2009-01-01から1年間の記事一覧

「今日の成果」。

今日は朝から、来年3月のオークションの為の、作品探しに精を出した。先ず最初の顧客の所では、仏教美術を拝見。交渉の結果、室町期の「木造毘沙門天立像」、同室町期の「金銅不動明王立像」と、平安末の「木造薬師如来立像」の三点をゲット。三点共サイズも良く、…

海老蔵の恋。

今日は、先ずは「大名品」の焼物を観に、個人宅へ。ホントにスゴイ物で、後は値段交渉だが、そのコレクター曰く「値段提示は一回のみ」との事で、真剣勝負である。頑張って獲らねば。 夜は、浮世絵コレクターの或る方とディナー。場所は今朝からメディアが大騒ぎ…

「ジャパン・エロス」とは?

今日は、亡くなった叔母の家の片付けを手伝った後、日本橋三越で開催中の、十二代三輪休雪「愛壺展」に。 会場に入ると、一種独特の雰囲気に呑み込まれる。暗い会場に大小並ぶ「愛壺」は、一見そうは見えない「萩焼」の焼物であるが、その金色に輝く器体は、シル…

「死」への準備−My Sister's Keeper。

今日のダイアリーは少々重くなるが、御容赦頂きたい。さて貴方は、人が「死ぬ瞬間」を観た事があるだろうか。筆者は、人生に二度だけ有る。一度目は小学生の頃、自宅で祖母が亡くなった時、もう一度は、大学生の時に看取った叔父さんである。叔父さんの時は…

「Phillips Edition」:オークション参戦。

昨晩は、友人のC&Rのお宅でのパーティーに参加。出席者は20名前後で、アート関係者等知り合いも多い。I.M.PEIの建築事務所に居る、中国人建築家のL氏、元サザビーズの印象派近代絵画の部長であった英国人T氏等、顔触れも流石、C&Rである。手作りのご馳走と…

OPEN TELEVISION:1960−70年代日米のビデオ・アート。

昨日はジャパン・ソサエティーで開催された、1960−70年代の日米のビデオ・アートを紹介するプログラム、「VITAL SIGNALS:Japanese and American Video Art from the 1960s and 70s」に行って来た。着いてみると、ジャパン・ソサエティの会場は、本当に人が…

火山に恋して: "Volcano Lovers" @ Ise Cultural Foundation。

昨晩は、ソーホーに在るIse Cultural Foundationで始まった、「Volcano Lovers」展のオープニング・レセプションに行ってきた。この展覧会は、若手現代美術キュレーターの渡辺真也君が暖めてきた展覧会で、日本とアイスランドのミニマル・アートを紹介する試…

またもや、大敗…現代美術「イヴニング・セール」。

「もう、やってられまへんがな」である(笑)。昨日一昨日で、クリスティーズとサザビーズの「現代美術イヴニング・セール」が終わったのだが、結果から云えばまたもや大敗・・・。今日はその悲しいレポートである。まずクリスティーズ。46ロット中39ロット…

「OMA」訪問。

予てよりお招きを受けていたのだが、昨日漸くオフィスを抜け出して、友人の建築家、重松象平氏がパートナーを勤める、OMA(Office for Metropolitan Architecture)の事務所を訪ねた。OMAは、世界的建築家(思想家)、レム・コールハースの事務所として著名…

「日本のサムライを語る会」。

昨晩は、ダウンタウンの美味しい和食屋「M」で開かれた、「日本のサムライを語る会」に参加して来た。この会は、某国営放送局NY支局のU女史の企画なのだが、要は現在混迷を極める日本という国を憂い、異国NYで「命を懸けて」頑張る日本人の「サムライ」達(…

ラファエロの誘惑。

昨晩はASIA SOCIETYで、先週の「炉開き」の時にお誘いを受けていた、現代美術家森万里子さんの、新プロジェクト発表レセプションに行って来た。森さんの宮古島での、この新プロジェクトは、かなり大掛かりなパーマネント・インスタレーションで、冬至の日の…

「現代美術下見」と「G氏の茶会」。

突然だが、今日のタイトルとは何の関係も無いのだが、最近中原昌也著「作業日誌:2004−2007」を読んでいる。この本はスゴイ。日記と云うか、魂の叫びと云うか、ノイズ版「断腸亭日乗」と云うか。筆者が勝手に思っているだけだが、この人の日常は非常に「作家…

「孫一的」週末。

金曜の夜は「ウエッセルマン」の後、行きつけのイタリアン「Basta Pasta」にて、建築家S氏と妻とで高田シェフの料理に舌鼓。その後ワイン・バーに場所を移した所で、ジャズ・ピアニストのH女史が乱入、恐れていた事態に。以前このダイアリーにも記したが、こ…

「炉開き」と「ウェッセルマン」。

何じゃこりゃ?と云うタイトルだが、双方一日での出来事なのでご容赦を。昨日は午前中から、裏千家の「炉開き」の茶会にお呼ばれ。最近パトロンも辞め、裏千家批判もしていたので、呼ばれないだろうと思っていたが、恐らくT先生のご配慮でお誘いを受けたので…

あぁ大敗…印象派・近代絵画「イヴニング・セール」。

昨晩は若手写真家のG君と、行き付けの和食屋「T」で夕食を共にした。久し振りの再会であったが、G君も元気そうで、数多アートの話に花が咲いた。食事中には、ワールドシリーズ最終戦のヤンキース松井が、決勝打を打ったりして店主Hも大興奮・・・であったの…

「美術史家養成ギブス」の、その後。

イキナリで恐縮だが、問題:以下の言葉から連想される人物は誰か?お能、お茶、合気道、浮世絵、神道、歌舞伎、演歌、江戸っ子、学者。さて、お判りだろうか?答えが判った人は、相当ーに筆者に近しい人か、「業界カルト」である・・・。答えは「遊び人」。…

THIS IS IT.

