あと1日。

昨日は、朝から湘南の顧客の所へ行き、クオリティの高い作品数点を観る。

金額交渉は此れからだが、各品数千万クラスのモノで、是非とも出したい品々であった。

日本滞在も後2日で、予定もかなり混んで居て時間が無かったのだが、お昼をと云う事になり、皆で柳川どぜうと鰻重を大急ぎで掻き込む…顧客の食べるスピードは、それはそれは凄かった(笑)。

東京に急ぎ戻ったが、1時の約束が急に2時に変更になった為、麻布十番の「浪速屋カフェ」で、鯛焼きを食べて時間を潰す。学生時代から来ているこの店は、当時は勿論「カフェ」等無く、「およげ!たいやきくん」のモデルとも云われる名物オヤジの焼く、皮がパリッとして尻尾迄餡のタップリ入った鯛焼きを、並んで食べたものだ…その名物オヤジも近頃亡くなったらしい…合掌。

美味しい鯛焼きに満足し、次の顧客の元へ。此処では、非常に珍しい桃山絵画の出品が決まった…ムフフフフ(笑)。

夕方は、再び亡き叔母の遺品整理をした後、ディナーは麻布でVIPクライアントと、韓国風モヤシ肉シャブ鍋…アッサリして、かなり美味い。最後は出汁に細麺ラーメンを入れ、締め。

場所を、「ヒロミ・ゴウ」も見掛けた静かなバーに移したが、昨今のニューヨークや香港の不可思議なマーケット、オークション会社の姿勢について等、話題が尽きない。日本的な、余りにも日本的な美術業界の刷新が早急に求められているのは、コレクター・サイドからも明らかで有る。そして、


1.日本に「西洋型オークション」を、早く根付かせねばならない!
2.パッションがなければ、アートの仕事等、やる価値が無い!
3.「モノ」は金額の大小に選らず、買って手元に置いてみなければ、最終的に絶対に解らない!


等と、2人で声を揃え叫んだのだった。

日本での仕事も、今日1日で終わり。明日、ニューヨークに戻る。