと云うと、1500万ドル迄価格が上がった価格もさる事ながら、今時流行りの作家でも無く、短期的投機商品にも成り得ないこの作品を、どうしても欲しかった2人が落札予想価格の100倍になる迄闘ったからなので有る。

競りが終わった時、会場からは万雷の拍手が起き、セールルームはまるで「The  Sugar Shack」の絵画の中の様に熱狂と興奮に包まれた…そう「The  Sugar Shack」は、ニューヨーク・クリスティーズを「The Art Shack」にすると云う奇跡を起こしたのだった!

最高のオークションとは「予定調和の高額売却」でも無く、「こけ脅し付きやらせイヴェント」でも無く、「その作品を愛して止まない者が、どうしても手に入れたいと闘う事」なのだ。

 

ーお知らせー

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第15回、「寝苦しい夜には、背筋も凍るアートを」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB1453N0U2A710C2000000/)が掲載されました。今回は暑い夜を涼しくするアートをご紹介。ご一読ください。

*7月1日発売「婦人画報」8月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」の、連載9回目が掲載されました。今回はパリ占領下で描かれたピカソの大作と、それを市民の為に公開する美術館のお話。ご一読下さい!

*6月25日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴奏者」の連載第3回目が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15338133.html)。

*Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第14回、「Absolute auction」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB304W30Q2A530C2000000/)が掲載されました。今回はニューヨークで開催された、これぞオークション、なオークションに就いてです。

*5月31日刊の朝日新聞夕刊に、「アートの伴奏者」の連載第2回目が掲載されました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15311161.html)。

*5月1日発売「婦人画報」6月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」の、連載8回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a39961886/art-yamaguchikatsura-220520/)。今回は新装オープンした大阪藤田美術館の逸品と、大コレクター藤田傳三郎に就いて。ご一読下さい!

*4月26日刊の朝日新聞夕刊の新企画、「アートの伴走者」に寄稿しました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15278332.html)。この連載は月1回、5回続きますので、是非ご一読を!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第13回、「『見つけ、買い、飾る」というゲーム」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB187VS0Y2A410C2000000/)が掲載されました。アートを部屋に飾る時のヒントを、ご一読ください。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第12回、「『ルイトモ』芸術の発見」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB074K20X00C22A3000000/)が掲載されました。芸術の「類は友を呼ぶ」…是非ご一読下さい。

*3月1日発売「婦人画報」4月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載7回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a39422967/art-yamaguchikatsura-220318/)。今回はリニューアル・オープンした松岡美術館と、その所蔵品の中から「青花龍唐草文天球瓶」を取り上げました。ご一読下さい!

*2月24日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00628916)で、僕の回の「下」が掲載されました。ご一読を。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第11回、「アート・ミッション・ポッシブル 2022」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB242KU0U2A120C2000000/)が掲載されました。独断で今年必見の展覧会を紹介しています。ご一読下さい。

*1月28日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00626083)で、恥ずかしながら現代美術コレクターとして取材されました。上下2回の掲載で、次回「下」は2月25日掲載予定です。ご一読を。

*12月27日発売「婦人画報」2月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載6回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38740815/art-yamaguchikatsura-220114/)。今回は天王洲WHAT Museumで開催中に「大林コレクション」展を取り上げました。ぜひご一読ください。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第10回、「『傷』と『繕い』の日本文化」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB175N30X11C21A1000000/)が掲載されました。今回は日本文化の大きな特徴である、「金継ぎ」に就いて。ご一読下さい。

*11月1日発売「婦人画報」12月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載5回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38169828/art-yamaguchikatsura-211112/)。今回は楽美術館で開催中の「赤と黒の世界」に出展中の、長次郎作黒楽茶碗「萬代」を取り上げました。ぜひご一読を。

*いつ見てもタメになる、ロバート・キャンベル先生の公式YouTube、「四の五のYouチャンネル」の最新回、「大正時代の掛け軸を現代に蘇らせた!」(→https://youtu.be/rPBiG2LHjVw)がアップされました。今回は先生が見つけた痛んだ掛軸が、表具師によって綺麗に生まれ変わると云うお話。僕も少しだけ出演しております。是非ご覧ください!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第9回目、「私的美術品立国論ノオト」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB112GX0R11C21A0000000/)が掲載されました。閉塞する我が国の美術行政と、国際美術品マーケットでの立ち位置に関して、個人的意見を書きました。ご一読を!

*10月10日付「産經新聞」朝刊内、「新仕事の周辺」に掲載されました(→https://www.sankei.com/article/20211010-TCXWXQ2EMVIVZGIS2ZE53JSMQI/)。ご一読ください!

