一寸理不尽な隔離。

福島で、また100トンもの超高濃度(億ベクレル単位)汚染水が漏れ捲ってる。

総理には良い加減「有言実行」して頂き、「undercontrol」して貰いたい。出来ないなら、オリンピック候補地返還しなきゃですね。何せ、世界に嘘吐いてるんだから。

そして女子フィギュア…順位やテクニックは、僕にはどうでも良い。フィギュアスケートがスポーツで有る以上、「色気」とか「雰囲気」の事を云っても仕方無いのだろうが、個人的には誰が何と云ってもキム・ヨナだ!(笑)

今年何と(たった)3戦目であの演技。そして蓮っ葉な「別に…」って感じなのに、いざリンクに上がると、人が変わる。ヨナの特にスピンを終えた後の一寸首を残す色っぽい仕草や、気怠い感じがもう何ともタマラン!

さて、これ以上興奮をしない様に(その理由は直ぐに判る)、此処からが本題。今週の月・火は毎年恒例の「人間ドック」…の筈だった。

月曜日、朝8時半に病院に行き、胃の内視鏡を始めレントゲンやエコー、血液検査をこなし、初日は無事終了。翌日は大腸の内視鏡検査が有るので、夜8時迄には夕食を終えて9時には下剤を、その上翌朝5時から「ムーベン」と云う素晴らしい名前の(便をムーブ:移動させる:笑)下剤を2リットルも飲まねばならないので、大人しくしていた。

その後10時位には就寝した物の、時差ボケで1時過ぎに起きてしまったのだが、そこから悪夢が始まったのだ。

起きて仕舞ってからは、もう一度寝ようと試みたのだが叶わなかったので、テレビを見ていたのだが、どうも寒気がして咳も出る。「こりゃあ、風邪かな?」と思いつつも、朝の大腸検査の為、風邪薬が飲めないと云うジレンマ。

寒気は増し、暖房を最強、厚着をして凌いで居たが、そうこうして居る内に「ムーベン」を飲む時間に為り、溶剤を溶かして飲み始める。が、通常1リットル位で起きる便意が起きない…恐らくは時差ボケに因る体内時計の誤差の所為だと思うが、少し心配に為る。

その後寒気は増したが、唯でさえ苦痛な「ムーベン」は飲み続けねば為らない…そして便意は漸く「ムーベン」を3/4程飲んだ所で訪れ、結局「ムーベン」は無事完飲したが、念の為体温を測ってみると、何と37度9分も有るでは無いか!

こりゃあマズい…体温計の数字を見た瞬間に、より具合が悪くなるのが僕の悪い癖なのだが(笑)、こんな調子で今日の検査は出来るのだろうか…?然し、折角苦しい思いをして「ムーベン」を飲んだのだから、「検査は絶対に受ける」と決意を新たにし、8時過ぎ、フラフラの体で病院に向かった。

病院に着き受付で症状を告げると、事務員と看護婦さんの顔色がサッと変わり、先ずは二重にしたマスクを渡され、掛けさせられる。そして「一泊ドック」患者向けの待合室に通されると、昨日一緒だったドック受診者は別の部屋に移され、僕には先ずは唯の風邪かインフルエンザかを見極める為に、内科を受診して欲しいとの事。

そして長く待たされた内科では、可愛い女医さんに鼻の両穴に棒を突っ込まれた末、インフルエンザの疑いが有るとの事で「隔離」される。そして隔離部屋で待つ事1時間…僕が「インフルエンザB型+」だと云う事が判明すると、看護婦さんも皆「厄介者」な眼で僕を見始めた。

「『人間ドック』に来て、インフルエンザを伝染されたなんて事に為ったら、困りますものね…」

てな事を看護婦に云われながら、ドックの待合室に戻ると、ドックの担当医が来て云うには、「桂屋さん、申し訳無いですが、今日の大腸内視鏡検査は中止にします。検査室は狭い所ですし、除菌の問題もありますから…」との事。

ごもっとも。僕も、誰にもインフルエンザなんか伝染したくない。

が、一つだけ云いたい事が有る…それは、このインフルエンザは「初日の『ドック受診中』に伝染ったかも知れない」、と云う事だ。何故なら、先週金曜の夜日本に着いて、時差ボケで苦しんで居たとは云う物の、日曜の夜迄僕はピンピンしていたのだから。

「僕こそ、ドックで伝染されたのかも知れないんですよ!」と、ドックの中心で異論反論を叫びたかった。

何も「100%病院で伝染った」と思って居る訳でも無いし、病院がそれを認める訳が無い事も承知だが、如何にも僕が「他所」からインフルエンザ菌をこの病院に持ち込んだ様な「扱い」には、如何なオトナな僕でも一寸ムッとする。

そして、担当医と入れ替わりに入って来た看護婦さんの手には、当然新しい「ムーベン」の容器が…。

今日は全然「アート・ダイアリー」で無くて、申し訳ない…が、来週再び朝5時からの「苦行」に取り組まねば為らないのかと、高熱に因る夢現状態の中、ウンザリする孫一なのでした。


夢うつつ 臥せる我が身に熱あらば 今ひとたびの 下剤待たなむ


合掌。