ガチムチな仏像はお好き?

暑い…暑すぎる。しかし何とかならんのか、この湿気…此処はバリ島か(怒)!

さて昨日は、時差ボケを最大限に利用して、朝イチから美術館巡り。順路は、三井記念美術館「奈良の古寺の仏像」→サントリー美術館「鍋島」→国立新美術館マン・レイ」→菊池寛実記念 智美術館「現代の茶」、暑さの中、流石にハードな行程だった。

「仏像」展は、後で述べる事として、先ず「鍋島」展。知っている作品や見覚えの有る作品も多かったが、そのデザインの斬新さと豪華絢爛な色彩は、誠に美しい。しかし、個人的に「連続紋様」が大好きなので、どうしても其処中心に眼が行ってしまった(笑)。

「鍋島」後昼食は、久々に乃木坂のカフェ「L」に行ったのだが、何と椅子がテーブルに上げられ、ドアも閉まっている…すわ、潰れたか!と思って近くの植込みに放心状態で座っていたら、いきなりマスターが登場し、一安心。暫くして妻も合流し、超ウマイ特製カレーとハヤシを黒米で食す。

食後、「マン・レイ」を観に新国立に行ったのだが、同時開催の「オルセー」展の方が大混雑で、スゴい人。しかし、50分も立って待って観る程、何故に日本の人々は、それ程迄に「印象派」が好きなのか…本当に理解に苦しむ。何重にも並んだ人達を横目にマン・レイを観たが、「ソラリゼーション」作品以外は、余り興味を惹かれなかった。余談だが、我等が優ちゃんの「前彼」の同僚、「V6」の三宅君も、女の子とこの展覧会に来ていた(だから何だ?)。

そして「現代の茶」だが、こちらも個人的には「あんまり」。強いて挙げれば、内田綱一作品に少し興味を惹かれた位。

そして、ブッチギリで素晴らしかったのが、朝イチに行った三井の「仏像」展である。

この展覧会は、奈良に在る名刹の、飛鳥から室町期にかけての仏像・仏具等を、奈良をこよなく愛した歌人会津八一の歌に乗せて展示すると云う企画。

法隆寺「夢違観音」等(「百済観音」は無かった)、何しろ名品揃いなのだが、金銅仏よりは木彫、飛鳥・白鳳よりは、貞観・藤原か藤末鎌初、神仏習合系の仏像の方が好きな筆者だが、大好きだった作品は以下の通り。
先ず「法隆寺金堂木彫天蓋天人(縦笛・琵琶)」と「鳳凰」(盗んでやろうかと思う位、欲しい!:冗談)、薬師寺の「吉祥天立像」、唐招提寺のトルソ「如来形立像」と「赤童子立像」(何と愛らしいのだろう)、秋篠寺の「地蔵菩薩立像」、そして極めつけ、パパイヤ系「アフロ如来」(笑)こと、東大寺の「五劫思惟阿弥陀如来」である。

これ等、好きだった仏様を良く良く見ると、或る共通点が見付かった。それは仏様の体型が自分にそっくり、つまり「ガチムチ」だと云う事だ。体型が似ている仏様に親近感が湧くのも、成る程当然かも知れない。

猛暑の中、四ヶ所の展覧会場を駆け巡った後は、久々に会う友人達と白山の「L」で、暑気払い焼肉ディナー。

メンバーは、現代美術家M、クラシック・ギタリストM、編集者M、妻のMと筆者…今書いていて思ったが、イニシャルからすると、「ドMの会」である(笑)。

「何故最近、『群れたがる』『派閥を作りたがる』アーティストが多いのか」、「自意識過剰『イケメン陶芸家』として売り出す位なら、『イケメン俳優』を陶芸家にした方が、早いのでは無いか」、「楽譜も電子書籍化され、演奏中に捲らなくても済むようになるか」、「I-PADで『スクロールして楽しむ、鳥獣戯画』等の『絵巻物全集』を出版すべきだ」等盛り上がり、ロースや塩カルビ以外にも、「トマトキムチ」、「タンモト」や「タンシン」、「ギアラ」、「ゲタカルビ」や「無菌豚」、キムチチャーハン迄須らく美味く、ガッツリと食べさせて頂いた。

しかし、これ以上体が巨大化すると、もう「ガチムチ」とは呼べず、只の「ムチムチ」となってしまう(笑)…気を付けねばならない。