*5月25日発売の雑誌「GOETHEゲーテ)」(幻冬社)7月号内「相師相愛」(→https://goetheweb.jp/person/article/20210606-soushisoai58)にて、武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏との対談が掲載されています。是非ご一読下さい!

*拙著「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」(PHP新書)のP. 60の一行目「せききょうず」は「しゃっきょうず」の誤り、P. 62の7行目「大徳寺」は、「相国寺」の間違いです。P. 100をご参照下さい。

*拙著第3弾「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」が、PHP新書より発売になりました(→https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84915-7)。若冲をビジネスサイドから見た本ですが、図版も多く、江戸文学・文化研究者のロバート・キャンベル先生との対談も収録されている、読み易い本です。ご興味のある方はご一読下さい。

*拙著第2弾「美意識の磨き方ーオークション・スペシャリストが教えるアートの見方」が、8月13日に平凡社新書より発売されました(→https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b512842.html)。諧謔味溢れる推薦帯は、現代美術家杉本博司氏が書いて下さいました。是非ご一読下さい。

*「週間文春」3月12日号内「文春図書館」の「今週の必読」に、作家澤田瞳子氏に拠る「美意識の値段」の有難い書評が掲載されております(→https://bunshun.jp/articles/-/36469?page=1)。是非ご一読下さい。

*作家平野啓一郎氏に拠る、拙著「美意識の値段」の書評はこちら→https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/8124。素晴らしい書評を有難うございます!

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。帯は平野啓一郎氏と福岡伸一先生が書いて下さいました。是非ご一読下さい!

*僕が出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2022年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。

 

僕の「杜若」。

更新にかなり時間が掛かって仕舞った。

そこで先ずは御礼から…去る3月9日、日経ホール・カンファレンスルームで開催された、杉本博司氏とのトークにご来場、またズーム参加された皆様、有難う御座いました!お陰様で200名を超える視聴を頂きましたが、さすが御大、登壇者である私が一番楽しみ、勉強になった一夜でした。改めまして、御礼申し上げ奉る。

さて今日は母の日…それも有って、久し振りに母と都心でランチを共にし、その後お能を観に行った。

向かったのは、これも久々の矢来能楽堂。亡き父や叔母が先代観世喜之先生の弟子だった事、また通っていた学校が近所だった事も有って、この能楽堂には子供の頃から何回伺ったか分からない。然し人の記憶とは曖昧な物で、久し振りに座敷正面に座ると「こんなに小じんまりとして居たか?」と思う位、舞台が近いのに驚く。

今日の番組は「田村」「藤」「玉之段」の仕舞と、能「杜若」で、お目当ては勿論季節物の「杜若」。

ご存じ「伊勢物語」第九段、「東下り」から題材を取ったこの曲は、夢幻能としては珍しい一場物で、登場人物もシテの女/杜若の精とワキの旅僧の2人だけ。そして美しくは有るが、少々単調で話も囃子も盛り上がりに欠ける為、初心者が観ると必ず寝ると言われている(笑)、「草木国土悉皆成仏」思想溢れる能だ。

が、その謡の詞章は極めて美しく、男女2人の衣装を一度に着ける両性具有的魅力、初夏の季節感、嫋やかで色っぽい舞と柔らかい囃子と共に、「嗚呼、日本って良いなぁ…」と単純に思える名曲だ。そしてその日本的極みは、謡にも繰り返し出てくる業平と思しき主人公の歌の「かきつばた」の言葉遊び、

「か」らころも 「き」つつなれにし 「つ」ましあれば 「は」るばるきぬる 「た」びをしぞおもふ

に込められて居る。

公演後は、楽屋に大倉源次郎師と中所宜夫師をお訪ねし、素晴らしい舞台の御礼を申し上げたのだが、そんな余韻も束の間、矢来能楽堂を後にした時、ふと「今の僕が業平を倣って歌を詠むなら、何と詠むだろう?」等と考えたら、こんなのが出て来た…。

「か」なしくも 「き」がおもくとも 「つ」らくとも 「は」かなきいまに 「た」へるわがみよ

合掌。

追伸:世の中暗い話ばかりだが、1つ良いニュースを。出光美術館に入ったプライス・コレクションの里帰り展は、コロナの為に何度か延期されて居たが、滔々来年1月7日より公開されるのが決まった…待ち切れません!→http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/schedule/

 

ーお知らせー

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*1月28日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00626083)で、恥ずかしながら現代美術コレクターとして取材されました。上下2回の掲載で、次回「下」は2月25日掲載予定です。ご一読を。

