「現代美術イヴニング・セール」速報と、「レクチャー」告知。

先ずは、ニュース速報。

昨晩行われたクリスティーズの「現代美術イヴニング・セール」は、3億8850万ドル(約310億円)を売り上げ、一回の「戦後・現代美術」(Post War & Contemporary)オークションとしての史上最高売上額を記録した。

またトップロットと為ったロスコの「Orange, Red, Yellow」は、8690万ドル(約70億円)で売却され、これはオークションに出品された、如何なる「戦後・現代美術」フィールドの作品中でも、史上最高額作品で有る。

そして「Pincus Collection」は、計1億7490万ドル(140億円)を売り、これも「戦後・現代美術」オークション史上、最も高額な個人コレクションと為った。

この新記録づくめのクリスティーズの「イヴニング」は、結局14のアーティスト・レコードが生まれ、何と「9点」が1000万ドル以上、「41点」が100万ドル以上で売れた「モンスター・セール」と為った…現代美術市場、恐るべし!

今週開催の、ニューヨークの「現代美術イヴニング・セール」の総括に就いては、今晩のサザビーズ、明晩のフィリップスのイヴニングが終わった後に詳しく報告するので、乞うご期待!


さて今日は、日本にお住まいの方、もしくは里帰り中の方への告知です。

来る5月19日(土)の午後1時半から3時迄、ワタクシ孫一が「朝日カルチャーセンター・新宿」で公開講座を行います。

講座タイトルは、「特別展『ボストン美術館 日本美術の至宝』―里帰りする日本美術をめぐって」。

この講座は、現在東京国立博物館で開催中(6月10日迄)の上記展覧会関連講座の1つで、海外に渡った日本美術の名品の数々の、流転とその事情、海外と日本でのテイストや評価の違い、日本美術品が海外に有る事の意味等を、本展覧会と筆者のビジネスの現場を通して考える物で、講座料は一般3,570円。

この講座に関するお問い合わせは、朝日カルチャーセンター新宿(→http://www.asahiculture.com/shinjuku)迄。

ボストン美術館展」の楽しみも倍増し、しかも3年前の「大日如来」騒動の裏話も聞けると云う、耳新しい、興奮間違い無しの、必聴の講座に為る事請け合い…だと思います(笑)。

皆様、奮ってご参加下さい!