マイケル・ジャクソンの、実現しなかったラスト・ツアーのリハーサル・ドキュメント・フィルム、「THIS IS IT」を観た。このMJのドキュメントは筆者の想像を遥かに超え、上映時間の「2時間」は、筆者に涙させ、笑わせ、感動させ、楽しませ、そして改めて彼に…

「印象派・近代絵画」下見会@サザビーズ&クリスティーズ。

金曜の夜は、東京・NYで現代美術を中心とした展覧会やイベントのアート情報を提供する、ウェッブサイトを運営しているK君と、居酒屋「R」で食事。K君はN高からT大と云う、所謂日本のエリート・コースを辿ったにも拘らず、アート・ビジネスに目覚め、NYで奮闘…

たまには、ミーハーで。

昨日、某映画監督の娘の所に査定に行った件と、ジュード・ロウの芝居の事を記したのだが、今日は平凡な一日だった事も有り、この仕事を始めてから今までロンドン、NYで会った「印象深い」芸能人の事を・・・。筆者が研修社員をしていたロンドン時代では、先…

Adieu…, Remember me.

今日は先程まで、チャイナタウンの外れに住む、某有名アメリカ人映画監督兼俳優Eの娘さんのコンドに、査定に行って来たばかりだが、昨晩はイケメン英国俳優、ジュード・ロウ主演の「ハムレット」を、ブロードハースト・シアターで観て来た。今話題のこの舞台…

「イカ天」再見。

この間、最近妻がアフリカン・ダンス等で仲良くしている、友人のタレントYさんから筆者宛にDVDが届いた。DVDの表には「イカ天2007:復活祭」と有る。何と懐かしい!若い方はご存じないと思うので少々説明するが、この「イカ天」とは「三宅裕司のいかすバンド…

"Funeral Blues."

昨日の日曜は流石の筆者も疲れが出て、天気も良かったのだが、ダラダラの一日を送ってしまった。そこで、ケーブル・チャンネルで映画でも観ようと思ったのだが、運悪く工事か何かで調子が悪く(地区的に工事が頻繁に行われている)、仕方なく手持ちのDVDやビ…

At U.E.S. & L.E.S. on SAT.

オークションの翌日の土曜日は、一日中「寝たきり」に為りたかったのだが、そうも行かず、昼過ぎから、筆者が持っている「日本クラブ・カルチャー講座」の生徒さんを対象に、レギュラーで行っている「METギャラリー・ツアー」をした。今回は勿論、「Art of the…

D氏の「TEA GATHERING」。

昨日はオークション後は、筆者の顧客でもあり、NYのお茶の世界の重鎮である米国人D氏夫妻主催の、遠州流家元歓迎ディナーに、夫婦で御呼ばれであった。場所は55丁目の高級レストラン「MICHAEL'S」、ここの屋根付きテラス席を借り切っての、着席ディナーであ…

「サムライ・セール大成功!!」の巻。

今日サムライ・セールが終了した。結果から云えば、お陰様で「大成功」!86点中62点売れ、ヴァリューでは75%、総出来高270万ドル。9月のセールが、156点中89点売れて、出来高が290万ドルだった事を考えれば、半数のオファーで、ほぼ同額の売り上げなのだか…

遠州宗家のデモンストレーション@JAPAN SOCIETY。

昨日は長かったサムライ・セールの下見が終わり、終日ビッドを取るのに奔走したのでクタクタであったが、ジャパン・ソサエティーでの遠州流家元による、デモンストレーションに招待されて行って来た。コロンビア大学で日本文化を研究されている、ヴァーリー…

観ずに死ねるか!:"Art of the Samurai"@MET 。

メトロポリタン美術館の「Art of the Samurai: Japanese Arms and Armor, 1156-1868」の内覧会に行ってきた。イヤ、何しろ筆舌に尽せない位スゴイ展覧会で、勿論オークションが終わったらカムバックせねばならないが、観終わった取り敢えずの感想は、「驚く…

「建築」は「道具」か?

昨日はサムライ・セールの下見会が始まった。雨の中、疎らな人だったが、ズラッと並んだ鎧や兜などは迫力満点。現在発売中の「CASA BRUTUS」誌上にも、筆者の米国人顧客の「イケメン兜コレクター」2人と、セールのインフォメーションが出ているので必見です…

「寝たきり男」の濫読。

ほぼ毎日更新の為、「孫一は一体何時働いているのだ?」等とお褒めに預かっているこのダイアリー(笑)、初の4日間休業をさせて頂いた。その理由は「ギックリ腰」(笑)。正確には「ギックリ腰」ではなく、腰の後横をひねって軽い肉離れを起こした様だ。NYに…

最後はやはり、「男の執心」。

今成田のラウンジでこのダイアリーをアップしている。昨日は日本滞在最後の日だったので、何をしようかと考えたが、結局再びお能を観る事にした。この前観たのは、観世流銕仙会であったが、昨日は喜多流「粟谷能の会」@国立能楽堂。時間の関係で、四番組の…