2009-01-01から1年間の記事一覧

栗のスフレと「歌謡曲ナイト」。

昨日は、昼間はアッチ行ったりコッチ行ったりだったが、夜は久々に両親と、最近社会人入学で大学に受かった従姉の娘(従姉半?)と、レストラン「O」で食事をした。このレストランとは、お互い親子三代の付き合いで、厳選された素材を使って、洋風懐石の様に小…

「げに何事も一炊の夢」。

展覧会と舞台三昧の、「ジャパン・アート・ダイアリー」もあと数日。昨日は先ずアーティストの流麻二果さんと、近所の行き付けの蕎麦屋「松翁」でランチ。その後チョビッと仕事して、夜は宝生能楽堂での銕仙会定期公演に行った。番組は、「鳥追舟」「子盗人…

2つの嬉しい「再会」。

昨日は午後から、M学院大学で講師をしているS氏の依頼で、ゼミの学生に話をする事になっていたのだが、台風の為に休講となった。そんな訳で、台風一過の青空の下、東博の「皇室の名宝」展を観に行く事にした。二回に分けて開催されるこの展覧会、今回は絵画…

宿命の女「形」。

今回の日本滞在は、パフォーマンス・アート三昧で、昨日は十月大歌舞伎に行ってきた。しつこい様だが、この仕事、遊びが必要なのである。ホントです…。観たのは昼の部(ホントに遊んでばかりでは無いですから…信じて!)で、演目は歌舞伎十八番の内「毛抜」…

「鏡売り」と「変態」の美学。

久々に素晴らしい舞台演劇を観た…パルコ劇場での、寺山脩司作、白井晃演出、平幹二朗主演の「中国の不思議な役人」である。この演劇は、元来バルトークがパントマイム組曲として1919年に作曲し、1977年に寺山に因り演劇化された作品である。そして舞台は、清…

平安若冲製「ロミオとジュリエット」。

信楽にあるMIHO MUSEUMに、今年一番気になっている作品を観に行って来た。此処に来るといつもそうだが、時差ボケの心身も、何かリフレッシュされる様な気がする。山深く緑豊かな土地、I.M.PEIによる文字通り「神殿」の如き建築のせいかも知れない。今開催さ…

京都の夜。

昨日は京都に着くと、顧客の所に伺った。この方はご自分の美術館も持っている、大コレクターである。数週間前にNYで開催された筆者のオークションに参加され、一緒に食事をした時に、ある「京都ならでは」のイベントへの招待を約束してくれたのだが、これが…

骨董、コーヒー、そして「根来」。

今京都に向かう「のぞみ」車中で、このダイアリーをアップしている。たった今「新富士」駅を通過したのだが、残念ながら曇っていて、いつも見える大きな富士山が見えなかった。筆者は、新幹線で関西に向かう時は、必ず「進行方向右側窓際」の席を取る。それ…

「本来の場所」と「新装」根津美術館。

昨日は昼頃から、先日のオークションで茶道具を買って頂いた顧客のお宅に、品物をお届けした。その方のお宅は都心のど真ん中、東京タワーの見える茶室を備える。顧客と再会を祝した後、早速荷を解き品物を茶室に運び込んだ。すると、ある程度想像はしていた…

ANA009便にて。

今日東京にやって来た。飛行機は結構混んでいて、JFK空港では「AKB」(もしくはファンか)らしきカワイイ少女達も数人見かけた。旅が多く、しかも機内で殆ど眠れない筆者に取っては、機内の楽しみと言えば食事と映画・ヴィデオ位のモノである。今日の映画の…

光臨:金橋大酒楼@紐約市包里街。

日曜の夜は、地獄PIZZAの名残で胃も体も疲れが取れれぬままであったが、友人の中国人カップルの結婚披露宴出席の為チャイナ・タウンに出かけた。場所は包里街(バワリー・ストリート)にある、中国料理店「金橋酒楼(GOLDEN BRIDGE)」で、嘗て別の中国人カッ…

地獄PIZZAの夜。

土曜の夜は、以前から友人のYさんと企画していた、バースデー・ピッツァ・パーティーを地獄パレスで開催した。出席者は共同企画のタレントYさん、Yさんの旦那の画商ファーガス、PIZZA職人もといヘア・デザイナーのTOM、バースデー・ボーイズのデザイナー、テ…

曼荼羅、O'KEEFE、そしてGRAHAM。

今日は先ず読者の方に申上げたい事が有るのだが、それは筆者のぺン・ネームの読み方の事である。筆者の正しい名前の読み方は「かつらや・まごいち」であって、「そんいち」とか「まごかず」とか呼ぶ方が居られるが、それは失礼ながら間違いである。この名前…

「ダイアナの叔父さん」とニューヨーク・フィル。

昨日、一昨日とお休みを貰い、じっくりとアート三昧。昨晩は「AVERY FISHER HALL」での、ニューヨーク・フィルの音楽会に行った。そもそも、この日の音楽会に誘ってくれたのは、今筆者の部門でインターンをしているダイアナという、コリアン・アメリカンの女…

RAFAEL LOZANO-HEMMER:「TRANSITION STATES」展を観た。

HAUNCH OF VENISONで開催されている上記展覧会を、オフィスを抜け出して観て来た。このアーティストは、メキシコ系カナダ人のデジタル・メディア・アーティストで、筆者にとっては初体験の作家である。先ず入り口にあった一際眼を惹く作品は、「PULSE SPIRAL…

現代美術下見@クリスティーズ&サザビーズ。

オークションが終わったので、先週末は自分への慰労と御褒美の意味も込めて、「禁断」のステーキ・ハウスへ行った。メンバーは妻とその友人で、大食を誇るピアニストH女史。行った店は5番街に最近進出してきた「BEN&JACK'S」で、この店名ともなっている2人…

「TAMANGO」再び!

