「紐育驚愕祝宴公司」、再活動@伊麗莎白宮殿。

翌日が9月5日以来の休日(!)だと云う事で、金曜日の夜は爆発してやる!と思いながらも、仕事を終えると先ずは顧客のハウス・パーティーへ。

そうこうしていると、友人のアーキテクトS氏からメールが来て、ミッドタウンの良く行く和食屋「T」で友人達と食事をするから来いと云う。渡りに舟と「T」に行って見ると、S氏は韓国のグラフィック・デザイナー夫婦、グッゲンハイム美術館の3ヶ月毎に移動すると云う「ラボ」の設計を、この度担当されるアトリエ・ワンの塚本氏等の方々と一杯遣っており、畑違いでは有るが早速ジョイン。建築に関しては当然門外漢の孫一だが、興味深い話とシェフHの料理(特に人生2度目の「揚げ出し胡麻豆腐」!)に舌鼓を打っていると、元OMAで現在コロンビア大で教えているジェフリー・イナバ氏も最後の方で登場し、楽しくエデュケイショナルな一時を過させて頂いた。

その食事中には、何と友人のジャズ・ピアニストH女史が偶然「T」を訪れ、その後地獄妻も合流。お客さんと別れたS氏と4人で飲み食べ続け、S氏は1時半頃リダッツ(離脱)したが、我々の最終的なお開きは結局朝の3時にずれ込み、略1ヶ月振りの休日の朝は、アッと云う間に過ぎて行ったのだった。

そして土曜の夜は、「再び」友人のサプライズ・バースデー・パーティー。今回の「ターゲット」はライターのM女史…しかし「ターゲット」って、「スパイ大作戦」じゃないんだから(笑)。今回のミッションは、今年夏前から何回か続いているこの「サプライズ企画」の重要共犯者であり、唯でさえ用心深く勘の鋭いM女史を如何に驚かすか、である。

計画はこうだ。先ずこの日の昼、夜のサプライズ会場となるエリザベス宮殿主A姫とPのカップル、M女史&D氏夫妻の2カップルが、ニュージャージーに在ると云うマフィアが経営する食材店に買出しに行く。A姫が徐に「Pが本場イタリアンを作るから、ウチでディナーしましょうよ!孫一夫妻も後で来るし…」とM&D夫妻を宮殿に誘う。2カップルが宮殿入りし大体食事の準備が出来た所で、近くのカフェで待機している我々に連絡、合鍵を使い「ハッピー・バースデー」をッ皆で合唱しながら宮殿に突入、M女史を驚愕祝福するという段取りである。

チャイナタウンの宮殿近所のカフェ「O」に9時過ぎに着くと、もうメンバーが略揃っていた。今回の「共犯者」は、宮殿に居る首謀者D氏、A姫、Pを筆頭に、ウエッブ・デザイナーのKちゃん、写真家G氏夫妻、ライターT君、ヘア・デザイナーMちゃん、2夜連続のS氏と彼女のAちゃんと我等地獄夫婦である。打ち合わせがてら一杯飲んで、9時半の「突撃」に控えて居たが、A姫からの連絡が無く誰かの持ってきた「フライドチキン」の匂いも手伝って空腹も進み、結局食べ物を注文して摘む…と、漸く姫からの「指令」が!

急いで会計をし、宮殿に向かう。合鍵で入り宮殿のドアの前に皆で立つと、お互い「シーッ!」とまるで懐かしの「寝起きドッキリ」の野呂さんの様に人差し指を立て、合鍵で鍵を開けると「ハッピー・バースデー」を皆で歌いながら、浅間山荘に於ける機動隊並みに「いざ突入」(笑)!地獄夫婦だけが来ると思っていた所へ、次から次へと歌を歌いながら何人もの人が現れるので、M女史も最初は吃驚唖然、そして事の次第が飲み込めると「ヤラレター!」となり、今回も大成功!!しかしM女史は、旦那さんのD氏がこの企画をずっと黙っていた(いる事が出来た)事に、信じられない様子であった…流石D氏、中々の役者である(笑)!

皆で乾杯した後は、P特製の超美味しい「イタリアン・ミートボール」や「アンチョビ・サラダ」、マフィア・グロッサリーからのチーズやサラミ、G氏持参に拠る、最近オープンした行列の出来る店のカラッと旨い「フライド・チキン」等を頂く。その後、Pの特製絶品パスタ2種、「明太子スパゲッティ」と「トマトソースのリガトーニ」を食す頃には、宴も酣。

そして部屋の灯りが落とされるとバースデー・ケーキが運ばれ、手作りデザートも出揃い、M女史は皆の祝福と拍手と共に、願いを込めてローソクの灯を吹き消した。

「紐育驚愕祝宴公司」(英名:The New York Surprise Party Company)会員皆の(何時からそうなったのだ?:笑)、暖かい気持ちで一杯のパーティーは夜中を過ぎても続き、結局我々がエリザベス宮殿を後にしたのは、午前3時過ぎ…。

友情と満腹感で、幸せ一杯の一夜であった。