Who is the Greatest Artist of All Time ?:前編。 

ニューヨークの今日の最低気温は17度、明日は最高22度で最低16度の予報…冬の足音も聞こえて来た(云い過ぎか?:笑)。

昨日は終日、下見会の為の商品陳列及びセッティングに明け暮れる…略、何とか終了した。今回メイン・ルームには、「鎧」十領をボウリング・ピンの様に配置し、ハイ・シーリングの白壁には狩野孝信作竜安寺旧蔵の襖絵「中国仙人図」と、17世紀初頭の「松林山図屏風」を貼り付け、その前に桃山の「金銅透桐文吊燈籠」を白台にぽつんと置き、「桃山」の雰囲気をフィーチャーする。

第2室は「宗教」と「遊楽」の部屋。鳥文斎栄之や蹄斎北馬等の肉筆美人画や二枚折の「桜下遊楽美人図屏風」、南蛮泰西王騎馬図等と共に、中屏風ながら作行の良い「清水寺図屏風」や「親鸞聖人絵伝」四幅対、江戸期の「縫仏」等を同居させ、「浮世」の雰囲気を試みる…人間、聖と俗の双方が必要なのだ(笑)。そこには、柿右衛門や鍋島の陶磁器、「明治」の名品の数々も並んでいるが、思ったよりもスッキリとした空間に仕上がったと思う。

何時も思うのだが、ホワイト・ウォールに屏風を貼り付ける(上下をフックで固定する)と、屏風の観方としては邪道だが、本当に見栄が良くなる事が多い。これは、現代居住空間にも屏風が充分適応すると云う証だろう。またこの現象は、何も屏風に限った事では無く、甲冑や変わり兜をミニマルな部屋に置いたり、浮世絵や新版画もフレームを白木にしたりするだけで、須らく現代美術に見えて来たりするので、是非お試しあれ。

さて重い屏風や壺をあっちへこっちへ運んだりと、久々の肉体労働(笑)をした一日の帰宅後は、ケーブル・ミュージック・チャンネルでやっていた、「100 Greatest Artists of All Time」に眼が釘付け。今日のダイアリー・タイトルから「芸術家」を思った方には残念…この「Artist」は「Musician」の事なのです。この番組では著名ミュージシャンやタレントにアンケートを取り、その集計でランキングをしているのだが、番組中にもジョー・ペリーやサミー・ヘイガー、ブラック・サバスシェリル・クロウ等のロック・スターや、ローリング・ストーン誌のクリティック、タレント達が出演して、投票したミュージシャンの話を贔屓目タップリにしているのも楽しい…また懐かしいビデオも沢山出てくるので、超見応えがある。昨晩は時差ボケと闘いながらもしっかり順位をメモしたので、此処で先ずは100位から81位まで順に発表したい。

100位:アリシア・キーズ、99位:ホール&オーツ、98位:ディペッシュ・モード、97位:プリテンダース、96位:ジャーニー、95位:アウトキャスト、94位:マライア・キャリー、93位:パール・ジャム、92位:LL Cool J、91位:グリーン・デイ、90位:エルビス・コステロ、89位:ビースティー・ボーイズ、88位:ビージーズ、87位:ジョージ・マイケル、86位:N.W.A.、85位:ザ・バンド、84位:カーティス・メイフィールド、83位:アース・ウィンド&ファイヤー、82位:スティーリー・ダン、81位:アバ。

此処迄は、如何だろうか?「All Time」と云う事なので、かなり難しいチョイスになるが、個人的にはE.W.&Fがグリーン・デイより上なのが嬉しい。しかし番組中久々にパール・ジャムやLL、ビースティー・ボーイズ等のPVを観たが、今観て聞いてもかなりカッコ良かった。それでは続きを。

80位:メアリー・J・ブライジ、79位:エミネム、78位:ジューダス・プリースト、77位:レイナード・スキナード、76位:RUN−D.M.C.、75位:ラッシュ、74位:ザ・キュアー、73位:ヴァン・モリソン、72位:ジャニス・ジョップリン、71位:R.E.M.、70位:デフ・レパード、69位:2パック・シャクール、68位:オーティス・レディング、67位:コールド・プレイ、66位:ジャスティン・ティンバーレイク、65位:ドアーズ、64位:トーキング・ヘッズ、63位:ザ・ノト−リアス B.I.G.、62位:ジェネシス、61位:クリーム。

この辺になると、ハードロックやヒップホップが結構ランクインして来ている。ジャニスのランクが不当に低いと思うのは、私だけだろうか…。

60位:ホイットニー・ヒューストン、59位:トム・ぺティ&ハート・ブレイカーズ、58位:チープ・トリック、57位:イギー&ザ・ストゥージス、56位:キッス、55位:ピーター・ガブリエル、54位:パブリック・エナミー、53位:リトル・リチャード、52位:ビヨンセ、51位:ビリー・ジョエル、50位:シャーディー、49位:パーラメント=ファンカデリック、48位:レイジ・アゲンスト・ザ・マシーン、47位:Jay-Z、46位:アル・グリーン、45位:ラモーンズ、44位:ジョニ・ミッチェル、43位:レイ・チャールズ、42位:メタリカ、41位:ヴァン・ヘイレン

こうなると、もう何がなんだか判らなく為って来る(笑)。「ビヨンセやキッス、レイ・チャールズが、メタリカより下なのか!」等個人的事情も入って、もう異論反論飛び交う事明白で有るが、仕方が無い。アメリカのミュージシャン達は、そう思っているのだから。

この後を続けたいのは山々なのだが、昨日観た3時間に渉るこの番組は此処(41位)迄で終わり、残りは今晩との事…が、今晩は残念ながら所用が有って観る事が叶わないので、近日中に観た後、改めて此処で「トップ40」を報告したい…See you next time!

何か、小林克也の気分に為って来た(笑)。