*12月27日発売「婦人画報」2月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載6回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38740815/art-yamaguchikatsura-220114/)。今回は天王洲WHAT Museumで開催中に「大林コレクション」展を取り上げました。ぜひご一読ください。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第10回、「『傷』と『繕い』の日本文化」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB175N30X11C21A1000000/)が掲載されました。今回は日本文化の大きな特徴である、「金継ぎ」に就いて。ご一読下さい。

*11月1日発売「婦人画報」12月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載5回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38169828/art-yamaguchikatsura-211112/)。今回は楽美術館で開催中の「赤と黒の世界」に出展中の、長次郎作黒楽茶碗「萬代」を取り上げました。ぜひご一読を。

*いつ見てもタメになる、ロバート・キャンベル先生の公式YouTube、「四の五のYouチャンネル」の最新回、「大正時代の掛け軸を現代に蘇らせた!」(→https://youtu.be/rPBiG2LHjVw)がアップされました。今回は先生が見つけた痛んだ掛軸が、表具師によって綺麗に生まれ変わると云うお話。僕も少しだけ出演しております。是非ご覧ください!

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*5月25日発売の雑誌「GOETHEゲーテ)」(幻冬社)7月号内「相師相愛」(→https://goetheweb.jp/person/article/20210606-soushisoai58)にて、武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏との対談が掲載されています。是非ご一読下さい!

*拙著「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」(PHP新書)のP. 60の一行目「せききょうず」は「しゃっきょうず」の誤り、P. 62の7行目「大徳寺」は、「相国寺」の間違いです。P. 100をご参照下さい。

*拙著第3弾「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」が、PHP新書より発売になりました(→https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84915-7)。若冲をビジネスサイドから見た本ですが、図版も多く、江戸文学・文化研究者のロバート・キャンベル先生との対談も収録されている、読み易い本です。ご興味のある方はご一読下さい。

*拙著第2弾「美意識の磨き方ーオークション・スペシャリストが教えるアートの見方」が、8月13日に平凡社新書より発売されました(→https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b512842.html)。諧謔味溢れる推薦帯は、現代美術家杉本博司氏が書いて下さいました。是非ご一読下さい。

*「週間文春」3月12日号内「文春図書館」の「今週の必読」に、作家澤田瞳子氏に拠る「美意識の値段」の有難い書評が掲載されております(→https://bunshun.jp/articles/-/36469?page=1)。是非ご一読下さい。

*作家平野啓一郎氏に拠る、拙著「美意識の値段」の書評はこちら→https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/8124。素晴らしい書評を有難うございます!

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。帯は平野啓一郎氏と福岡伸一先生が書いて下さいました。是非ご一読下さい!

*僕が出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2022年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。

何も起きていないふりをするな。

また起きてしまった。これを許したらまたやるだろう…他の国も。

カーネギーやミラノ市の対応は正しい。僕も今迄ゲルギエフのファンだったが、侵攻反対のステートメントを出さない限り、もう聴かない。芸術と政治は関係ないって?いいや、この独善的で不条理な侵攻を認め、人が死ぬのを許容する者の音楽など聴きたくもない。

そして彼の音楽会やCDの売り上げが、あちら側に少しでも回るのかと思うとムカつくし、何よりクラシック音楽史上、彼以外にも素晴らしい指揮者は沢山居るのだから。

https://note.com/richinka/n/n277f4b2b5da9

副反応の高熱で苦しむ中、これは本当に耐えられない…涙が出るし、熱も上がる。これを読んでも何もしない者は、共犯者だ。

 

ーお知らせー

*5月1日発売「婦人画報」6月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」の、連載8回目が掲載されました。今回は新装オープンした大阪藤田美術館の逸品と、大コレクター藤田傳三郎に就いて。ご一読を!

*4月26日刊の朝日新聞夕刊の新企画、「アートの伴走者」に寄稿しました(→https://www.asahi.com/articles/DA3S15278332.html)。この連載は月1回、5回続きますので、是非ご一読を!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第13回、「『見つけ、買い、飾る」というゲーム」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB187VS0Y2A410C2000000/)が掲載されました。アートを部屋に飾る時のヒントを、ご一読ください。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第12回、「『ルイトモ』芸術の発見」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB074K20X00C22A3000000/)が掲載されました。芸術の「類は友を呼ぶ」…是非ご一読下さい。

*3月1日発売「婦人画報」4月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載7回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a39422967/art-yamaguchikatsura-220318/)。今回はリニューアル・オープンした松岡美術館と、その所蔵品の中から「青花龍唐草文天球瓶」を取り上げました。ご一読下さい!

