未来は未だ君の手に…。

今日は、再び告知から。

今日25日発売の、講談社の雑誌「セオリー」で、筆者が連載中の「オークションの目玉」…今回の「目玉」は、アンディ・ウォーホル作「デニス・ホッパー」。

明後日27日(土)朝8:30-9:24(再放送は翌日曜23:00-23:54)に放送される「榊原・嶌のグローバルナビ」に出演。先週に引き続き、クリスティーズ、日本美術、スペシャリストの仕事、日本文化紹介等、筆者の仕事に関しての特集第二弾「後編」。「怖い顔」を、是非ご覧下さい(笑)。

さて酷い風邪から、やっと復活して来た。しかし、今度は歯が痛くなり、歯医者通い…明日台北に行く迄に、何とかせねば。

そして昨日は、急遽歯医者に行く為に、一件仕事をスキップし、午後から「半島」に在る顧客の別荘へ。

アシスタントと列車を乗り継ぎ、潮の香りを嗅いだ様な気がしたら、到着。駅を出ると、お手伝いさんが車で迎えに来てくれていた。

その別荘からは、富士山が一望出来、庭には大きなプール、移築された家屋はその風雪を絶えた年月の長さを、そこはかと無く顕していて、何故か懐かしい気持ちになる。

家に入り、仏像の飾られた部屋に通されると早速査定開始…掛軸や近代版画、漆工芸を数点見る。今回は此れだけであったが、出品や如何に。

査定が終わると、東京に戻り、一休み…未だに体調が完全ではないのを実感する。そして夜は、偶々東京に仕事で出て来ていた義姉と、「神田いるさ」で鴨鍋をつつく。

義姉は陶芸家で、英国への留学経験や、パリでの展覧会の実績も有る国際派である。そして、ゲル妻とは本当に姉妹か?と思える程異なる、おしとやかな女性である(笑)。鴨とクレソンを頂きながら、萩のご家族の話や「義弟のテレビ映り」(笑)等の話題で、最後は出汁の効いた雑炊を食し、楽しい一時を過ごした。

食事後義姉を帰し、筆者も家に戻ると、ソファで転た寝…すると携帯が鳴り、その呼び出し音で飛び起きると、彼がドイツに行ってしまう前に会おう、と約束していた若手キュレーターのS君であった。

飛び起きて時計を見ると、もう10時半過ぎ…急いで近所の行き付けベルギー・ビール・バーの「B」に行って暫くすると、H大学での「アートと民主主義」シンポジウムに出ていたS君が、自転車で登場。久々の再会を祝して、乾杯する。

「B」の店長共々、日本のアート環境、公共事業と現代美術の関係等から、第9条、天皇制と歴史的領土権等々話題は尽きず、気が付けば夜中の2時前(驚)…そう、S君との話は何時も長くなるのだ(笑)。

そしてS君とは、お互いの活躍を約し別れたのだが、此処で、これから勝負を賭けるS君に、筆者からのエールを贈りたい…。

骨太キュレーターのS君、負けるな!挫けるな!アウトローで居る事を畏れるな!そして、外から見る「腐った日本」と「美しい日本」を、共に「外圧」「黒船」として伝え続けようでは無いか!

未来は未だ、君の手に有るのだから。