ブラジルVS.ドイツ場外戦@「独立記念誕生会」。

昨日7月4日は、独立記念日…その「インディペンデンス・デイ」でも、嘗て無くワールドカップ・サッカーで盛り上がっている今年のニューヨーク。

当然筆者も、時間の許す限りワールドカップを見て居るのだが、其処で強く思うのは、矢張り南米サッカーの方がヨーロッパのサッカーよりも、観て居て面白いと云う事と、残念だが日本が如何に弱いかと云う事だ。

特に昨日のブラジルーコロンビア戦は、圧倒的なゲーム・スピードと選手達の技術、そしてネイマールハメス・ロドリゲスと云う、謂わば「不良対お坊ちゃん」的「『正反対』イケメン天才プレイヤー」対決も有って、本当に面白かった!

そして結果は、ネイマール擁するブラジルが勝った物の、ネイマールは腰椎損傷で途中退場、ハメスはPKを決めたが敗れて泣き崩れ、ブラジルチームの面々に慰められて居たのが非常に印象的だった。

そんな興奮冷めやらぬ夜は、「あぁ、ネイマールに膝枕をしてあげたい!」とヘルズ・キッチンの中心で愛を叫ぶ程の「ネイマーリアン」、マヨンセのバースデーと独立記念日を兼ねての、「Mayonce's Independent Birthday Party」@Hell's Palace!(「独立記念誕生会」と云っても、何もマヨンセが独立する訳では無いので、ご安心を。もうとっくに独立してますし…:笑)。

と云う事で今回のバースデーは、花火も久々のイースト・リバーでの開催と云う事も有り、マヨンセの友人達数人を地獄宮殿(は、反対側ハドソン・リバーの直ぐ側)に招いて、小ぢんまりと開催。

ナイジェリア出身、ベルギー在住の女性アーティストで、近年「Tate Modern」で展覧会が開催されたオトボング・ンカンガ(Otobong Nkanga)の作品が最近インストールされた地獄宮殿に、アーティストやツアー帰りのミュージシャン、ライターやデザイナー、上海転勤帰りのアーキテクト達が、7時過ぎから手作り料理やワインを持って三々五々来殿し、早速パーティーはスタート!

そして、この日のゲストも何時も通りの多国籍軍だったのだが、アメリカ、韓国、インド、日本の各国は兎も角、来週ワールドカップ準決勝で激突する「両国」出身のアーティストも参加して居た。

其の内の1人、この日2ー1でコロンビアに勝利したブラジルの出身、今回のFIFAワールドカップ公式ポスター・アーティストの1人でも有るOは、手作りの「ブラジリアン・プディング」を抱えて来た時から上機嫌で、「マゴ、今日の僕は何を言われても怒らないよ!」と満面の笑み。

そしてフランスに1-0と勝利したドイツ人Iは、「マァ勝ったけど、試合はブラジル戦の方が面白かったんじゃ無い?」と、的確且つ余裕のクール・コメント。

この2人は、丁度両国のチーム・カラーを真逆にした様なルックス(どっちがどっちだとは云うまい…:笑)で、性格も正反対、作風も全く異なるアーティストな所が面白いが、サッカーの話に為ると、2人のプライドを抑えた妙な謙虚さが滲み出て、2人の会話を聞いている方としても、そこはかと無く可笑しい。

そして、M女史お手製の爽やかヘルシーで超美味しい「タブレ」(サラダ)や、マヨンセ特製の「マフェ」(煮込み料理)等の北&西アフリカ料理を堪能した後は、愈々ケーキ・タイム。

ほんのり甘さが堪らないOの「ブラジリアン・プディング」と、Sちゃん特製の「これ何処で買ったの?」レヴェルの激ウマ「オレンジケーキ」に、「1」と「Happy Birthday」のロウソクを立て、ハッピー・バースデーが皆に拠って合唱される。

筆者がケーキをマヨンセの前に出すと、マヨンセは恐らくは「ネイマールの故障が、早く治ります様に…」、或いは「ネイマールが、何時か膝枕をさせて呉れます様に…」と云った願い事をし(たに違いない:笑)、ロウソクを吹き消した。

その後宴は深夜1時半迄続き、笑顔で溢れたマヨンセの「独立記念誕生会」は無事終了。

さて、今から「アルゼンチンVS.ベルギー」&「オランダVS.コスタリカ」戦…因みにオランダのロッベンは、動きの良いパトリック・スチュアートにしか見えない(笑)。


PS:筆者の別のブラジル人の友人Mに、「次のドイツ戦はネイマールが居ないけど、大丈夫、きっと勝てる…応援してるよ!」と云ったら、次のドイツ戦に際して、Mは何とドイツが勝つ方に賭けたと云う。「M、君は何て非国民なんだ!」と云ったら、彼の答えは「Mago, just my brain speaking not my heart ! Brazil may be the third, hahaha !」だった…ブラジル人、恐るべし(笑)。