*来る3月9日(水)19時より、日本経済新聞新聞社カンファレンスルームにて、現代美術家杉本博司氏と対談を行います。今回のテーマは「美意識と銭意識」。会場参加とzoomによる参加も可。詳しくはこちらをご覧下さい→https://eventregist.com/e/20220309?utm_source=submitmail&utm_medium=137。奮ってご参加下さい!

*2月24日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00628916)で、僕の回の「下」が掲載されました。ご一読を。

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第11回、「アート・ミッション・ポッシブル 2022」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB242KU0U2A120C2000000/)が掲載されました。独断で今年必見の展覧会を紹介しています。ご一読下さい。

*1月28日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00626083)で、恥ずかしながら現代美術コレクターとして取材されました。上下2回の掲載で、次回「下」は2月25日掲載予定です。ご一読を。

*12月27日発売「婦人画報」2月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載6回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38740815/art-yamaguchikatsura-220114/)。今回は天王洲WHAT Museumで開催中に「大林コレクション」展を取り上げました。ぜひご一読ください。

*「陶説」2022年新年「酒器特集号」(→https://www.j-ceramics.or.jp/tosetsu-new/)に寄稿致しました。下戸なワタクシですが、憧れの酒器について書かせて頂きました。ご一読を!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第10回、「『傷』と『繕い』の日本文化」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB175N30X11C21A1000000/)が掲載されました。今回は日本文化の大きな特徴である、「金継ぎ」に就いて。ご一読下さい。

*11月1日発売「婦人画報」12月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載5回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38169828/art-yamaguchikatsura-211112/)。今回は楽美術館で開催中の「赤と黒の世界」に出展中の、長次郎作黒楽茶碗「萬代」を取り上げました。ぜひご一読を。

*いつ見てもタメになる、ロバート・キャンベル先生の公式YouTube、「四の五のYouチャンネル」の最新回、「大正時代の掛け軸を現代に蘇らせた!」(→https://youtu.be/rPBiG2LHjVw)がアップされました。今回は先生が見つけた痛んだ掛軸が、表具師によって綺麗に生まれ変わると云うお話。僕も少しだけ出演しております。是非ご覧ください!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第9回目、「私的美術品立国論ノオト」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB112GX0R11C21A0000000/)が掲載されました。閉塞する我が国の美術行政と、国際美術品マーケットでの立ち位置に関して、個人的意見を書きました。ご一読を!

*10月10日付「産經新聞」朝刊内、「新仕事の周辺」に掲載されました(→https://www.sankei.com/article/20211010-TCXWXQ2EMVIVZGIS2ZE53JSMQI/)。ご一読ください!

*5月25日発売の雑誌「GOETHEゲーテ)」(幻冬社)7月号内「相師相愛」(→https://goetheweb.jp/person/article/20210606-soushisoai58)にて、武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏との対談が掲載されています。是非ご一読下さい!

*拙著「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」(PHP新書)のP. 60の一行目「せききょうず」は「しゃっきょうず」の誤り、P. 62の7行目「大徳寺」は、「相国寺」の間違いです。P. 100をご参照下さい。

*拙著第3弾「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」が、PHP新書より発売になりました(→https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84915-7)。若冲をビジネスサイドから見た本ですが、図版も多く、江戸文学・文化研究者のロバート・キャンベル先生との対談も収録されている、読み易い本です。ご興味のある方はご一読下さい。

*拙著第2弾「美意識の磨き方ーオークション・スペシャリストが教えるアートの見方」が、8月13日に平凡社新書より発売されました(→https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b512842.html)。諧謔味溢れる推薦帯は、現代美術家杉本博司氏が書いて下さいました。是非ご一読下さい。

*「週間文春」3月12日号内「文春図書館」の「今週の必読」に、作家澤田瞳子氏に拠る「美意識の値段」の有難い書評が掲載されております(→https://bunshun.jp/articles/-/36469?page=1)。是非ご一読下さい。

*作家平野啓一郎氏に拠る、拙著「美意識の値段」の書評はこちら→https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/8124。素晴らしい書評を有難うございます!

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。帯は平野啓一郎氏と福岡伸一先生が書いて下さいました。是非ご一読下さい!

*僕が出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2022年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。

緊急告知:「目の眼」ハイブリッド スペシャル セミナーのお知らせ

来る3月9日(水)19時より、日本経済新聞新聞社カンファレンスルームにて、現代美術家杉本博司氏と対談を行います。

今回のテーマは「美意識と銭意識」。古美術コレクターとしても知られる杉本氏と、美と銭(ゼニ)について語ります…シニカルでエデュケーショナルな事請け合い!

