驚愕の「DEAD OR ALIVE」 再見。

いや、驚いたのナンのって…!!今日のダイアリーは若い読者には判らないと思うので、悪しからず。

事の発端は、ディペッシュ・モード(古いねー)がMSGでコンサートをするというTVCMを見たのだが、何を血迷ったか行ってみようと思い立ち、週末妻にチケットの検索を頼んだ。結局奴等は余りにも太ってダサく、最近の曲もイマサンだったので、コンサートに行くのは止めたのだが、何の拍子かデッド・オア・アライヴ検索にヒットしてしまい、驚きの映像を見たのだった。

このリバプール出身の「ハイ・エナジー」バンドは、1984年に大ヒット・シングル「You Spin Me Round」でデビュー、当時のディスコ・シーンのみならず、世界の音楽シーンを席巻していた。もうホントに、世界の何処でもこの曲が掛かっていたのである。

ボーカルのビート・バーンズの、怪しげ且つ妙に色っぽい、チャイナ・ドレスの様なロング・コートのゲイ・ファッションと片目黒眼帯、手招きしたり腰に手を当てたりしながらのクネクネ踊り、外見からはチョッと想像できない野太い、しかし声量のある歌声。ボーイ・ジョージに始まった、英国ユニ・セックス・バンドの後継と目され、ハイ・エナジーブームとバブル経済に乗っての世界制覇であった。

何を隠そう筆者も常連であった、当時全盛の麻布のディスコ「マハラジャ」では、この曲が掛かると大盛上がりで大変だったし、そして待望の来日公演当日、行きました、東京ドーム!!曲数は少なく、皆似たり寄ったりの曲ではあったが、当然スゴイ人で、ドームではフィールドを区切って踊れるようにしてあり、客の誰もが歌い踊り狂った。一緒に行った友人の女の子達は、その狂態の為に、今は亡き「平凡パンチ」誌上の「コンサート報告・デッド・オア・アライヴ」と云った記事中に、「髪を振り乱して踊り狂う女達」と写真入りで掲載された程だ。

さてその後の彼等はと云うと、もう一曲位ヒットを出したが例に洩れず「あの人は今」状態になる。最近はとんと名前を聞かないと思っていたのだが、リミックスをNYの街角で聞き、「ほほぉ、今聞いてもナカナカ良いねぇ」などと感心していた今日この頃。

さて、ここで例の映像の登場である。その「驚きの映像」とは、2006年に彼等がレリースした「You Spin Me Round:REMIX 2006」のPVで、そのPVの中で何とヴォーカルのビートが「整形失敗女」になっていたのだ!しかも、一番驚いたのはその唇と眼で、唇などは前の3倍程の大きさはあろうか。髪も茶髪で長く、化粧も服装もまるで女性、ゲイというより所謂「オカマ」になっていたのである。ハッキリ云って外見は恐ろしいが、その太い歌声はしかと健在、しかもPVはかなりカッコ良く出来ていて、センスも非常にヨロシイ。ウーム…流石である。

それから、英国のTV番組でのビートのインタビューを見た。外見はホラーだが発言内容はマトモで、頭もソコソコ良い。こういう人だったのか!という感じで、ちょっと尊敬すらしてしまった。妻の話によると、何と彼は20年以上も結婚もしていて、奥さんと一緒に居なっかたのは、その年月の中でも数日と云う程の「愛妻家」でも有るらしい。しかしこの奥さんとは、「女性の」奥さんなのだろうか(何方か知ってますか)…?

しかし噂に因ると、どうも彼は最近5時間掛けて腎臓の手術をした様で、重病説も囁かれている。ガンバレ、ビート、負けるな、ビート!復活してもう一度君のライヴを見せてくれっ!You spin me round again !!