「今日の成果」。

今日は朝から、来年3月のオークションの為の、作品探しに精を出した。

先ず最初の顧客の所では、仏教美術を拝見。交渉の結果、室町期の「木造毘沙門天立像」、同室町期の「金銅不動明王立像」と、平安末の「木造薬師如来立像」の三点をゲット。三点共サイズも良く、価格もリーズナブルなので、良く売れるのでは無いかと思う。

「竹葉亭」で鰻丼を食した後(NYには旨い鰻が無いのだ…涙)、次の顧客の元へ。此処では、待望の「十五代楽吉左衛門」の茶碗を拝見した。

筆者が当代楽氏の茶碗を探しているのには、実は幾つかの理由が有る。先ずこの9月のオークションで、13点の楽代々の茶碗を出品したのだが、結果から云えば良い意味で予想を裏切り、日本の業者が驚く程、良く売れた事。これは外国人に取って、「楽吉左衛門」と云う「アーティスト・ネーム」と「箱書」が、如何に大事且つ、安心して購入出来る証かと云う事を示している。
もう一つの理由は、筆者は以前から当代の楽吉左衛門の、特に「現代的」な茶碗の大ファンで、何時か自分のオークションに出してみたいと思っていた事だ。

さて今日拝見した茶碗は、「焼貫」では無いが、光悦風卵形の「御印」黒茶碗で、中々魅力的な作品である。ウ〜ム、マンダム(旧いね…笑)では無く、ファンタスティック!お金が有れば、自分が欲しい位である…(が、値段もファンタスティックなのだ…涙)。こういった当代独特の彫刻的作品は、海外でも必ず人気が出るに違いない。

数時間の交渉の末、この茶碗の出品も決定!これは十五代楽吉左衛門の、海外でのオークション・デビュー作品となる。誠に楽しみである!

イヤハヤ、何とも実り多き1日であったが、明日は早朝から、北の方に出張。早く寝なければ…グッナイ。