講座終了と、肉食系女性シンガーの「ラスト・ダンス」。

先ずは報告。

昨日、朝日カルチャーセンター新宿で開催された、筆者による講座が無事終了した。

「フクヘン」こと鈴木芳雄氏と娘さんのAさん等の旧知の方々や、初めてお会いするこのダイアリーの読者の方、20代から70代迄、都合40名程の方に来て頂き、拙い講義を熱心に聴いて頂いた。

ご多忙の中来て頂いた皆様に、心より御礼申し上げたい。また、ご意見等お聞かせ頂ければ、大変有り難く思う。

本当に有り難うございました!

さて、今日の話題。ドナ・サマーが亡くなった…享年63歳。

アメリカのR&Bシンガー、「ディスコ・クイーン」ドナのヒット曲で直ぐに思い浮かぶのと云えば、「♪ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…スタァ〜フ♪」の「ホット・スタッフ」、サンバ・ホイッスルが盛り上がる「バッド・ガールズ」、後の「ハード・フォー・マニー」…そして、決して忘れてならないのが、ディスコ閉店時の曲(パチンコ屋で云うなら、「蛍の光」:笑)として良く使われた、「ラスト・ダンス」だろう。

ドナを知ったのは、前にも書いたが、その昔夕方にやっていた「ぎんざNOW」と云う生放送番組の曜日替わりコーナーの1つで、「ベスト・ヒットUSA」が始まる相当前、恐らくは日本初の外国アーティストのPVを流すカウント・ダウン番組の走りだった、「POPTEEN POPS」で有る。

そしてその後、日本に一大ディスコ・ブームが来ると、ドナの迫力有るヴォーカルと「超肉食系のルックス」(笑)、そしてポップで覚え易い楽曲も手伝い、ディスコで大ヒット、日本でもドナの曲の掛からない日は無いと云っても過言では無かった。

「ディスコ版『蛍の光』」と云うと、少し下の世代にはボーイズ・ダウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」の方がお馴染みだと思うが、このドナの「ラスト・ダンス」はバラード風のスロー・テンポで始まり、一瞬「チークか?」と思ったのも束の間、曲は急にダンサブルなノリへと変わり、ディスコの営業終了と、手を繋ごうと試みても叶わなかった、好きな女の子との楽しい時間の終わりを告げる、名残惜し過ぎる曲なので有る…あぁ、何とほろ苦い青春の1ページなのだ(笑)!

自分が年を取って来ると、況んや好きなミュージシャンは、と云う事で有る。観れる時に観て置かないと、必ず後悔する…そしてドナも「1度は観たかったアーティスト」で有ったが、it's too late…「ラスト・ダンス」を見逃す後悔は大きい。

そんな意味も含めて、ニューヨークに帰った後、何しろB.B.キングやクラーク・デューク・プロジェクト(スタンリー・クラークジョージ・デューク)を観に行く事にした。

大名曲「ラスト・ダンス」を聴きながら、ライヴで会う事の叶わなかった「肉食系」女性シンガーの死を悼みたい。