My Favorite Classics by Japanese Artists.

地獄バースデーも終わり、無移動時差ボケの中、カタログ校了を火曜に控えてはいるが、少しはノンビリしようと家で音楽を楽しんだ。そこで、最近お気に入りの日本人によるクラシック・アルバムを紹介する(どちらも「最新」という訳ではない。「最近」である)。

先ずはチェリスト藤村俊介のアルバム、「ダンツァ・エスパニョーラ」。彼は現在N響チェリストを務める傍ら、ソリスト・大学講師としても活躍中。筆者の中学の同級生でもあり、嘗ては「クラシック界のヨン様」(ヨン様って古いね・・)と呼ばれた程の好男子である。

外見はともあれ、今回のアルバムはギターとの共演第2弾で、オーストリアの女性ギタリスト、エリカ・シュトローブルをゲストに迎えているのだが、これがかなりヨロシイ。色気あるスペインの作曲家の作品に加え、大好物のピアソラが聴欲をソソり、ギターとの相性も抜群である。ギター共演の前作よりも良い出来なのではないだろうか。クール且つ情熱的な演奏が素晴しい。

藤村君は、筆者の2度(涙)の結婚披露宴で演奏してくれて、2度目(バッハの無伴奏チェロ組曲3番)に感謝のお礼を言った時には、ニッコリと微笑みながら「何回でも弾いてあげるよ」と嬉しいんだか、悲しんだかのコメントをしてくれた。披露宴での演奏はもう結構です・・・ハイ。

さて2枚目はご存知天才ヴァイオリニスト、神尾真由子パガニーニ・24のカプリース」である。もう吃驚仰天、この人はスゴイ。間違いなく世界に通用する才能である。確か去年だったか、NYで彼女の演奏を聞く機会があったのだが、仕事の都合で行けず、今となっては本当にクヤシイ。

この人は幼少の頃から天才少女で鳴らしたらしいが、これからどの位スゴクなるか楽しみである。そういえば、五島みどりの演奏を最近小さな会で、しかも至近距離で聴く機会があったが、これもスゴかった・・・。日本人の女性ヴァイオリニストって何でこんなにスゴイのだろうか・・・(溜息)。

真夏のジットリ夜長には、クラシックと読書がお勧めである。

PS:先日少し記した、NHKクローズアップ現代」のオンエアが、日本時間8月4日(火)7:30PM−8:00PMになったらしい。暇な人は見てみて下さい。どんな構成なのかワカランが。