2013-01-01から1年間の記事一覧

クリスティーズ、「コンテンポラリー・ウィーク」の売上世界新記録を達成!

昨日、ロンドンからニューヨークに戻って来た。行きの酷さに反し、帰りの飛行機は定刻でスムーズだったのだが、その前にはやはり問題だらけ…クレジット・カードにセキュリティが掛かってしまい、免税店で支払い時に困ったり、ニューアークに迎えの車が来て居…

それでも、ロンドンがお好きですか?

先ずはニューヨーク時間13日の夜開催された、レオナルド・ディカプリオの財団とクリスティーズ共催の、自然保護の為のチャリティー・オークション「11th Hour」の結果から。大成功だったセールは33点の作品を完売、ロバート・ロンゴ、レイモンド・ペッティボ…

「来歴」対決、或いは来週の「現代美術ウィーク」展望。

やっと「$1=101円」に為った!…後は「120円」に為るのを待つばかりだが、これで筆者が日本に行っても貧乏な思いをせずに済む(涙)。そんな先日、2人とも家に居たのにも関わらず、ウチのクサマヨイからメールが来て、そのメールには「富士山より美しいらしい…

「ポリーニ」再び、そして「印象派・近代絵画イヴニング・セール」の行方。

最近、新聞で気に為るニュースを読んだのだが、それは、昨年1年間のニューヨーク市民の死亡原因に就いて、「他殺」に拠る死亡者数が「自殺」数を下回った事が明らかに為った、との記事で有った(→http://cityroom.blogs.nytimes.com/2013/04/23/as-murder-ra…

ニューヨークで、現代日本文学を。

重要アプレーザルの制作に苦しむ中、ダウ平均株価が1日の途中とは云え、史上初めて1万5000ドルを付けた。雇用状況改善等が原因らしいが、ニューヨークで来週から始まるメイン・セールズ(「印象派・近代絵画」と「現代美術」)での落札価格にも、期待が出て…

「夢見」との愉快な生活。

気が付けば、もう5月。今年も既に、1/3が終わってしまった…。年々1年の経つのが早くなり、肉体と頭脳の老化や、頑固さや説教臭さの進み具合も早まっている気がするのだが、これは誰かが意図的に「時の速度」を早めている所為としか思えない…クォラァ、責任者…

「神の手を持つ男」への依頼。

ニューヨークの天候も漸く良く為って来たと云うのに、この地球上で日本だけが「ゴールデン・ウイーク」なる物に突入した事も含めて(笑)、イラッとするニュースが多い。先ず一昨日のニューヨーク・タイムズで、訪紐育して居た猪瀬東京都知事の、オリンピッ…

「オークショニア」と云う職業:「Trance/トランス」。

今日は先ず、来たる5月13日にアート・コレクターとしても知られる或る「セレブ」とクリスティーズが共催する、「チャリティー・オークション」の話題から。その「セレブ」とは誰か…?その人物がウチの印象派や現代美術のイヴニング・セール会場に現れたとの…

「風格」と云う名の馨り:マウリツィオ・ポリーニ@カーネギー・ホール。

今日は先ずは、「世界最速・最高の『6コース・ディナー』」を紹介しよう。以前此処で「ブーレイ」のディナーを紹介したが(拙ダイアリー:「ディヴィッド・ブーレイの奇跡」参照)、今日此処に紹介する「ディナー」はニューヨークでしか味わえない、そして「…

「杮落し」公演と「スーパー能」、そして「彷徨えるパンケーキ人」のリヴェンジ。

出張に次ぐ出張をこなし、流石のワタクシも疲労困憊…。しかしそんな中でも、その翌日アエロフロートでシベリアへ発つ為、取り敢えず「今生の別れの盃」を交わした(笑)達っつぁん(アーティスト西野達氏)主催の飲み会@壁に「奈良美智の落書」も有るパンク…

エキジビション・フリーク。

ボストンで3人死亡、170人以上が負傷したテロが有った。何者が犯人なのか未だ分からないが、何れにせよ「ボストン・マラソン」と云う世界の誰もが知っているイヴェントでの、そしてニューヨークばかりに眼が行っていた当局の裏をかいた凶行だろう。その上、…

ワタクシが「獅子座の女」に弱い理由。

寒いんだか暑いんだか、良く分からない日本に着いた。今回乗ったのは、ANAの1009便…非常に空いて居て快適だったのだが、余りに空き過ぎて居て、社員でも無いのに採算を考えて、却って心配に為る(大丈夫か、ANA?)。そして期待の夜便だったにも関わらず、相…

「二重螺旋構造」とアル・ディメオラ、或いは「彷徨える『パンケーキ人』の喩え」最終章。

4月9日、クリスティーズが中国でのインディペンデント・セール(中国資本の入らない、単独のセール)開催を発表したその日、趙無極(ザオ・ウーキー)が93歳で亡くなった。北京生まれの趙無極は、1948年にパリのモンパルナスに移ってから、その一生を海外で…

彷徨える「パンケーキ人」の喩え。

円がおよそ4年振りに一時99円台を記録し、「鉄の女」が逝った。マーガレット・サッチャー、享年87歳…英国を再生させた「鉄の女」は、最近メリル・ストリープに拠って好演されたが(拙ダイアリー:「2時間睡眠後の『2人の女』、そして『日本文化存亡の危機』…

「近代宗教」が生んだアートを考える。

未だ最低気温が零下のニューヨーク…風邪も長引く最近、愕然としたニュースが4つ有る。第1に「ホセ」が再び居なくなってしまった事…前回のダイアリーで「ホセの帰還」に就いて歓んで居たのに、たった2日でまた忽然と姿を消してしまったのだ(涙)。そして第2…

「プーさん」と、どら焼き。

新歌舞伎座の公演が、愈々始まった。筆者の家族は、その初日の公演を「桟敷」で楽しんだと云う…あぁ、何て俺はツイて居ないのだろう!最低気温が未だマイナスのこの時期に、ニューヨークに居なきゃならないなんて!(涙)しかし、そんなニューヨークでも少し…

"SANBASO, divine dance"@Guggenheim Museum.