一昨日はオークション無事終了後、夜は我が日本・韓国美術部門の打ち上げでミッドタウン・イーストの「SOBA TOTTO」に行って食べていたら、もう直ぐ一時帰国し来年からはベルリン滞在のアーティスト、K君が「孫一さん、何してるんですか!?」と登場。聞けば…

日本・韓国美術セール無事終了、或いはDR.Kの「茶の心」。

今日の午前中、秋の「エイジアン・ウイーク」の締め括りとしての、筆者担当「日本・韓国美術オークション」が有り、無事終了した。結果は、こういった経済状況の中では非常に健闘したと言える。最高値を付けた作品は、以前此処でも紹介した唐物茶壷銘「千種…

レベルの違い:MTVアワード。

日曜日に開催された今年のMTVアワードは、当社直ぐ隣のラジオ・シティを中心に、ブロードウエイの幾つかの劇場や周辺の道路まで使っての大行事であった。下見会中から凄い人出と大歓声が聞こえ、骨董品を客に勧める我々としては、少々外が羨ましくなる程で、…

テロと「アランフェス協奏曲」。

昨日は下見会後、友人のコレクター夫妻C&Rと待ち合わせて「TABLA」でディナーをした。隣の「ELEVEN MADISON」には、特に才能溢れるカナダ人シェフに代わってからは何回か行っているのだが、こちらは初めて。結果から云うと、かなり美味しかった!インド・ベ…

私にとっての「9.11」(後編)。

昨日は下見会終了後、NY武者小路千家「随縁会」の依頼で、一時間ほど掛けて10名強の皆さんに、お茶道具を中心としたオークション出品作品のレクチャーを行った。「随縁会」は、昨年から今年に掛けて文化庁の交流大使としてNYに1年間の滞在をされた、武者小路…

私にとっての「9.11」(前編)。

今日から下見会が始まったが、客の姿は本当に疎らである。考えられる理由としては幾つかあるのだが、先ず今回の日本・韓国美術セールが、エイジアン・ウイーク最後である来週の木曜なので、今回顧客にとっては、非常に長い下見期間が有る。しかも今日は朝か…

「KOKON BIANNUAL:FALL 09」を観る。

昨日は10月開催のサムライ・セールの図録が無事校了しお疲れでは有ったが、日本古美術界では若手目利きNO.1の呼び声高い、柳孝一氏のアッパー・イーストサイドのお店での展覧会、「KOKON BIANNUAL FALL 09−日本の美I」のレセプションに行った。柳氏は、勿論…

トオル君ベルリンへ、或いは、日本人アーティストの海外研修。

日曜の晩は、今日ベルリンへ旅立った友人のアーティスト、トオル君と日本美術史家マシューのカップルと、寿司店で「餞」の食事をした。トオル君は文化庁のグラントで1年間ベルリンに滞在し、制作をする。筆者は今を然る事17年前に、一度だけ行った事が有るだ…

平野啓一郎の新作「ドーン」読了。

平野啓一郎氏の新作小説、「ドーン(DAWN)」を一気に読了した。氏の作品はいつも得体の知れない「不安」、「心の闇」と「緊迫感」がその全体を支配し、決して「完全なるハッピーエンド」という訳では無いのだが、この新作もまた然り。先ず驚くのは舞台設定…

ロマンティスト・サイエンティスト。

昨晩は久々にNYへ戻ってきた友人Hを中心に、古くからの友人達と食事をした。メンバーは、嘗てロックフェラー大学でアルツハイマー病の研究をしており、現在は都内某私立大学病院の病理研究室に居るH、現在もNYの某大学ラボで研究中の心臓のスペシャリストY先…

ピンナップされた「愛しの女神さま」。

「愛しの女神様」と云っても、蒼井優の事ではない(笑)。しかしこれだけ想っているのだから、優ちゃんにはいつか会えるに違いない。と思う…祈るしかない。そう、今日のダイアリーは「祈り」の話。さて筆者のオフィスには、自分用のデスクに椅子、また打ち合…

老師と仏様と御縁。

久々に風邪を引いた。幸いSWINE FLU(ブタインフル)では無く、只のVIRUSらしい。「明王の霍乱」だろう。昨日はNY郊外のキャッツキルにある、大菩薩禅堂金剛寺の師家を務める嶋野栄道老師が、17日のオークションに掛かる仏像・仏画を観にいらした。嶋野老師…

自民党は「恥のファンタジスタ」になれるか?

今日は興奮の余り、タイトルを変更して「ポリティカル・ダイアリー」にしてしまおう、と思う。昔から「自民党・巨人・二子山部屋」がどうしても好きになれなかった孫一だが、今回は久々に溜飲を下げた!この時をどれほど待っていたことか…!「民主が政権取っ…

「垣間見せる野生」:村治奏一ファースト・ライヴ@DROM。

イースト・ヴィレッジの「DROM」は、嘗て筆者が天才タップ・ダンサー「TAMANGO」を観たクラブである。此処ではフルーティスト・和笛奏者のカオル・ワタナベがキュレイトする、日本人を中心とした各分野・国籍のアーティストによるパフォーマンスやコラボレー…