アート忘年会2013@歌舞伎町ママちゃん中華「G」。

安倍総理靖国参拝をした。

1年間の政権の報告だと云うから、IOCで嘘を吐いた事、秘密保持法案強行採決等も、英霊と神様にきちんと報告されたのだろう。

が、残念ながら総理の行為は様々な観点から見ても、筆者には単なる「エゴ・パフォーマンス」としか見えない。何故か…?

先ず中国と韓国との関係が最悪の時に強行した事。当に火に油を注いだ訳で、序でに米国も不快感を示しているのだから、これはハッキリと「国益」に反する。そして天皇陛下A級戦犯合祀後は、一切参拝をされていない事実を無視して居る事。「天皇陛下万歳」と叫ぶ権利は彼には無い(陛下が何故参拝されないかの説明を、総理から聞いて見たい)。

また、もしそんなに英霊に祈りを捧げたければ、毎朝水垢離でもして家の神棚で手を合わせれば良い(神社の家の子の筆者が言うのだから、確かだ)。A級戦犯合祀の問題等が未解決の侭、責任有る立場の自分が靖国に行く事で不快感を持つ国の人が居る事を知って居ながら行くのは、明らかに「神道の心」に反する。御霊を思う気持ちは、人を思いやる気持ちと同じ…「お持てなし」等、笑止千万。

が、精神論・感情論はさて置き、一番の問題は総理が今回「公人」として参拝した事。公用車で乗り付け、SPと秘書官を従え、内閣総理大臣の肩書で署名し献花した事からそれは明らかで、国の宗教活動の禁止と云う憲法に反する(憲法第20条)。

改めて此処に言うが、これは右翼左翼の問題ではない。右のまた右、左のまた左が繋がる真の愛国と国益、日本の文化伝統と心の問題である(座禅を組んでも、全く効き目が無い様だ)。

今回の参拝に拠って、海外に住む日本人は非常に難しい立場に立たされるし、また参拝に踏み切った理由が、「日中・日韓関係が、これ以上悪くなる事は無いから」(政府筋)と云うのも、世界最大の「平和ボケ国家」の発想としか思えない。況してや「戦争になんて為らない」等の寝言も、もう聞き飽きた…日本の辞書には、「一触即発」と云う言葉はもう消えて居るに相違ない。

人の意見を聞かないと政界でも評判の、「暴走列車」安倍総理政権を止めるには、もう爆破しかないのだろうか…。

さて体調も良く無く、知り合いに不幸も有り、上の如く色々な意味で怒りを通り越して絶望的な気持ち満載の年末だが、時間は容赦無く経って行く…今年も後4日と為って仕舞った。

そんな中一昨日の夕方は、母親のお供でマヨンセを伴い、江戸博での「大浮世絵展」のオープニング・レセプションへ。

この展覧会は、生前会長を勤めていた亡き父が切望していた国際浮世絵学会の50周年記念展で、この日を迎える事無く一昨年亡くなった父に変わり、母がどうしてもセレモニーに出席したいとの理由での訪問で有ったが、その後は母と3人で簡単な食事をし、夜は筆者主催の毎年恒例「アート忘年会@歌舞伎町ママちゃん中華『G』」(拙ダイアリー:「『此処は何処?』な忘年会」参照)に出撃!

「G」に着くと、何時もは双子のイケメン中国人や、スワヒリ語だかバンバラ語だかを話している黒人、若い日本人のゲイ・カップル位しか居らず閑散として居る店内に、もう1組日本人8人程の普通の忘年会が入って居て、吃驚する。

我々のグループの方にも、既に数人のメンバーが来て居たのだが、その中のアートフェア勤務のNさんは19:30の集合時間を間違え、何と1時間早く来て仕舞い、ずっと「G」で待って居たとの事…アンニュイな雰囲気のNさんが、「G」の奥のインチキ屏風の前で物憂げにタバコを燻らせて待人して居るのを、是非とも観たかった!

が、それを云うなら過去にはより強者が居て、それはアーティストのMさん…風俗店やキャバクラのスカウトをかわしながら、「G」で1人寂しく待って居たが、終に筆者に「孫一さん、今何処ですかぁ?誰も来ないんですけど…怖いです…。」と涙声で電話して来た事が有った。そう、彼女はジャスト「1日」早く、「G」に来て仕舞って居たので有った(笑)。

三々五々メンバーも集まり、今回もアーティスト、キュレーター、ギャラリスト、コレクター、アートフェア関係者、オークショニア、美大生、古典芸能、アート・マネージメント、国際文化機関や政府職員等、総勢20人で大盛り上がり。

特に今回は、某国立美術館学芸員とアーティストの両K氏のノリが凄く、「決してやりたくはないのだが、やらざるを得ない女子大での講演の仕事(特にF女子大やS女子大が希望:笑)」や、「決して行きたくは無いのだが、行かざるを得ないキャバクラや高級クラブでの接待の仕事」等の、我々のフーチャー・プロジェクトも決定した(笑)。

その後も宴は、合コン並みの席替えや、今ニューヨークに居るアーティストの達っつぁん(西野達氏:然しこの人は、居なくても話題の中心に為る…流石だ!)の電話参加も有り、もうバトルロワイヤル状態。紹興酒のボトルも空き続け、料理も激ウマ定番の「牛肉とジャガイモ煮込み」やチヂミ、空芯菜炒めや酢辣鍋から、豚饅、ママちゃんからのサービス・ディッシュ、デザートの胡麻団子迄、あれだけ飲んで食っても何と1人3600円…大満足も良い所で有る。

結局この晩の宴は、新年早々から香港の有名画廊「P」での展覧会が始まる、アーティストK氏の音頭に拠る「一本締め」で、深夜1時半頃閉会。が、翌日話を聞くと、その後ゴールデン街に繰り出したK氏等有志グループは、何と朝4時迄飲んで居たそうな…恐るべし(笑)。

そして実は、昨晩も「代官山の女王」主催の忘年会に出席予定だったのだが(メンバー的にも、超行きたかった!)、マヨンセがダウンし、残念ながら欠席。

皆さん、今年の風邪・ノロウイルスには呉々もご注意下さい!…が、アート忘年会はこれからも続く(笑)。