2010-01-01から1年間の記事一覧

未来は未だ君の手に…。

今日は、再び告知から。今日25日発売の、講談社の雑誌「セオリー」で、筆者が連載中の「オークションの目玉」…今回の「目玉」は、アンディ・ウォーホル作「デニス・ホッパー」。明後日27日(土)朝8:30-9:24(再放送は翌日曜23:00-23:54)に放送される「榊原・嶌のグロ…

「龍沢寺」にて。

久々にやられた…先週末はテレビ出演を除いて、完璧に「寝た切り中年」状態だったのだが、それは単に酷い風邪に罹った所以である。そして昨朝、漸く病院に行ったら、医者曰くインフルエンザでは無く(鼻の奥を綿棒で強かにほじられ、しかし、ものの15分で判明し…

「グロ・ナビ」に出た。

昨日は朝から、BS-TBSの長寿番組「榊原・嶌のグローバル・ナビ」に生出演。一昨日から、日本の思いの外の寒さと時差とで、珍しく体調を崩し、38度も発熱してしまっていたのだが、「生放送」とは因果なもので、此れは到底バックレる訳には行かない(笑)。何故な…

告知など。

酷い風邪を引いてしまった…ので、今日は取り急ぎ「告知」のみ、お届けする。1.明日11月20日(土)と、来週27日(土)の2週に渡り、BS-TBS「榊原・嶌のグローバル・ナビ」(朝8時30分-9時24分:再放送は、翌日曜夜23時-23時54分)に出演。海外オークションの仕組…

歌舞伎町の夜。

昨日の東京は、そぼ降る雨のせいで、マフラーと傘を手離せない、何とも寒い1日であった。久々の来日の為、午前中は溜まった私用を色々と済ませ、ランチは神保町で某古美術商と…。最近の日本の状況や、「東美特別展」の話等を聞く。その後は銀座に行き東京オフ…

「清算の条件」@NH009便。

昨日、思ったよりも寒い日本に着いた。そして空港を出て、リムジンバスの乗場に行き、乗る筈の次のバスを待っていた時の事だ。その時筆者は、ラインに並びメールのチェックをしていたのだが、「Excuse me, where are you going?」と声が掛かり、ふと顔を上げ…

「人」対「食べ物」と、現代美術シンポジウム。

突然だが、最近夫婦で暇さえ有れば観てしまっている、「Man V. Food」と云う番組をご存知だろうか?ニューヨークでのTIME WARNER CABLEなら、88チャンネルの「Travel Channel」で放映されている、端的に云えば「大喰い番組」なのだが、所謂日本での「大喰い…

「因果応報」と「劇薬」:「鬼婆」@Japan Society。

「Cancer Survivor(癌に罹ってしまった人の中で、生き延びることの出来た人)」の中で、或るパターンの人達が居るらしい。それは、癌に罹患したと判った直後から通常の食生活を止め、時折の絶食と玄米食と食物繊維のみの極めて質素な食事にし、ビタミン・ミ…

"Warhol but Warhol!":現代美術「イヴニング・セール」の結果。

今朝、驚くべきニュースを聞いた。昨日ロンドン・ボナムズで開催された、日本漆工芸作品を中心とした個人コレクション・セールで、会場でビッドをしていた或る人物が突然脳梗塞を起して倒れ、病院に運ばれたが死亡してしまったとの事。この事件が起きたのは…

デニス&アンディ:「アメリカン・ポップ・カリスマ」の芸術的邂逅。

昨日はフィリップスのオークションで、ウォーホルの「Men in Her Life」が、6336万2500ドル(約51億3200万円)で売れたそうだ。そしてたった今、サザビーズの「Coca Cola」が、3150万ドルのハンマー・プライスで落札された。しかし昨日も書いたが、今ウォー…

「現代美術」と「冬時間」…損した様な、得した様な。

突然だが、仕事柄、新聞の「お悔やみ欄」には必ず目を通す。これは、オークションに「個人コレクション」が出て来る最も重要なチャンスと云われる3つのDで始まる言葉、所謂「3『D』」の一つである「Death」(コレクターの「死」)を、日々確認する為である。…

八面六臂な一日:「炉開き」、「放電場」、そして「シュラスコ」。

先日此処で、現代美術家杉本博司氏の叙勲の慶賀を記したが、もうお一方、筆者に身近な美術関係の方が叙勲された。日本美術史家でコロンビア大学名誉教授の、村瀬実恵子先生である。先生にはクリスティーズ・ロンドン勤務以来、今でも一方ならぬご指導を頂い…

「メディア」としての絵画:白隠シンポジウム@ジャパン・ソサエティ。

尖閣列島ビデオの「流失」で大分騒がれている様だが、「『証拠ビデオ』を見せない方が、中国(国際)関係的に良い」等と云っていた人の気が知れない。もういい加減どっちが悪かろうと、何故白日の下に全てを曝け出さないのか、本当に理解に苦しむが、政府が…

クリスティーズ、薄氷の勝利!:「印象派・近代絵画イヴニング・セール」。

昨晩一昨晩で、この秋のシーズンの、クリスティーズとサザビーズの「印象派・近代絵画イヴニング・セール」が終了した。先ずは火曜夜に開催された、サザビーズ。61点中46点売れ(75.4%)、総売上は2億2756万1000ドル(約184億3200万円)。トップ・ロットはモ…

「本物の『貴族』」との再会。

オバマ大敗から一夜明けたが、昨日のサザビーズのイヴニング・セールは、2億2千万ドル以上を売り上げ、成功した模様。詳しい結果は、今晩のクリスティーズのセール終了後にお伝えする事にして、此処からが今日の話題。それは、昨日の昼の事である。日本から…

