島田雅彦:「無限カノン三部作」読了。

読み終えました!「美しい魂」と「エトロフの恋」。

単刀直入に云えば、作家島田雅彦はスゴイ!「エトロフの恋」は前2作とはちょっと異なり、この1冊だけでも「別の小説」としても読めた。いや、この3冊は久しぶりの読み応えの、「感動巨編」。ぶっちゃけ、3部作通じて何度か涙が出た程だ。恋とはすれ違いの連続、しかし美しく永遠なものなのである。

皇室の有り方に関しては、諸論有るだろうが、雅子妃殿下の現在のご様子を改めて考えるのにも、この小説は一役買うのではなかろうか。この作品は、或る種「日本国と米国」「日本国とロシア」の恋愛小説でもある。「個人対個人」「国家対国家」「個人対国家」の恋愛は過酷必死だが、しかし「約束」が守られれば「恋」は永遠であろう。

島田氏に乾杯!そして今日は、これからグラセンの「オイスター・バー」で若宗匠の送別会である。