ジャパン・フード・ダイアリー?

昨日の最終便で、妻の実家の萩から帰って来たのだが、再び今朝9時の新幹線で静岡へ。この過密スケジュールは何だ!これではまるで、「売れない演歌歌手」ではないか…。

ドサ回りは辛いが、しかし今日は、桃山時代狩野派の面白い二枚折屏風が取れた(ホッ…)。この作品は「伝」永徳、恐らく天正年間迄遡る作と云われる、文化庁蔵の一隻屏風の連れ(左隻の第4―6扇部)ではないかとの意見も提出されている作品である。

商談終了後、出品を決めてくれた顧客が「頑張って売っとくれ!」の意味を込めて、鰻をご馳走してくれた。因みに筆者が頂いたのは、「特上松二段重ね重・肝焼、肝吸付」で、云うまでもないが超美味でした…。しかし、こんな事ばかり書くので、最近人からこのダイアリーのタイトルを、「アート・ダイアリー」から「フード・ダイアリー」に代えるべきだ!と云われるのだ…(涙)。

さて静岡からの帰り、新幹線車中から、雪を冠した雄大な富士山が見えた。こういう光景を見ると、大観が感動し描いた「富士」が、どんなであったかが良く解る。先日関空へ飛んだ時に窓から見た富士山は、正しく光悦の国宝茶碗「富士山」の様で、「銘」とは成る程良く付けた物だと感心したばかりであったで、やはり「富士山」の日本人に与える影響と云うのは、アートにのみならず計り知れないと再認識した。

「部屋とワイシャツと私」(古いね…)ならぬ、「狩野派と鰻と富士山」。もう「ビバ、静岡!」である(笑)。

夜は大学時代からの友人で、現在本も出している売れっ子スタイリストのRと食事。彼女が連れて行ってくれた、神宮前のイタリアン「B」はマジ旨かったです!料理もかなり美味いが、店名にもなっている、「ガチムチ系」オーナーの石川氏の存在も大きい。マジお薦めのレストランである。

結局今日も「ジャパン・フード・ダイアリー」となってしまった…(笑)。ボナセーラ!