反重力で行こう!:「Pirate Radio」 を観た。

もうオーバーとマフラー無しでは厳しい寒さのニューヨーク。そして今朝ネットの新聞を見たら、今年の秋の褒章で、現代美術家の杉本博司氏が「紫綬褒章」を受章されるとの事。海外で認められ活躍する氏の功績が、「公」で認められるのは本当に喜ばしい事で、…

ワープした、「ハロウィン・イヴ」。

さて、素晴らしい天気だった土曜日は、ゆっくりと起きて、ブランチは二週連続で「パンケーキ」。しかし、この日のパンケーキは「ホテル・ニューオータニ」のパンケーキ・ミックスで、我々一番の「お気に」。以前はこの「ニューオータニ・パンケーキ」も、ニ…

「クリスティーズ」で週末を。

ハロウィーンを今週末に控えた今日のニューヨークは、最高14度で最低7度。段々と冬の足音が聞こえて来た…。しかし今日もドバイと英国で、イエメンからのシカゴ向け貨物に爆発物が見つかり、昨日は昨日で、アメリカ国内で今年になってから、何と40人目の「テ…

帰りのタクシーで考えた事。

ゲル妻の膝は、それなりに順調な快復の兆しが見える。この分で行くと、筆者が下僕「ゲル夫」で居られるのも、後一週間位か…嬉しい様な悲しい様な、である(笑)。さて昨日の水曜日は、外出が難しいその妻の許しを得て、イースト・ヴィレッジのステキなロフト…

「ゲル化」した日、そして「印象派週間」間近。

日曜の夜は、夫婦共々宮殿でノンビリしていたら、作曲家のAちゃんからのメールが。何と翌日膝の手術を控える「ゲル妻」の為に、「胡桃のケーキ」を焼いてくれたらしく、届けてくれるとの事…何と優しいのだろう(涙)。そして8時半過ぎAちゃんがやって来て、…

週末は、「アダージョ」の余韻を楽しむ。

金曜日、マーラーを堪能した後の夕食は、A姫、建築家Sと作曲家Aのカップル、そして「ゲルギエフ第二夫人」妻(この名前は長過ぎるので、「ゲル妻」と呼ぶ事にする:笑)の総勢5人で、アッパー・イーストサイドのこじんまりとした和食店、「DONGURI」にて。こ…

ゲルギエフ指揮:マーラー「交響曲第五番」@カーネギー・ホール。

人は何故「音楽会」と云う物に、自らの時間と金を費やして迄、行こうとするのだろうか。昨日カーネギー・ホールの「Tier 1」(バルコニー)の中央やや右で観聴した、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮・マリインスキー交響楽団に拠るマーラーの「交響曲第五番」は…

Yoshitomo Nara:"NOBODY'S FOOL"@Asia Society。

しかしニューヨークと云う街は、ファッションと云う意味を含めて、街行く人の着ている物を見ると、本当に色々な人が住んでいるのだなぁ、と思う。今朝などは、もう「木枯らし」かと思える様なハドソン河からの風が吹きつけ、ウールのインナーの付いた厚手の…

"The World of Khubilai Khan-Chinese Art in the Yuan Dynasty"@メトロポリタン美術館。

ニューヨークも大分寒くなってきた。さてこの間の日曜日は、午後から仲の良い友人のC&Rのカップルと「The Mark Restaurant」ブランチ。「The Mark」は元々有名なホテルだったのだが、現在は超高級コンドミニアムとなっており(14億円位するらしい!)、嘗て…

幸せな「社員」としての私。

先週の金曜日、朝5時過ぎに起きて飛び乗ったサンフランシスコからの便は、午後4時過ぎ、奇跡的に定刻にJFK空港に着き、普通ならば直帰する所なのだが、この日ばかりはロックフェラー・センターのオフィスにその足で戻った。夜7時から会社の「ボード・ルーム…

「桑港美術日誌」その弐:災い転じて福と為す。

サンフランシスコでの2日目は、オフィスで雑用の後某業者とランチ、顧客を訪ねた後は時間が空いたので、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)を見学。SFMOMAには、「GAP」の創業者であるドナルド・フィッシャーのコレクション展「Calder to Warhol:Introdu…

「桑港美術日誌」その壱:桑港の夜は早い。

水曜の朝は5時過ぎに起きて、サンフランシスコへ飛んだ。しかし毎回思うのだが、ニューヨーク→サンフランシスコ(若しくはロサンジェルス)と云う航路は、同国内だと云うのに6時間も飛行機に乗り、その上3時間の時差まで有る事等とっくに判っている筈なのに…

「巨大仏」に恋して。

昨晩のニューヨークは、1インチ(2.5cm.)もの大きさの雹が降り、マンハッタンの我が地獄宮殿でもゴツン、ゴツンとエアコン室外機に当る音に吃驚して、窓に駆け寄った程だった。そんな中、最近購入した或るアートが宮殿に届けられ、夕食後「壁掛け」作業に精…

伸ばした手の先に有る物、それは…:山海塾「TOBARI」@The Joyce Theater。

ジョン・レノンが生きていれば、彼の「古希」の誕生日だった土曜日は、セントラル・パークの集会には行かずに、久し振りにチェルシーへ。秋になると、メイン・シーズンの11月に向けて、チェルシーの画廊もエンジンを掛け始める。散歩がてら、目ぼしい所を色…

シュールな現実と、リアルな夢:オスカール大岩の「Open Studio」。

秋のニューヨークは、美しく短い。そんな素晴しい気候の金曜日は、夕方からクイーンズのロング・アイランド・シティに向かった…「OPEN STUDIO」をするアーティスト、オスカール大岩を訪ねる為である。ニューヨーク在住、日系ブラジル人現代美術家のオスカー…