茶事の準備。

明日、ナンと「茶事」をする。

人生初の「茶事」を催す訳だが(勿論招待された事は多々有るのだが)、ニューヨークという場所柄も有り、道具不如意の云い訳も付けられるので、それはそれで良いかも知れない。

友人でお二方ニューヨークを去られる方がおり、その「餞(はなむけ)」の茶会にしようと思っているが、未だ「干菓子盆」が決まらない…そもそも「道具選び」は茶事に於ける最大の楽しみでもあり、苦しみでもある。此処ニューヨークで、しかもロフトのアパートでの茶会、コンテンポラリーなモノにするしか無いのだが。客は計4人…料理、手前担当の妻も目が険しくなってきている・・・。

それにしても今年は、イェール大学でのシンポジウム、武者小路千家家元後嗣千宗屋氏の一年間のNY滞在等、NYは茶道に包まれた。一座建立、和敬静寂の心がアメリカの人の心に響き、それを見た日本人も改めてその心を感じるという、「文化感興の循環」は素晴しい。「流失」などと騒がずに、日本文化をもっと海外に輸出すべきである(笑)。

茶事の準備は「慶び」の準備。如何にお客様に美味しくお茶を飲んで頂き、ホッとして帰って頂くか…頑張ろう。結果はまた後日。