そして、下見会もスタート。

今年の秋の「Asian Week」は、例年より1週間早い。その為、時差ボケも取れない侭下見会のセット・アップを始め、そしてあっという間に下見会が始まる…何とも辛過ぎる展開だ。

それにしても、下見会開始前日の木曜日は眼が廻るほどの忙しさで、ランチを食べられない程だった。良いですか?このワタクシが、ランチを、抜いた、のですからね(笑)…どんなに忙しかったかお分かりだろう。

何しろ、セット・アップが時間的にギリギリに為ってしまった事に加え、90分以上に渡ってプライヴェート・セールの打ち合わせをした後、某米美術館学芸員が作品を見に来たり、日曜に開催するレクチャーの講師である、コロンビア大学の日本美術史准教授、マシューとの打ち合わせをしたりと東奔西走。

そしてその後は、「プレス・プレヴュー」でのトークをこなし、終いにはサッカーの中田英寿氏の番組撮影迄…「ゆーとぴあ」風に云うなら、「もうイヤッ!」で有る(若い人は知らんだろうなぁ:笑)。

初めて会った中田氏は、柔らかな物腰だが眼は鋭い。鎧や鼓胴に興味を示されたので、少々ご説明を差し上げたが、普段雑誌等で見る通りの当に「ファッション・ウィーク」にピッタリな、お洒落な人でした。

そして昨日、下見会が愈々スタート。

下見会の初日と云うのは、何時も静かな物なのだが、昨日もそんな1日…が、初日終了後に行われた「インタレスト・ミーティング」(各ロット毎に、人気の具合を調べ、善後策を考える会議の事。スペシャリスト、ビジネス・マネジャー、マーケティング、クライアント・ディヴェロップメントの担当者等が参加する)では、既に結構な数の作品に対してテレフォン・ビッドやアプセンティー・ビッド(事前入札)が入って来ている事が分かり、一安心。

メジャー・プレイヤー達が来場し始める明日、明後日からが、益々楽しみに為って来た。

今の所人気の有る作品と云えば、長谷川等仁作「旧明石城襖絵」や「住吉・厳島神社祭礼図屏風」、石川光明作「牙彫蘆葉観音像」や並河靖之作「七宝龍文三足蓋物」、漆の作品等々…「李朝染付龍壺」も前評判は上々だ。

来週火曜日のオークション迄、後4日足らず…もう一踏ん張り、頑張らねば!