「地獄焼」お好みパーティー@地獄パレス。

昨日は30度の猛暑であったが、夜は気の置けない友人達と、我が家で「地獄焼」パーティーを開催。

今回は「こじんまり」と云う事で、ゲストは10名限定…写真家、ライター、現代美術家、タレント、ヘア・デザイナー、ギタリスト、ジャズ・シンガー等などの、しかし何時もながらの個性的な顔触れが集合。

この「地獄焼」とは、実は単なる「お好み焼き」なのだが、ゲストの中の2人広島出身の人が、各々「我こそは本筋『広島風』」と云うので、食べ比べてみようとの趣旨も有った。しかし食べてみると、結局どちらも「焼ソバが多く」、強いて云えば「片方が固めで、片方がよりフンワリ」程度の違いであったが、当然双方とも非常に美味で、焼く側からドンドン無くなる。その他にも、スペアリヴやザーサイ豆腐サラダ、胡瓜胡麻和え酢、ポてサラ、牛豚しゃぶサラダ等のご馳走も出揃い、大満足。A姫の「ピエトロ王子」持参のワインも流石に大好評で、ボトルも次々に空いて行った。

盛り上がる話題も、「日本人が西洋音楽を極める事は可能か」や「ブルックリンのアート事情」から、「ゲイSM映画」迄大変な幅であったが、そんな宴も酣の中、昨晩のもう1つのイヴェントである、クラシック・ギター勉強中のS君のライヴが始まった。

S君はマンハッタン音楽院の学生で、未だ20歳、筆者の最も若い友人の1人である。自分の子供と云っても過言では無い年齢差であるが、そんな事は何のその、彼はもう色々な意味でしっかり「オトナ」なのである(笑)。実際NY州の法律では21歳未満は飲酒できないし、当然地獄パレスでもS君にはお酒を飲ませていません…多分…保護者が居るので、まぁ少しは良いか(笑)。

さて先日、そのS君とジャパン・ソサエティに、'60年代の日本映画を観に行った(拙ダイアリー「氷の様に冷たく、炎の様に熱い女」参照)。そしてその数日後、その時に我々の後方の座席に座っていた知り合いから、

「孫一さん、この間ジャパン・ソサエティの映画来てたでしょ?実はあの日、私も観に行ってたんだけど、席に座ったら何列か前に、男の人2人が座ってて、1人が年配で体が大きくて、もう1人の方が凄く細くて若くて、可愛い感じの男の子だったから、『ありゃ、絶対にゲイのカップルだな。』って云ってたら、大きい方の顔がチラッと見えたんです。そうしたら、『ゲッ、孫一さんじゃないか!』って事になって、『滔々孫一さんも、そっちの方に行ったのか…』って思ってたんですよ。」

と云われた位に、S君は「ジャニーズ系」と云うか「カワイイ」美少年なのである…彼に拠ると、中身は外見とは裏腹に「肉食系」らしいが…因みに筆者としては、S君と一緒に居る所を観られ、だが「親子」には見えず「恋人同士」に見えたと云う「事実」に、何処と無く嬉しくニンマリしてしまったのは、これ如何に(笑)。

S君の演奏は2曲(ディアベリ「ソナタ第3楽章」、ロボス「ショーロス 第1番」)、そしてアンコールに応えての名曲「禁じられた遊び」…この曲は誰でも知っているし、或る意味「耳タコ」な曲と思われるだろうが、実際に目の前で演奏されると、やはり良い曲だなぁとシミジミ思う…皆しんみりと感動しておりました。

「地獄焼」お好みパーティーは、その後デザート2品に突入後再び「呑み」に戻り、夜中2時過ぎ迄続いた末に、お開き。

そしてお腹一杯の筈の今日も、朝からS氏に拠り到来の「オール・ナチュラル・ドーナッツ」を頬張ってしまった。
「胸ヤケ注意報」発令である(笑)。