下見会開始。

昨日は、下見会のセット・アップも終わり、夕方からはプレス・ビューイング。

これは、今日からの下見会を前に先にプレスに作品を見せて、記事にして貰おうと云う狙いだ。吉野山図屏風、現代茶碗の説明と、日曜に開催される茶のデモンストレーションの話をして終了。

夜は一旦家に帰り、顧客CとRのカップルが自宅で開催するパーティーへ。彼らの家は、東57丁目に在る超高級コンドミニアムの30階。二部屋を繋げ、キッチンを真ん中に据えてその周りを回廊の様にし、リビング、ダイニング等のスペースを配置して、日本の屏風、焼物、中国現代美術等のアートを飾る、粋な間取りの部屋である。

昨晩のメンバーは、アジア・ソサエティー・ギャラリーの館長M女史と、NY TIMESの記者をしている彼女の旦那さん、メトロポリタン美術館の中国美術学芸員J氏、現代美術研究者のT女史とその旦那さんのJ氏、その他中国と日本の現代美術家数名、ギャラリストと投資家カップル、建築家など多彩な顔触れ。

C特製のグリルド・サーモン、蒸し野菜、生春巻などの「健康的」料理に舌鼓を打ちながら、談笑。勿論楽しかったが、疲労困憊での帰宅…翌日が「下見初日」と考えると、疲労で夜も眠れないが(涙)頑張って寝る。

そして今朝から下見会が、始まった。

朝から13名の「日本クラブ」の生徒さん達の為に、90分間ギャラリー・トークを行う。熱心な生徒さん達で、質問も活発…流石である。その後はアメリカやその他の美術館学芸員が多数来て、作品談義…最近アメリカの美術館が、オークションで日本美術を買う事が続いており、励みになる。その他、ヨーロッパからの「新顔」の「茶道具コレクター」と、楽、三輪両作品を観ながらお話…気にっている様では有るが、どうだろうか…。

その後、遅い昼食を英国人ディーラーと取りながら、マーケットに就いて語る。景気の良し悪しは、今週末に集中するギャラリー・オープニングで売り上げで、大体の方向性が見えるかも知れない、と合意。そしてその結果を以て、来週水曜のオークションの「直前戦略」を立てるのだ。

下見会初日だというのに、もう疲れ果てている(涙)。今晩はギャラリー・オープニングも幾つか有るのだが、それを打っ棄って顧客宅での「プライヴェート・ディナー・パーティー」に行かねばならない…。これはレセプションの様に途中で帰る事が叶わないので、覚悟せねば。

後一週間、体が持つであろうか(笑)。