愛溢れる週末は「ラヴ・マジック」で。

梅雨入りしたのに、全く雨が降らない。

そして、習近平オバマは貫禄満点の会談をして親交を深める中、日本の株価は下がり円は乱高下、まるでジェットコースターに乗って居て、恐怖に助けを求めても、地上に居る両親に無視され続ける子供の様だ。

そんな先週末は楽しいイベントが続き、土曜日は友人のクラシック・ギタリスト、村治奏一君の結婚式に出席。

「もう、梅雨明けしたのか?」と云いたく為る様な好天の下、式か執り行われるサレジオ教会に行くと、丁度、奏ちゃんとこの日奥さんと為る琵琶奏者のえりかさんが到着…お祝いを述べ再会を喜んで居ると、暫くしてニューヨークの友人F君、そして袴姿のかいちやうも到着し、いざ教会内へ。

そしてスペイン風の聖堂で、式は厳かに始まった…と云いたい処だが、神父様の説教もユーモア溢れる物で、和やかに結婚式は進行し、若い2人の結婚は愛らしいキスに因り完了しました!

式後は披露宴迄時間が有ったので、かいちやうと麻布のカイカイキキで開催していた谷松屋戸田ギャラリーとの共催展「黒田泰蔵展」へと向かい、白磁作品を拝見。今回の黒田作品は、所謂食器だけでは無く、ファイン・アートの範疇に入るモノも有り、誕生仏を載せてみたくなるシャープな円盤や、床に掛かった戸田氏の味の有る「蓮図」に涎が出る(ゴクリ)。

作品観覧後は、これから披露宴だと云うのに小腹が空いて仕舞い、協議の結果、広尾で再開店した老舗ケーキ店「L」でキッシュを「軽く」頂き、いざ某シティ・ホテルでの披露宴へ!

人数も多過ぎず、家族的な雰囲気の披露宴の隣のテーブルには、荘村清志、福田進一渡辺香津美各氏を初めとする日本ギター界の重鎮が揃い、「あのテーブルがピンポイントで爆破されたら、日本のギター界は御仕舞いだな…」等と、訳の判らない事を考えたり(笑:勿論お姉さんの香織さんも然り、だ)。

シンプルな構成の披露宴は、かいちやうを含む奏ちゃんに近い人々に拠る暖かい祝辞や、奏ちゃん自作の「コダマスケッチ」等のソロやお父上とのデュオ、そしてえりかさんに拠る琵琶「川中島」の「村治家コンサート」等で進行したが、実に心の篭ったイヴェント盛り沢山の素晴らしい披露宴でした!

披露宴後は、有志で2次会へ…かいちやう宅でお茶を頂いた後、披露宴でキチンと食べたにも関わらず再び小腹が空いてしまい、今回も協議の結果、結局青山の「K」で蕎麦を食べる事にして、最後は「K」の真ん前のバー「R」で久々に一杯。夜中前に漸く解散と為った。

そんな幸せ気分を保ちながら、日曜は作家H氏とジャズ評論家O氏、文化人類学者のM先生と、男4人での「火鍋」食事会。

さてこの食事会、実はライターMさんとキャスターYさんの女性2人も参加する予定だったのだが、Mさんは締切に追われ、Yさんに至っては何と曜日を間違えて居て、参加叶わず…然しこの日の「欠席」は、若しかしたら彼女達の将来に、決定的な変化をもたらす大チャンスを逃した、と云う意味合いを持つかも知れない…神のみぞ知る、だが、その理由は、今日のダイアリーを最後迄読めばお分かりに為るだろう。

さて、現在T大でも教鞭を取るM先生の専門地域は「西アフリカ」で、黄熱病やマラリアと闘いながらマリ共和国に都合6年も住み、「呪術」や「夢」に関するフィールドワークをして来たとの事。

「呪術」「夢」「マリ」と来れば、「『六条御息所』と『ブードゥー』の申し子」クサマヨイだが(笑)、彼女がこの場に居たらさぞM先生と意気投合した事だろう!クワバラ、クワバラだが、そんなワタクシの日常的「フィールド・ワーク」の話は、M先生の研究に役立っただろうか?(笑)

そのM先生、「自分がここ数年会った中でも、最もインパクトの有る人物」とのH氏の評通りの方で、真面目で誠実そうなのに、フィールドワークでの体験談が何しろ異常に面白い!

そして体に良さそうな火鍋を食べながら、M先生から聞いた数々の衝撃的な話の中でも、ご自身も掛けられたと云う嬉しくも恐ろしい「ラヴ・マジック」に関して、欠席した御二人に今後機会が有れば、是非とも先生から詳しく教わって欲しい、と個人的に切に願う…とは云え、「マジックの『結果』」には、ワタクシ一切責任を持ちませんが(笑)。

「食べ過ぎ感」は否めない物の、「幸せ感」も一杯の「ウェディング」と「ラヴ・マジック」…愛溢れる週末でした!