フランス→イタリア→ドイツ→英国→韓国→ベルギー@東京。

昨日は朝から、日本での仕事のラップ・アップ。

オフィスでメールを整理した後は、顧客回りを始める前に、綺麗にリノベートした、キャピトル東急のカフェ「オリガミ」でランチ。
この「オリガミ」には、もう人生の半分の年月に渡り通って居るのだが、オムライスやシチュー等の日本の洋食や、パーコー麺やナシゴレン等の、中華やエスニックの豊富なラインナップは全く変わらず、ボーイに手渡されたメニューを見ただけで、涎が出る(笑)。
散々悩んだ末、結局「パリソワーズ」と「ナポリタン」を頼み、先ずは「パリソワ」を食すが、此処のパリソワは、コンソメジュレがヴィシソワーズでは無く、何と冷たいコーンポタージュの中に入っている。不味くは無いが個人的にはやはりヴィシソワーズの方が旨いと思うので、一寸残念で有った。

そして、今度は「ナポリタン」の登場。一口食べると、トマトの香りが立ち上り、小海老や玉葱、ピーマンと相まって、濃厚な味が広がる…何と品の有るナポリタンなのだ!

一口30回噛んで(笑)完食すると、〆は当然「ジャーマン・アップル・パンケーキ」(ヴァニラ・アイス載せ)を頼んだが、体内コレステロールと相談の末、涙を飲んでサイズは「小」にした。

オリガミに来て、この「人生の幸福」と呼ぶに相応しい「ジャーマン・アップル・パンケーキ」を頼まない者は、ハッキリ云って愚か者で有る(笑)。一口頂く毎に、幸せの絶頂に近付き、最後の一口で筆者は余りにも簡単にエクスタシーを迎えてしまう…あぁ、何て旨いのだろう!

しかし何事も終わりが有る様に、食の恍惚の時間は一気に冷め、顧客廻りへとキャピトルを後にする。

老舗の骨董屋さんで話し込んだ後は、9月1日から六本木の「ピラミデ」に移転する、ロンドン・ギャラリーへ・・・筆者の重要顧客で有り、オーナーの田島充・整の両氏に出迎えられ、現代美術家杉本博司氏の設計に拠る、真新しいギャラリーを見学する。

微妙なニュアンスの有る白の漆喰の壁や、田島氏がかなり前に買っておいたと云う屋久杉(!)のテーブル等、全てがナチュラルでミニマルな空間…さぞかし一級品の仏教美術が映えるだろうと思う。

見学後は、両田島氏とマーケットの事等の四方山話や噂話をして、ビラミデを後にし、一度帰宅。

そして夜は、作家S氏夫妻との食事へ、メルト妻と赤坂に足を運んだ。

S氏が連れて行ってくれたのは、赤坂韓国街の「サンパ」の店「D」…日本の不景気等、何処吹く風と云った具合に超満員だったが、運良く1つだけ空いていたテーブルに滑り込む事が出来た。

S氏はご自身でもかなり料理をされるが、例えばこのダイアリーにも度々登場する、歌舞伎町のオバチャン中華「G」等のB級グルメに「も」造詣が深いので、我ら地獄夫婦が初体験のこの店も、大変期待が持てる。
えごまやサンチュ等の大量の緑葉がキムチと共に運ばれ、全員が紙エプロンを掛けると、メガネを掛けた可愛い韓国人の女の子が、旨そうな豚肉を豪快に焼き始める。

肩ロースやトントロ等を、脂が充分落ちる迄焼き、好みの緑葉に薬味と共に巻いて頂く…ウンマイッ!

脂の落ちた豚肉と緑の葉の相性は抜群で、思いの外サッバリしていて、食べ続けても飽きない。3種類の豚肉を散々食べて飲んだ後は、冷麺で〆。

食事中は、サンパの旨さも然る事ながら、S氏の話が面白過ぎて、爆笑の連続…続きは場所を変えて、と云う事に為った。

「D」を出てベルギービールの店に入り、飲み続ける。話は政治経済から、S氏の「溜め息を吐くテロリスト」的発言から映画と演技、某映画女優の爆笑話迄盛り沢山で、気が付けば時計の針は、深夜2時を廻っていたのだ!

流石に「誰も寝てはならぬ」とは行かずに(笑)、再会を約して、赤坂で解散。
東京に居ながら、パリ、ナポリ、ドイツ、ロンドン、韓国、ベルギーを1日で旅した、忙しくも充実の1日で有った。

明日、日本を発つ。