最高気温がやっと10度を超え、ニューヨークにも漸く春がやって来た。そんな今週もイヴェント盛り沢山だったのだが、先ずはアーティスト・カップルの山口毘堂・吉田亜世美ご夫婦と、チェルシーの「B」で食事。毘堂氏は元々能面師なのだが、その技を生かして写…

"Country of Devotion":「Emperor/終戦のエンペラー」。

昨日雨の中、新歌舞伎座の開場式が行われた。筆者も、開場式や今日の「手打ち式」(役者が全員黒紋付で舞台に上がる「総見」で、口上が有る)の桟敷に招待して頂いて居たのだが(序でに、公演初日4月2日の桟敷も!)、重要な仕事で今ニューヨークを離れられ…

ディヴィッド・ブーレイの奇跡。

今日は先ずは、先週開催されたクリスティーズの「Asian Art Week」の報告から。結果から云えば、3部門に拠る全8セールで総計8041万6388ドル(約77億2000万円)を売り上げたが、これは前シーズン比81%増の好成績で、ニューヨークでのマーケット・シェアは61%…

「明治美術」の時代、到来。

今スペイン・マドリッドでは、オリンピック招致反対運動が起きて居る。経済状況の酷いスペインでは、「オリンピック招致よりも、先に遣るべき事が有るだろう」と考える国民達が、IOC委員達の目の前でデモをし、中には「次期オリンピックは東京で!」と書かれ…

神様、仏様、雷神様。

最近、ジャスティン・ティンバーレイクの曲にハマっている。それは「Suit & Tie」(→http://m.youtube.com/#/watch?v=IsUsVbTj2AY&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DIsUsVbTj2AY)と題された、Jay-Zをフィーチャーした曲で、軽快且つクラシックなジャズの雰囲気と…

「十字軍戦士」達の帰還。

東京で桜が開花し、中国では習近平氏が国家主席と為り、ヴァティカンには「ポープ・フランシス I」(日本では「フランシスコ1世」)が誕生した。新教皇はアルゼンチン人だが、欧州以外からの教皇はシリア出身のグレゴリウス3世以来1300年振りだそうで、アメ…

NOT LIKE MEDICI ! :「ハーブ&ドロシー 50X50」ワールド・プレミア@ホイットニー美術館。

ヴァチカンで「コンクラーヴェ」が始まった。しかし幼稚園から高校迄カトリックの男子校に通い、何と聖歌隊に所属していた筆者には(同年に「未完のファシズム」の片山杜秀やゲーム・クリエイターの飯島多紀哉、2年下に俳優市川中車:a.k.a.香川照之も居た、…

「冬時間」の終わりを告げた、「Edo Pop」と溝口健二。

この間の木曜金曜と「吹雪」に為ったにも拘らず、昨夜に早々と「サマー・タイム」を迎え、市民に1時間損をさせる羽目に陥らせた、此処狂気の街ニューヨーク・シティ…。その先週のニューヨーク株式市場は、結局金曜日迄毎日閉場時の「史上最高株価」を更新し…

閲墨:"Chinese Contemporary Ink"@Christie's.

最近、安倍龍太郎の直木賞受賞作「長谷川等伯」(日本経済新聞出版社)を読んで居る。学術的には未だ諸説有る様だが、この本では狩野松栄(永徳の父)が等伯の師と云う事に為っていて、そして今筆者の元では、赤星弥之助・池田成彬旧蔵の松栄作「猿候四季山…

"Searching for Sugar Man."

気が付いたら3月に為って居たが、それに付けても時差ボケが酷い…序でにニューヨークは、寒さがぶり返して辛い。それでも世間は容赦無く(涙)、昼間は出社早々有力個人コレクター、ディーラーや学者が20日のオークション出品作の下見に次々と来社し、狩野松…

サイバー・キャピタル、ロスコ・チャペル、そして狂気:「コズモポリス」。

東京での下見会も無事終了…一昨日数点の出展作品を抱えながら、気温10度の暖かいニューヨークに戻った。さて今回、帰りの成田空港でのセキュリティ・チェックにて、一般の人には全く関係が無いが、筆者の様に日本美術品のクーリエとしてキャビンに作品を持ち…

「ふち」に付いた顔料の謎。

「第85回アカデミー賞」が決定した。作品賞には「アルゴ」、主演男優賞は史上初の3回目の受賞と為った「リンカーン」のダニエル・デイ・ルイス、主演女優に「プレイブック」のジェニファー・ローレンス(ジェシカ、残念!)、助演男優は「ジャンゴ」 のクリ…

「ライフ・オブ・パイ」。

「第85回アカデミー賞」の発表が、愈々明日に迫った。今回の、特に作品賞と監督賞は良く云えば激戦、悪く云えば「団栗の背比べ」的で、「これぞ作品賞!」と云えるずば抜けた作品は見当たらない。そんな中、その候補作の1つ、アン・リー監督の「ライフ・オブ…

いや、疑ひは人間にあり、天に偽りなきものを。

子供の頃から行き付けの、近所の「神田薮」が燃えてしまった。「せいろう〜、いちま〜い」の女将の声や、さくさくの「天たね」とも暫しの別れ…あの風情有る仕舞屋建築は、もう見れないのだろうか?そして此方はと云うと、昨日一昨日と2日間の人間ドックを終…