会場参加とzoomによる参加も可。詳しくはこちらをご覧下さい→https://eventregist.com/e/20220309?utm_source=submitmail&utm_medium=137

奮ってご参加下さい!

孫一

 

ーお知らせー

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第11回、「アート・ミッション・ポッシブル 2022」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB242KU0U2A120C2000000/)が掲載されました。独断で今年必見の展覧会を紹介しています。ご一読下さい。

*1月28日付「日刊工業新聞」ウィークエンド版内「コンテンポラリーの嵐」(→https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00626083)で、恥ずかしながら現代美術コレクターとして取材されました。上下2回の掲載で、次回「下」は2月25日掲載予定です。ご一読を。

*12月27日発売「婦人画報」2月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載6回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38740815/art-yamaguchikatsura-220114/)。今回は天王洲WHAT Museumで開催中に「大林コレクション」展を取り上げました。ぜひご一読ください。

*「陶説」2022年新年「酒器特集号」(→https://www.j-ceramics.or.jp/tosetsu-new/)に寄稿致しました。下戸なワタクシですが、憧れの酒器について書かせて頂きました。ご一読を!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第10回、「『傷』と『繕い』の日本文化」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB175N30X11C21A1000000/)が掲載されました。今回は日本文化の大きな特徴である、「金継ぎ」に就いて。ご一読下さい。

*11月1日発売「婦人画報」12月号内「極私的名作鑑賞マニュアル」、連載5回目が掲載されました(→https://www.fujingaho.jp/culture/art/a38169828/art-yamaguchikatsura-211112/)。今回は楽美術館で開催中の「赤と黒の世界」に出展中の、長次郎作黒楽茶碗「萬代」を取り上げました。ぜひご一読を。

*いつ見てもタメになる、ロバート・キャンベル先生の公式YouTube、「四の五のYouチャンネル」の最新回、「大正時代の掛け軸を現代に蘇らせた!」(→https://youtu.be/rPBiG2LHjVw)がアップされました。今回は先生が見つけた痛んだ掛軸が、表具師によって綺麗に生まれ変わると云うお話。僕も少しだけ出演しております。是非ご覧ください!

*「Nikkei Financial」内「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」での連載コラム第9回目、「私的美術品立国論ノオト」(→https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB112GX0R11C21A0000000/)が掲載されました。閉塞する我が国の美術行政と、国際美術品マーケットでの立ち位置に関して、個人的意見を書きました。ご一読を!

*10月10日付「産經新聞」朝刊内、「新仕事の周辺」に掲載されました(→https://www.sankei.com/article/20211010-TCXWXQ2EMVIVZGIS2ZE53JSMQI/)。ご一読ください!

*5月25日発売の雑誌「GOETHEゲーテ)」(幻冬社)7月号内「相師相愛」(→https://goetheweb.jp/person/article/20210606-soushisoai58)にて、武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏との対談が掲載されています。是非ご一読下さい!

*拙著「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」(PHP新書)のP. 60の一行目「せききょうず」は「しゃっきょうず」の誤り、P. 62の7行目「大徳寺」は、「相国寺」の間違いです。P. 100をご参照下さい。

*拙著第3弾「若冲のひみつー奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか」が、PHP新書より発売になりました(→https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84915-7)。若冲をビジネスサイドから見た本ですが、図版も多く、江戸文学・文化研究者のロバート・キャンベル先生との対談も収録されている、読み易い本です。ご興味のある方はご一読下さい。

*拙著第2弾「美意識の磨き方ーオークション・スペシャリストが教えるアートの見方」が、8月13日に平凡社新書より発売されました(→https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b512842.html)。諧謔味溢れる推薦帯は、現代美術家杉本博司氏が書いて下さいました。是非ご一読下さい。

*「週間文春」3月12日号内「文春図書館」の「今週の必読」に、作家澤田瞳子氏に拠る「美意識の値段」の有難い書評が掲載されております(→https://bunshun.jp/articles/-/36469?page=1)。是非ご一読下さい。

*作家平野啓一郎氏に拠る、拙著「美意識の値段」の書評はこちら→https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/8124。素晴らしい書評を有難うございます!

*拙著「美意識の値段」が集英社新書から発売となりました(→https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1008-b/)。帯は平野啓一郎氏と福岡伸一先生が書いて下さいました。是非ご一読下さい!

*僕が出演した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、NHKオンデマンドで2022年3月28日迄視聴出来ます。見逃した方は是非(→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017078195SA000/)!

*山口桂三郎著「浮世絵の歴史:美人画・役者絵の世界」(→http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924337)が、「講談社学術文庫」の一冊として復刊されました。ご興味の有る方は、是非ご一読下さい。