「捕らぬ狸の皮算用」。

昨日、日本・韓国美術のオークションが終わった。が、見事に売れなかった(涙)。

前回此処で、いみじくも「捕らぬ狸の皮算用」と云ったのだが、当にその通りになってしまった訳だ。

印籠を中心とする「Edson Collection」は、印籠2個がそれぞれ13万5000ドル(約1050万円)と云う驚異的な価格で落札されたりして良く売れ、明治の漆工芸の大名品で、1900年パリ万博出品の川之邊一朝の棚も45万8500ドル(約3500万円)で売れた。

しかし、である。

あれだけ気合を入れていた「写楽」が、一番安い1点を除き不落札・・・何と云う事だろう(再涙)!そして、韓国セクションに至っては、焼物は略全滅、終いには200万ドルと100万ドルの付いた高額現代美術が両作品とも不落札で、息の根を止められた。

云い訳は色々在るが、「敗軍の将、兵を語らず」。売れなかった物は売れなかったのであるからして、とやかく云っても仕方が無い。

また次回頑張るだけの事で有るが、ロット成約率59%とヴァリュー41%…これでは、如何にオークション後に夜のニューヨークの街で憂さを晴らしても、晴らし切れる訳が無い(笑)。勿論どんな憂さ晴らしかは、極秘で有るが(M君、良かったね。でも、其処迄「ブラジル通」とは知りませんでしたが…:笑)。

総売り上げは377万ドル(競合「Bonhams」の4倍では有る)、しかしこれで、暫く一息吐ける。

そしてニューヨークも、「芸術の秋」に突入である。