日本人にとっての「三種の神器」を考えた週末。

今、ハマって居る曲が有る…その曲とはSIAの「シャンデリア」(→http://m.youtube.com/watch?v=2vjPBrBU-TM)。

この「シャンデリア」は、此方のヒット・チャートで現在上位に入って居る曲で、SIAの抜群の歌唱力と、SIA本人も作詞に参加して居る一寸悲しい歌詞が秀逸なのだが、実はそれ以上にPVが素晴らしい。

それはこのPVに出て居る、SIAの少女時代を思わせるウィッグを付けた、11歳と伝え聞く少女の所為…然もすると一寸「ロリータ」を意識させる、可愛くも妖艶な少女の見せる表情とダンスには、誰でも眼を見張らずには居られないだろう…是非御一見有れ。

さて、日中はワールド・カップ観戦三昧の先週末も、夜は友人達とお出掛け。

先ず金曜の夜は、現代美術館学芸員のT女史、現代美術ギャラリーのY女史、アーティストO氏、研究留学中のY氏と我ら地獄夫婦の6人で、行き付けメキシカンの「R」でディナー。

ディナー後は地獄宮殿で一杯呑み、時間を潰した後は、Y女史の強いリクエストに因り、夜中過ぎから我が地獄宮殿の真ん前に出来たニューヨーク市初のアーバン・ゲイ・ホテル、「The Out」の地下に在る大人気ゲイ・クラブの「The Exit」へ、イザ!

日曜がゲイ・パレードだった為、全米からそれ目当てのゲイ達がニューヨークに集まって来て居て、流行りの「The Exit」も当然満員大盛況。

が、何時もはゲイ達に可也りの人気な筆者も、この日の「The Exit」は何故かマッチョ系が殆どだったからか余り人気が無く、一度だけ擦れ違い様に下半身を撫でられただけに留まった…嬉しい様な、淋しい様な(笑)。

そして土曜日…昼は大接戦のワールド・カップを2試合を見た後、マヨンセとチェルシーに向かい、現代美術家S氏ご一家と、タパス屋「T」で食事。

ディナーに於いては、S氏に拠って人生とアートに就いての誠に勉強になる事柄が幾つも語られたが、何しろ「集団自衛権」等と云う「キ●●●に刃物」的な物を、憲法改正もせずに閣議決定だけで押し通そうとする安倍政権批判、東京オリンピック開会式で起こるで有ろう悪夢、日本がすべき事は「憲法第九条」と聖徳太子の「十七条憲法」を大切にする事、そして筆者の「出馬」の可能性(笑)等に就いて、盛り上がる。

そんなディナー後、マヨンセを除くメンバーが向かったのは、ミッドタウン・ウエストに在るカラオケ・ボックス。

70年代歌謡からフォーク・ソング、美輪明宏から陽水(「傘がない」が素晴らしかった!)迄、2時間歌い捲ったカラオケ大会は、S氏の筆者の出馬を期待しての「君が代」(笑)で締め括られた。

が、冗談はさて置き、この「君が代」、例えばW杯サッカーの試合前の選手には、余り気合が入らなそうな曲だが、オリンピックの表彰式で聞けば感動する…要は戦う時よりも、心が平和な時に聞くに相応しい。

またそんな「君が代」は、上に述べた「十七条憲法」の特に「和を以って尊しとなす」的雰囲気には合うし、非戦を謳う「憲法第九条」にもバッチリと似合う。

さて、この晩散々S氏と語ったこの「十七条憲法」「憲法第九条」「君が代」の3つは、右翼だろうが左翼だろうが、作者が誰だか分かろうが分かるまいが、そして日本人が作ろうが誰が作ろうが、日本人の感性に合う「三種の神器」として、「素晴らしい物は、素晴らしい」と認めた方が良い。

そして日本は、この「三種の神器」を武器として世界に打って出るべきだし、富士山や八幡製鉄所も良いが、少なくとも「憲法第九条」が「世界遺産」に登録される様に、鋭意努力すべきだと思う。ガンジーは嘗て「非暴力・非服従」を表明したが、真の強さとはそう云う事だ。

政権に執着する腰抜け公明党の賛成に因り、「集団自衛権行使容認」が閣議決定案が合意されたが、日本が「憲法第九条」を「盾」に、世界平和のリーダーと為れるのは、今を於いて無い。そしてそのチャンスは、集団的自衛権が行使される前にしか無い。

NYに居る筆者は、抗議デモに参加出来ない…が、抗議は外からも続けよう。

我が国を、世界で最も強い意思を持つ「Leading peaceful nation」にする為に。